いやー、お疲れ
ハイお疲れ、お疲れー。
面接も終わったねー。いや一大事業だからちょっと緊張したよね。私だけか。
27、いや正確には26人か、も面接したもんねー。
んでここから個人面接に入るんだけど、どうしよう、いい感じの子いた？
いや王子の私が決めるのもあるけどさ、みんなの意見も聞きたいなって。
何か印象に残る子いた？

うん、あーはいはい。最初に声上げた子ね。
アピール力はずっと強かったね。
いやでもどうかな、コミュニケーション能力とかね、押しの強さは相当だったね。
彼女動物と話したりとかしてそうだったね、そうそう。
休日もね、そうソフトテニスとかやったりね。
けど、妃というよりはなんというか、うーん。
営業の方が向いてるんじゃないかな？　ってところはあったよね。
いる？　営業の方。
あ、そうね、うん、考えといて。

え？　あの子？
いやそうだけどさ、何回も言ってるじゃん顔とかで選ぶわけじゃ無いって。
今回のは、顔とかスタイルとかじゃなくて、ちゃんと私が感じる運命があったかって話でスタイルの話をするな！
え、あの子グラビアやってるの？　はあーどおりで。

うーん、そう、顔ねー。
顔かー。
顔.........…。

そういえばさ、資格めっちゃ取ってる子いたよね。
そうそうそう、眼鏡のさ。バリバリスーツで来た子。
ね、MT免許も持ってるって言ってたね。
今時ほとんどの馬車オートマなのにね。
いや実際めっちゃ仕事できるんだと思うよ。
視覚取るのが趣味って感じで、うん。
向上心すごそうだもんね。
いや－－－－の子でもないかな。うん、仕事のできる出来ないでもないしね。

うん、うーーーん。
いや、ガラスの靴ね、あの27人もあってる子いたんだもんね、実際すごく頑張って探してくれてたし。
いや－－－そう顔がねー、覚えてたらよかったんだけど、何回も言うけど酔ってたから－－－－うん。
国中探してきてくれたんだもんね、うん。
ほんとありがとうね。

いやだからグラビアとか顔とかはいいって。
そっかでも－－－うん、そうね。
うーーーーん。

ちょっと国の外まで足伸ばしてみてくれない？

ダメ？
あ、そーーーーーっかあ。

最悪もうあの靴とかもうぴったりじゃなくてもいいよ、うん、もっかいお願いしてみてもいいかな、うん。

そういやシンデレラってどういう意味なんだろうね。
なに姫って呼んだらいんだろ。