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6x7と645

 今回は中判フィルムカメラの話。今持っているのがPENTAX67ⅡとPENTAX645。フィルムカメラの区切りで行くと、ライカm6とCanon1nもある。デジタルでいうフルサイズの35mmと645は6x4.5センチ。6x7はそのまま6センチと7センチのサイズだ。中判デジタルが44x33mmとかが多い。645よりもちっさいわけだけれどそれでも使ったことがある人からすると中判デジタルの良さはあるだろうがフルサイズと比べて倍まではいかないし画素数も多くなるため、そこまで違いを感じない。って人も多いかもしれない。

 フィルムはではどうか?となると35mmと中判ではすっごく違う。もう全然違う。35mmは35mmで粒子が強くでてそれはそれでいい感じがするけれど、空気が写っている?ような感覚さえある。6x7や6x6以外は今回初めて645を使ってみたけど645でも全然ちがった。それ35mmの倍以上あるもんな。ってなるんだけれど、中判での被写界深度の関係なのか?フィルムという生のものから出るからなのか?本当に全然違うので最近は作撮りはフィルムばっかりだ。


 ここ最近で作撮りで使用したのがこの写真でgfx100sだ。レンズは45−100のズームレンズがほとんどだった。1億画素もあるカメラなので非常に繊細なレタッチができるのだけれど、これでも出せない空気感が中判フィルムカメラにはある。

 生のデータだからだ。とはいうものの、データ化するためにスキャナーを使っている。スキャナーからデジタル化しているので厳密に生なのか?というとそうでもないな。だけれど非常に大きなフィルムででる被写界深度のせいなのか空気が感じる。

 フィルムで撮る。フィルムは高い。6x7でポートラなんか使うなら現像代も合わせると1ショット350円以上になる。だから非常に露出にも構図にもシビアになる。そして現像にだし、スキャンする。ブロアーでゴミを飛ばし、なるべくスキャンでゴミが入ってこないように一つ一つ丁寧に。手袋をはめてブロアーで飛ばしてスキャンする。この非常にめんどくさい行為により出来上がったものにその空気が感じれるのか?

 

 

 スキャナーはエプソンの GT-X980を使っている。中判フィルムが6x7なら2枚ずつ、645なら4枚ずつスキャンができるそれをとりあえずフレームも一緒にスキャンして後からトリミングでフレームをなくすか?する。ここでゴミ取りとかのには基本的にはチェックを入れてないが、ヒストグラムとかはいじっている。

 

 今回67ではなく645を追加で買った理由は67が高いからだwっていうのと、作撮りで使うことを想定した時に、ヘアやメイクのアップが欲しい時にマクロレンズが欲しくなったが67用のマクロレンズがいいのが全然なかったからだ。645にはマクロが何本か程度のいいのがあったのでサブカメラ的な位置になるかもだし645を追加しておけばいいかってなったからだ。

 使い方はどっちも1眼レフ的にそこまで難しくはないけど645の方がちょっとメカニカルな感じだ。自動で巻き上げもあるし。ただ壊れそうな気もするけれど

 

 67だと10枚しか撮れないけど645だと15枚撮れるのでそれもちょっとだけコスト削減にはなるな。と

 

 中判フィルムと35ミリとでかなり同じポートラでも違ったので67と645でもすごく変わるのか?と思ったが、どちらも空気感が良い感じで捉えてくれた。

 空気を感じるという意味ではロケ撮影以外のストロボなどでの撮影ではあまりフィルムで撮る意味を感じないのでそこはいままで通りデジタルで撮ろうと思っているが、ロケならこれからは極力フィルムで撮ろうと思っている。依頼での場合でも経費として出してくれるならフィルム使ってもいいかな?とは思うがスキャンのことなど考えるとフィルムでする場合いろんな経費が上がる感じだなと

 現在もフィルムで雑誌を撮っているカメラマンとかのギャランティとかどうなってんだろうな?とか枚数とかどうなんだろうな?とかそう言ったことも気にはなるが、何かの記事で横浪さんで1モデルでだいたい10枚ぐらいとのことだ。(チルドレンの企画だけかもだが)

 たくさん撮って欲しい、たくさんデータが欲しい現代の人だとものたりないってなのかもしれない。依頼で撮影してても200ショットぐらい撮っててもまだ撮って欲しい感じの方もいたりする。正直スタイルが変わるなら撮ってもいいけど、それじゃないならショット数が増えるってことは決まってないってことだぞ。と内心思いながらも撮ってたりするときもある。

 撮りながら色々変えていく、っていうやり方もまああるっちゃああるが企画次第だなとは思う。

 


 さてここまではとりあえず無料記事でここから有料のいつもの頭の中身に

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