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共生したいロボット達

WXD レクチャー&ワークショップ 弱いロボットのつくりかた:「役に立たない」は素晴らしい に参加しました。豊橋技術科大学の岡田美智男さんの講演、Q&A、ロボおさわり会とてんこ盛り。いやー楽しかった!

 左から、i-Bones、マゴノテ、ゴミ箱ロボット

よくメーカーが目指すのは、ひとりでなんでもできる自律型ロボット。行動を自分で計画し、状況を判断し作業を実行できる。判断基準や危機管理能力をそなえた高度な知的機能(AI)を必要とする。

それをふまえた上で、もうひとつの自律/自立論というのがあります。


ひとりではなにもできない。「弱いロボット」の存在意義

3.11の東日本大震災がおきたとき、障害者は避難行動が大幅に遅れたという話がありました。車いすの方は、エレベーターが停止した際、だれかの手を借りなければ、ビルから脱出することができない。視覚・聴覚障害者の方は、ラジオやインターネットで刻々と配信される最新の避難情報に追いつけない。情報を多角的に入手でき判断基準を多く持つ健常者に比べて、障害者は依存先や選択肢が限られる。つまり、依存先を増やすことが自立につながるのではないか? 足りない要素を他者に頼るという発想の逆転、ひとりではなにもできない「弱いロボット」という考えかたも、ありなのです。


右がicd-lab研究室の岡田美智男さん Gizmode Japan より

たとえば、ゴミ箱ロボット。ローテクで、よたよたと認識対象のゴミまで近づくが、ひろえない。他者へのアピール(チラ見すを繰り返す…笑)によってヒトの手を借り、目的を達成する。このコ、スターウォーズのR2-D2みたいだなぁ、というのが率直な感想。R2-D2も周囲を巻き込んで物事を進めるのがうまい。ひとりでできるもん → ひとりで出来ないもん をモットー(?)とするという考えが斬新でした。


5月末に公開される映画「チャッピー」も近未来+ロボットがテーマなので、こっちも楽しみ。岡田さんいわく「担当したロボットに製作者が似てくる」という逆転現象がおきるらしい。ペットと飼い主が似てくるのと同じ原理かな?




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