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いきること≠はたらくこと


米人生相談 「26歳女性ですが早期退職してもいいですか」

ひさしぶりに面白い記事。ザ・専業主婦とはすこし思想が異なるが、
「ハウスワイフ2.0」 ~ハーバード大卒の女性が家庭を選んだ理由~なんて本も昨年ベストセラーになっていた。働かずお金にもならんソーシャライトなんてできるのは、映画「ブルージャスミン」の主人公のような一握りのリッチマダムだけが手にする権利で、結婚しようが相手がいようが、勤労納税教育は、国民の3大義務、あったり前田のクラッカー(古い)なのだ。


夫の逮捕でセレブ生活から一転、一度も社会にでたことのないジャスミンをまちうける悪夢とは・・・出典「ブルージャスミン」


日本の戦後にでてきた専業主婦というカテゴリは、21世紀にはなじまない。
むしろ、よく60年も持ってきたなと思う。それだけ、企業戦士が幅をきかせ、経済を底上げし女性の分も頑張ってきてくれたんだろう。(ありがとう!)生涯賃金が減少し、少子高齢化が進み、グローバライゼーションの波が押し寄せる中で、「主婦」という地位がいまだに羨望のまなざしで評価されているのは、日本くらいじゃなかろうか。

>さらに言えば、「26歳で退職」というフレーズは、日本では「彼に養ってもらえる」という勝ち組のつぶやきにも聞こえる。
>結婚願望のある人にとっては、「もう外で働かなくてもいい。永久就職先が決まりました」という意味でもある。

記事に書かれていたが、この概念は崩れつつある。「養ってもらう勝ち組」なんて存在しないのだ。パートナーに頼って生きていきたい、そう思うひともいるでしょう。でも、不確定要素はどこにでも転がっている。ふたりの関係性が崩れたら、頼ってなんていられない。生活費はどうする?子供がいたらどうやって育てる?ひとりで死ぬまでやっていける?「まさかの坂」はどこにでもあるのだ。

そう考えると、「働かない」選択は、現実的にはデメリットが大きいはずなのに、20代女性の3割近くにいまだ、専業主婦願望があることに驚かされる。もし、パートナーが心や体の病気や、やむをない事情~たとえば家族の介護~とかで働けないのであればわかる。生きることは働くこととはイコールじゃない。山登りと同じで、歩いては休み、休んでは歩いていければいいのだ。ただ、「今は休んでも、いつかは働く」という考えを基盤にもってほしい。あなたが手間ひまかけた時間や、経験に、経済価値がつくということを知ってほしい。対価をもらう喜びはなにものにも代えがたいから。

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