見出し画像

AFTERSUN

今日はいただきものの堀口珈琲#4 AROMATIC&MELLOWシティローストを。以前よく飲んでいたものだけれど、ふと豆の挽き方を変えるとどれくらい味が変化するのか確かめてみたくて、以前よくそうしていた中挽きと、もう一つはミルを細挽き寄りに2段階進めて挽いて、両者を同じ条件で比較してみた。お湯300mlに豆20gずつ。お湯の温度88度で3分弱抽出。結果、細挽き寄りの方がこの豆の花のような赤ワインのようなフレーバーがよく出ている気がした。

***

仕事の帰り道、いつも湯水のように大量の音楽を聴きながら歩いて帰るのですが、今年の6月に観たAFTERSUNという映画のサントラの曲(One Without)が流れてきた時に、自分がもう随分と前に失われてしまい、今はどこかの古びた映像の中で生きているのではないか、という感覚を覚えました。もちろん、AFTERSUNは失われた人と時間についての映画ですから、そうした気分になるのはむしろ当たり前のことかもしれません。それでも。確信に近いくらいの感情を持って、自分が喪失したというよりも、自分は既に喪失されたものである、という感覚がありました。自分自身を高いところから眺めているような、乖離の感覚。少し疲れているのかもしれませんし、あるいは単なるその場の気分なのかもしれません。けれども、確かにそんな夕刻の時間があったことを、ここに刻みたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?