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【AoE2:DE】ブルゴーニュのブドウ園、いつ研究すべきか問題

 2021年4月アプデでブルゴーニュのブドウ園の効果がかわりました。所持している半分の食糧を金に2:1のレートで交換し、畑を耕す人が0.95g/mの速度で金を生産するという技術です。

 ブルゴーニュが馬文明として一線で活躍できそうな能力を持ったので、今回はブルゴーニュのブドウ園について詳しく検証してみます。

・今回検証すること

 今回検証するのは、金保有量を最優先に考えた時、ブルゴーニュのブドウ園は終盤まで取っておいた方がいいのか、それともさっさと研究してしまった方がいいのか、そしてさっさと研究するならどれくらい食糧を持っていた方がいいのかということです。

 要するに理想の使い方です。

・ブルゴーニュのブドウ園のスペック

ブルゴーニュのブドウ園
時代: 城主
コスト: 400F, 300G 45秒
効果: 研究完了時、所持している食糧の半分を2:1のレートで金に変換する。その後畑を耕す人は一人当たり約1.0g/mの速度で金を収集する。

 金を生成するのは畑で作業している時間帯で、収集した食糧を納めに行く時間はカウントされません。そのため手押し車等の影響を受け中心や粉ひき所までの距離によってばらつきがあります。

 1.0g/mはおそらくほぼ最高効率で、次の環境で確認しました。
 - 帝王の時代以降
 - トリガでブドウ園を自動研究する
 - もっとも効率が良さそうな畑で10人を10分間作業させる
 - 1.7倍速で計測(8倍速だと処理落ちの関係か下振れする)

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 畑の効率を少し落とすと0.95g/mになります。

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 今回の話は金収集が非常に大事なので、畑を大量に張った場合は効率が下がるということは覚えておいてください。

・ブドウ園と市場

 今回のように資源効率を考えるとき重要なのが市場です。金を得る大きな手段が、市場で食糧を売ることです。

 コスト無しに研究できるのであれば話は簡単なのですが、ブドウ園は研究コストがかかります。そのため金保有量を優先するなら、そのコスト分を回収しなければいけません。市場で交換した方が効率が良いのかどうかということを考えてみましょう。
 先日ツイッターの方でも公開しましたが、現在のグラフは次のようになっています。

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 これは、"研究ボタンを押したときの食糧保有量"と"研究した結果得られる金の量"の関係性を示したグラフです。なお、研究ボタンを押してから45秒間で溜まるであろう食糧は無視しています。
 比較として組合有無の市場のグラフも置いてあります。

 これを見ると、組合を研究する予定が無いなら食糧4000以上の時に研究ボタンを押し、組合が入っているなら6000以上の時に研究すると良いことがわかります。

 ちなみに騎士20体分の金、1500Gを手に入れるには7600Fが必要になります。
 そう言われるとチーム戦の終盤、食糧が有り余っている味方から大量に食糧を集め、一気に変換するという使い方も微妙に思えてきます。

・畑からどれだけ金が取れるのか

 ではもう一つの効果、畑からの金収集はどうでしょうか。

 こちらは畑を耕す人が金も一緒に生成するという物で、早く研究すればするほど、ゲームが長引けば長引くほど、金保有量が増えるということになります。

 現実的かどうかは分かりませんが、次の状況を想定します。
 - 城主30分代(あと30分ほどゲームが続く)
 - 畑50人
 - 城が一つ立っている
 - 畑に影響ある経済技術、馬鍬荷車まで研究済み

 畑を50枚も張れば、全て粉ひき所にべた付けと言うわけにはいかないでしょう。中心よりも遠く粉ひき所に納めに行ったりということもあるでしょうし、畑を張り直すことによっても効率が落ちると思われます。

 そこで金収集速度は0.9g/mとしましょう。

 この条件で50人で30分間畑を耕した場合、畑から1350の金を手に入れることができます。通常の聖なる箱一つが30分で生み出す金が900なので、ちょうど箱1.5個分となります。

 ゲーム時間が1時間を超えることも畑を50枚張る状況も、まぁ少なくはないかなという印象なので、研究コスト金300を差し引いてもこの技術によって約1000の金が得られると言って良さそうです。

