フェレットを飼う上で整えるべき環境について解説します

フェレットといえば、細長い身体に、不釣り合いなほど小さい手足がなんとも可愛らしい、人気の動物です。インターネットの動画サイトなどでその姿を見て、飼ってみたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

フェレットは、サイズもあまり大きくなく、鳴き声も小さいため、一人暮らしの方や、マンションなどでの飼育も容易です。そのため、今の世の中でいえば、犬や猫よりも飼うためのハードルはむしろ低いかもしれません。

ですが、いざフェレットを飼うことを決めても、どのような環境ならば幸せに暮らしてもらえるかがわからなければ、中々行動に移すのは難しいです。まずは、前提の知識として、どのような飼育環境を整えればよいかを、知っておく必要があります。

そこで今回は、フェレットをお家に迎えるにおいて、整えるべき理想の環境について、解説します。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。

フェレットはとてもわんぱく

フェレットは、好奇心旺盛で、わんぱく。とても遊び好きです。その活発な姿は生涯変わらず、年を取っても落ち着くことはありません。そのため、フェレットの生活のベースとなるケージは、ある程度大きなものを選ぶとよいでしょう。動き回って遊ぶことができるため、ストレスを溜めることもありません。また、フェレットは狭いところに入るのを好むため、くぐって遊ぶことができるおもちゃなどを用意するのもよいでしょう。できるだけ、そのエネルギーを発散させてあげられるようにしてあげてください。

フェレットは暑さが苦手

フェレットは、犬や猫と同様、暑さに弱いです。特に最近の夏場はかなり暑さが厳しくなるので、エアコンで温度を27度ほどに設定して、快適に過ごすことができるようにしてあげましょう。

扇風機で代用をと考える方もいるかもしれませんが、フェレットは汗をかく器官がないため、汗を気化させることで涼しさを得る扇風機は、効果を発揮しません。少々電気代は高くなりますが、エアコンを使用しましょう。

また、フェレットは犬や猫と違い、部屋にずっと放しておくことはできないので、基本的にケージの中で生活します。そのため、ケージを置く場所も、空気の循環や、冷えすぎたり、冷えなさすぎたりしないかなどを考慮して選びましょう。人間の感じ方とは違うので、ケージの近くに温度計を置くなどして、暑くないかを判断してください。

えさは専用のフードを!トイレはケージ内に!

フェレットのえさについてですが、専用のフードを与えましょう。タンパク質が多めに含まれており、肉食であるフェレットには、やはり専用のものがふさわしいです。手作りするならば、ささみや卵など、タンパク質多めの食材を与えましょう。

トイレはケージ内に作ります。ケージの隅に、専用のスペースを作ってあげれば、しつけをすることで、場所を覚えてくれます。

犬や猫とは、少し違いがあるので、きちんと学んでおきましょう。

多頭飼いもおすすめ!他の動物とはNG

フェレットは先程も書いたように、遊び好きな動物です。そのため、飼い主さんが仕事などで家を空けるときは、退屈してしまうこともあるかもしれません。もし、財布が許すならば、多頭飼いもおすすめです。互いにじゃれ合って遊ぶことで、ストレスも溜まりませんし、さびしくもありません。犬や猫よりもスペースを取らないため、多頭飼いのデメリットもさほどないと言えます。

また、フェレットは基本的に輸入されてくる動物なのですが、輸入される前に、去勢手術を施してあることが多いです。ですから、たとえつがいで飼ったとしても、子供を産むということはないです。特に性別を気にすることなく、飼うことができます。去勢避妊しているフェレットはスーパーフェレットと呼ばれます。

ですが、他の動物と飼うことだけはやめておきましょう。フェレットは本来狩猟動物です。そのため、他の種類の動物と同じ場所で生活するのはストレスになります。既に、犬や猫などを飼っている方は、やめておいた方がいいかもしれません。

まとめ

フェレットを飼育する上で、理想的な環境について解説してきました。フェレットは、スペースをあまり取らないため、一人暮らし、マンション住まいの方でも、飼いやすい動物です。また、ある程度しつけもできるため、きちんとトレーニングをすれば、トイレなどの手間も少なめです。ただし、暑さに弱かったり、遊び好きで、運動量が少ないとストレスを溜めてしまったりなどといったことがあるので、その点は、注意しましょう。小さい身体でも、大切な命です。飼うことを決めたならば、きちんと知識を得て、安心して暮らせる環境を作ってあげましょう。