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平松洋子(1958.2.21- )『おあげさん』PARCO出版 2022.6 240ページ

平松洋子(1958.2.21- )
『おあげさん』
PARCO出版 2022年6月刊
240ページ
2022年7月20日読了
https://www.amazon.co.jp/dp/4865063919

「「揚げ文学」ここに誕生。
油揚げ愛が溢れすぎる、史上初「油揚げのこと」ばっかりを書いた29編

豆腐を薄く切って油で揚げた「油揚げ」。
いつも冷蔵庫にあって「出しゃばらないのに頼もしい」という存在は理想の男性像のようでもあり。煮てよし、焼いてよし、そのうえ安い! と、いうことなし。ごはんのおかずやつまみにもなる万能ぶり。

日本独特のこの健康食に異常な愛を見せる平松洋子がおくる、史上初の油揚げ本。家族との思い出話、友人の打ち明け話、内田百閒の油揚げ、松山あげ、伊東のお稲荷さん、江戸時代の油揚げ、ミナミのきざみうどん、ショーケンから織田作之助まで。あふれる「揚げ愛」と食欲に満ちた偏愛本の極致、ここに。

油揚げにまつわるエッセイ、旅する油揚げエッセイ、油揚げ対談、日々の料理(お手軽レシピ)など29編(うち26編は書き下ろし)。」

https://www.j-cast.com/trend/2021/11/03423853.html?p=all
2021年11月3日12時00分
きつね丼 平松洋子さんは「しなだれる油揚げ」に豊穣の秋を思う

https://twitter.com/303_BOOKS/status/1548954477201395713
2022年7月18日 午後5:55
Spotify オリジナル ポッドキャスト 42秒
ホントのコイズミさん 第67回(前編)
エッセイスト 平松洋子さん
「本を開けば、新しい世界への扉が開く。小泉今日子さんの傍らにはいつでも本がありました。自ら「本」と「本に関わる人たち」に会いに行き、語らい、紡いでいく……。自分という旅路を歩む者たちの止まり木的存在が、ポッドキャスト番組「ホントのコイズミさん」です。」

https://open.spotify.com/episode/1PfmJi32b4Y1jJs4HBmhLy
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7月18日 35分
「今回は、コイズミさんとも以前新聞の書評委員でご一緒だったエッセイストの平松洋子さん。食や食文化のお話を綴るエッセイストの平松さん、今年の6月には、「油揚げ」のことだけを綴った1冊「おあげさん」(PARCO出版)が発表になりました。油揚げのことだけを書き下ろした29編! そこには、偏愛過ぎる「推し」へのただならぬ愛が溢れていました。」

福岡市総合図書館予約11名(2023年7月11日)。

「油揚げカレー!」p.193-196
『すき焼きを浅草で(文春文庫)』文藝春秋 2020.5
初出『週刊文春』2018年・号数不明

「三十五年来の友人と話す おあげのこと」p.226-231
『暮しの手帖』第四世紀94号 2018年6-7月号
「油揚げ愛では負けていません。」改稿改題

「二枚あれば三合飲める」p.233-236
『danchu』2011年5月号

「江戸から始まった」p.150-162
『danchu』2015年7月号
「平松洋子さんと『油揚げ』BOOK」収録・山田順子対談再構成収録
と書き下ろし全29篇・全部油揚げ!

目次
じめじめと湿った
暮れのなます
こんこん
名前
お勝手をする
皺のなかの話
いなり寿司を買いにいく
伊東駅で
ユリイカ!
松山あげのこと
ジンバリ
似合うひと
鮭と豆腐
りんごの木の下で
浜子さん
かやく
まるかじり
イノシシと花畑
山のひと
江戸から始まった
今日もミナミ
よもだの精神
三杯のうどん
きつねの故郷
油揚げカレー!
曖昧さの意味
おあげさんといっしょ 日々の料理
三十五年来の友人と話す おあげのこと
二枚あれば三合飲める

1958年2月21日岡山県倉敷市生まれ
東京女子大学文理学部社会学科卒業で
18歳から40年以上東京・西荻窪に住み続けている
平松洋子さんは、
「小学生のころ、母がずっと『暮しの手帖』を購読していたから、
バックナンバーがずらりと書棚に揃っていた。
気まぐれに一冊か二冊、取り出してぱらぱらとページをめくりながら
料理の手順の写真を眺めるのは新鮮な体験だった」
p.121「かやく」

1955年1月生まれな私も、母の本棚の
『暮しの手帖』を繰り返し読んでました。
毎月買ってもらっていた
『子供の科学』よりも
『暮しの手帖』の方が面白かったなぁ。

「薬剤師の免許をもつ友人のSさんは、
立ち食いそばについて数冊の著作がある同世代の男性だ。」
p.90「似合うひと」

『ちょっとそばでも』廣済堂出版 2013.9
https://www.amazon.co.jp/dp/4331517578
の著者・坂崎仁紀さん(1959年生まれ東京理科大学薬学部卒)
だと思いますけど、何故、お名前を明示しなかったんだろう?