 食糧変換に頼って金を手に入れようとしたとき食糧6000前後でやっと金1000が手に入ると考えると、城主中盤で研究して安定した金収入を手に入れた方が良さそうです。

 確実に張る畑から金1000が金鉱を消費することなく手に入るとすると心強い技術と考えても心強いです。

 因みに研究コスト金300を純粋に畑からの金収集で賄う場合、畑50人で約7分必要になります。さすがに一つ目の城が建って7分以内にゲームが終わることはなさそうなので、金保有量という点から見るならすぐに研究してしまって良いでしょう。食糧研究コストを市場で金に交換してしまう場合を考えても、畑50人なら14分以下で元が取れます

・市場価格と研究タイミングについて

 では城主の時代で城が一つ立っているとき、金保有量と食糧変換まで考えると、一体食糧がいくつの時に押せばいいのでしょうか。

 ここで問題になるのが市場価格です。
 ブルゴーニュのブドウ園は食糧100に対して金50のレートで交換する技術で、つまりは市場の初期レート、食糧100:金70を下回っています。
 30分代と言えばまだそこまで市場の交換レートは下がっていませんし、ノータッチという事もあり得ます。そんな時に2:1のレートで交換してしまってはもったいありません。

 ブドウ園による交換で金コストが相殺される、食糧1600の時を見てしょう。

 食糧1600F、金300Gの時、そのままブドウ園を研究するのと、12回食糧を売ってから研究するのでは、市場で売ってからの方がわずかに効率が良く、金の量に12の差が生まれます。

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 差がそんなにないように見えますが、もちろんこれは、市場でどんどん取引価格が下がっていくために起こる現象です。つまり交換回数が少なければ少ないほど、差が生まれて行くことになります。

 試しに食糧1200の場合で同じことをしてみると、金98の差が出ました。

 つまりここから言えるのは、市場価格がまだいじられていないのであれば、研究ボタンを押した後、食糧を全部売り払うのが一番効率がいいという事になります。純粋な経済技術として見た時、ブドウ園による食糧交換は0の方が得なのです(市場の食糧交換レートが50を下回っていればそんなことはありません)。

 研究が早ければ早いほど金収集の効果も沢山得ることができるので、まだゲームが10分以上続きそうな状況で城が建っていて、経済に資源をコストを割く余裕があるのであれば、研究コストまで考慮しても得と言えます。

・そのほかに考慮する点

 ブルゴーニュの軍隊は騎馬と砲撃手がメインになってきます。食糧が大量に消費されるので、6000溜まることにはなりそうもありません。騎士、ハサー、槍兵、砲撃手のどれも生産しないという状況はほぼないでしょうし、つまりブドウ園を取っておくメリットは基本的には無いという事になります。

 ただフランドル革命を使って再び経済を立て直すプランならば、取っておいても良いかもしれません。復帰のためにまず食糧を全力で集めることになるからです。
 5000までなら組合市場の方がいいとグラフにはありますが、100:17で交換した場合、食糧5000は金850にしかなりません。それなら市場で交換するのは止めておいていいでしょう。

 私の内政力で作ったスラヴの内政動画を見てみると、騎士と射手を出しつつ30分で畑30枚でした。30分代で畑50枚、城有りはそこまで非現実的な数字ではなさそうです。

 備考ですが畑50人で最高効率で集めた場合、金鉱農民約2人分の効率を出すことができます。つまり金鉱を15人で掘っている場合、採掘速度15%アップの技術と同等となるので悪くはありません。

・まとめ

 以上をまとめると、ブルゴーニュのブドウ園を研究するタイミングは次のようになります。

 - 経済技術の研究が終わっていて畑が十分に張れており、ゲームがまだ続きそう
 - 食糧が6000以上ある
 - 交易路が死んでいて味方含め食糧だけはやたらある
 - フランドル革命まで考慮したゲーム展開を考えている

 クースティリエが騎士と比べた時に微妙だったり、遠投より大砲を使いたいのもあって、そこまで城を積極的に建てたい文明ではありません。城よりは箱集めをしたいところです。

 ただ頑張らなくても40分程度には城が建ちますし、ブルゴーニュはボーナス的には30分代40分代が一番経済力が強い文明です。それをさらに盤石なものにするために、余裕があるなら何も考えず研究してしまっていい技術なのではないでしょうか。


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