446人のオーケストラ/NewsPicksアカデミア猪瀬ゼミ ビブリオバトル番外編
過去類を見ない雨量がもたらした西日本の大雨被害、その少し前には大阪の大地震。自然災害大国日本ということを改めて思い知らされる日々が続いています。
そんなときに、NewsPicksアカデミアの猪瀬ゼミにおいて、ビブリオバトルに参加する機会を得ました。私のバトル本は猪瀬さんの2015年の著作『救出』です。
『救出』は、東日本大震災を取り上げた震災関連本。「偶然の必然」によって命が繋がったドラマを読み、プレゼンをし、著者本人からコメントいただいて得た学びを、過去のツイートをもとにまとめます。
舞台は気仙沼
震災当時の気仙沼の津波被害および火災の被害の様子は記憶に新しい。その被害の真っ只中にあった中央公民館がこの本の舞台。そこに避難した446名がオーケストラさながら一人一人の役割を完璧に果たしながら救出を待った。
かつてバスケットボールをやっていたときによく言われた「練習は常に試合を想定して」という言葉を思い出しました。本番をどれだけシミュレートできるか。経験と想像力。幼稚園スタッフの完璧な動きと献身に感動しました。
救出のヘリを飛ばせ!
当時、中央公民館は、津波と炎で陸からの救出は不可能。そして雪の降る寒さ。とにかく早く空からの救出が必要な状況でした。しかしながら、近場の自衛隊のヘリ自体も津波でやられ出動できない状態に。当時のニュースで、流されたヘリの担当だった自衛隊員が、救出に飛びたくても飛べなかった無念さに涙を流すシーンがあったのを覚えています。
そんな中、救出のヘリを早期に飛ばさせたのは、Twitterでの投稿でした。
ツイートの内容は、以下の通り。
障害児童施設の園長である私の母が、その子供たち数十人と一緒に、避難先の宮城県気仙沼市中央公民館の三階にまだ取り残されています。下階や外は津波が浸水し、地上からは近寄れない模様。もし空からの救助が可能であれば、子供たちだけでも助けてあげられないでしょうか
偶然の必然
猪瀬ゼミ最終回の最後の最後で学んだのは「偶然の必然」というメッセージ。人にはそれぞれ必ず「自分しかいない」、「その人しかいない」というシーンが訪れる。それぞれが連鎖するのは偶然だが、一人一人の果たす役割には必然性がある。
東日本大震災のその揺れの瞬間、出張で仙台市にいた私は、のん気に銀杏BOYZの『駆け抜けて性春』という曲を聴いていました。そして、つい2週間ほど前には、ドラマ撮影中の銀杏BOYZの峯田和伸さんを自宅の近所で見かけました。
震災本を読んでいるときに銀杏BOYZに会うなんて、ぼくにとってはなんという偶然。
猪瀬ゼミはいったん終わり解散しましたが、駆け抜けて性春を聴きながら、自分の役割というものについて考え続けようと思います。
サポートありがとうございます! こんな俺にアリガトウ こんな俺なのにアリガトウ 謝りたいと感じている だから感謝というのだろう これを感謝というのだろう