「かって神田にあった万世橋駅跡にできたオープンデッキで、
クラフトビールを飲みながら、
"自分にとってのスターは誰か" という話題になった。
「ひとりだけ挙げるとすれば誰ですか?」
私は間髪入れず答えた。
「萩原健一[1950.7.26-2019.3.26]」
Sさんがぱっと大きく目を見開いて畳みかけた。
「傷だらけの天使!」
ええもちろん、と私。

映画監督・斎藤耕一[1929.2.3-2009.11.28]と出会って
映画での芝居に傾倒して、
昭和四十七(1972)年の『約束』がもう最高で、
この映画はいまだに私の恋愛映画ナンバーワンなんですよ……
私は前のめりになる。」p.91

平松さんは1972年3月29日公開の松竹映画
『約束』
https://www.allcinema.net/cinema/143925
を何歳で観たんだろう? 封切時なら中学生?

私は1974年10月14日、
テアトル新宿で観ました。
併映
『妹』日活 1974.8
監督 藤田敏八 出演 秋吉久美子

1974年は、洋画108本・邦画235本・合計343本、観てました。
1975年は、洋画185本・邦画212本・合計397本。

「「萩原健一に一度だけ会ったことがあるんです。二十年くらい前だったかな。都心のどこかのふつうのそば屋で、たしか青山、なんてことのない、ふっつーの町のそば屋。向かいのテーブル、カツ丼とかけそばをざくざくかっこんでる姿、あのまんまでした」
Sさんが何を指しているか、すぐわかった。
『傷だらけの天使』[日本テレビ 1974.10.5-1975.3.29]
のオープニング、ワンシーン・ワンカットの朝食シーン。」p.94

毎日映画館で映画を観ていた私は、当時、
テレビドラマをまったく見てませんでしたから、
この朝食シーンは、
https://www.youtube.com/watch?v=B2T_MG1ncRc

で、初めて観ました。

羽海野チカ
『3月のライオン 3 ジェッツコミックス』
白泉社 2009.8
https://www.facebook.com/tetsujiro.yamamoto/posts/7243321525742424

羽海野チカ『3月のライオン 3 ジェッツコミックス』白泉社 2009年8月刊。2010年4月15日第6刷。196ページ。 https://www.amazon.co.jp/dp/4592145135 「年末にかけて体調を崩していた桐山零だ...

Posted by 山本 鉄二郎 on Tuesday, March 22, 2022

「Chapter.26 黒い河 その2」p.78-79
冒頭、一人でトマト・スパム・バナナを食べている
スミス(三角龍雪六段)は、ショーケンへのオマージュですが、
生年月日(1968年?)を公表していない
羽海野チカさんは、当然、ドラマを意識して
(牛乳瓶→紙パック コンビーフ→スパム)
描かれたのでしょうけど、
2008年の『ヤングアニマル』読者は、三十年以上昔の
『傷だらけの天使』なんて意識しなかったんだろうなぁ。

https://manga-fantastic.net/3-rion/volume3-1
3月のライオン 3巻 レビュー(ネタバレ)
には、「美味しそう・・・」
としか記載されていませんけど、

2017年のTVアニメ
NHK総合2016年10月8日~2017年3月18日
では、
ショーケンの動作が、逐一、コピーされてます。
https://www.youtube.com/watch?v=MQGPgW4YgdY



「「エメラルドの伝説」を歌うテンプターズの
萩原健一に出合って以来、
ずっと大切にしてきた人物が、イメージと現実、
つまり虚実皮膜をぴたりと傘ね合わせた線上で
カツ丼とかけそばを平らげている」p.96

https://www.youtube.com/watch?v=DfSzKWWWgZM
ザ・テンプターズ
エメラルドの伝説
1968年6月15日発売
作詞:なかにし礼 作曲:村井邦彦 編曲:川口真

湖に 君は身を投げた
花のしずくが 落ちるように
湖は 色を変えたのさ
君の瞳の エメラルド

遠い日の 君の幻を
追いかけても 空しい
逢いたい 君に逢いたい
緑の瞳に 僕は魅せられた

湖に 僕はひざまずき
緑の水に 口づける

遠い日の 君の幻を
追いかけても 空しい
逢いたい 君に逢いたい
緑の瞳に 僕は魅せられた

湖に 僕はひざまずき
緑の水に 口づける
逢いたい 君に逢いたい
緑の瞳に 口づけを
https://ja.wikipedia.org/wiki/エメラルドの伝説


読書メーター
平松洋子の本棚(登録冊数35冊 刊行年月順)
https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091301

食べ物の本棚(登録冊数789冊)
エッセイ、小説、マンガ、絵本、レシピなどを
著者名の五十音順に並べています。https://bookmeter.com/users/32140/bookcases/11091194


https://note.com/fe1955/n/ndbc459695076
平松洋子(1958.2.21- )
『いわしバターを自分で(文春文庫)』
下田昌克・画
文藝春秋 2022年3月刊
272ページ


https://note.com/fe1955/n/nf8e46ae0caf5
東海林さだお(1937.1.30- )
平松洋子(1958.2.21- )
「西荻くんだり」
「創作とショーバイ」
『COYOTE No.57 特集 平松洋子 本の丸かじり』
スイッチパブリッシング
2015年11月15日発売

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