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ジャンプの恋


ジャンプ黄金期のレジェンド、スラムダンクがアニメで映画化するらしく友人たちが騒いでいる。幼少時~中高時代にバスケに夢見た世代のハートをがっつり掴みにいくのだろう。

小池みきさんのエッセイにスラムダンクの話があったな…と探してみたところ、発掘できた。年齢=恋人いない歴だった彼女がある日、イケメンスポーツマンの絵にかいたような陽キャと出会い「牧さんが理想だったのに三井寿と恋に落ちた流川のような私」を書いた話だ。年が近いということもあり、小池さんの恋愛における思考はとても親しみやすい。なお、三井寿とは後日別れアルゼンチンタンゴに猛烈にハマった結果、縁あって別の方と結婚した模様。


私自身スラムダンクは未履修なのでキャラクターがわからない。知っているのは「諦めたらそこで終了ですよおじさん」だけ。しかし周りにはファンがごまんといる。実家には漫画が全巻置いてあったし、私以外の家族は全員読んでいた。妹の推しは「牧さん」だということも繰り返し聞いた。牧さんクレイジーボディ。ちなみに韓国でもスラムダンクは人気だった。2000年前半まで日本の文化輸入が制限されていたので、日本びいきだった一部の人々は海賊版CDで宇多田ヒカルを聞き、海賊版ビデオでジャパニメーションを鑑賞していた。いままで会った若い韓国人の7割はスラムダンクが好きだ。OPもそらで歌えるし細かすぎて伝わらないものまねを披露された。「要チェックや!」とか「まだ慌てる時間じゃない…」とか。うろおぼえですいません。

剣道、野球、囲碁、バスケ。ジャンプの王道漫画にスポーツ文化を持ち込まれると、運動音痴の自分はやや居所が悪かった。ジャンプの誌面では妄想とSFにどっぷりつかるのがだいご味だと思っており、放課後には霊丸を撃ちたくて河原へ行き、そうじの時間にはアバンストラッシュを練習するこどもだった。大人になったいまなら、スラムダンクを素直に読めるのかもしれない。




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