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病院の食堂でどこかの奥様が

えーっと、この前の病院、体調が悪かったこともあり、いつも行くカフェではなく、建物の中にある「なんでもあるよ」みたいな食堂で昼食をいただきました(血液検査→昼食→診察 という流れ)

ということで、タイトル画像はその時の定食。ハンバーグと揚げ物というあまり「病人」らしからぬメニューですが、なんせ症状は貧血なので「肉、食べたいな」「食欲は落ちないんだよな」という辺りでご理解いただければ、と思います。っていうか、左の半分が生野菜と煮野菜という所に病院食っぽさは出てると思いますがいかがでしょう?

閑話休題。
タイトルのお話です。聞き耳立ててたわけじゃないんだけど、こっち一人だし、話盛り上がって結構大きな声でしゃべってるし、ということで聞こえてきた隣の女性二人連れの会話。
マックの女子高生、くらいの感じで読み流してください。

年齢は60前後でしょうか。主にしゃべっているのは私の斜め向かいの女性、話からすると転勤族だった模様。旦那さんは単身赴任が長かったけれど、定年退職で帰ってきて、いまは体に不調があり、何かの病院に通っている、という感じです。

あぁ、典型的な「ご婦人」っていう感じだな~ と思いながら、ごはんを食べてましたら「夫源病」」の話題が。ま、その方は大丈夫そうでしたが「わかるわー、ダンナが一人で病院行ってたりすると、ほっとするし、今のうちにあれも、これもってなるし」みたいな話。
でもそんなに愚痴っぽくもなく、もう一方の女性も「あるよねー」くらいの軽い感じでした。

で、突然話題が飛びました。

相方の女性からの質問。「今まで転勤で住んできた中で、一番良かったのってどこ? もう一度住みたいのは?」

おお~~~ それはぜひ聞いてみたいぜ、と思って、つい聞き入ってしまいます。
「うーん、大阪かな」
「え、大阪?」
「そりゃだって、なんせ京都が近いもん」

京都かーい!!
「毎週のように京都に行ってたよ。多分行ってない所はないくらい。あれは楽しかった!」
「そうなの?」

「あ、でも今もう一度引っ越すなら東京かな」
「え、それはなんで?」
「もう体力もないし、東京だとほら、病院選べるし」

ああぁ~ なるほど。連れの女性と同じく、私も心の中で大きくうなずいてしまいました。まぁ岡大病院に来ている時点で、そんなに「ありふれた病気」ではないのかな(この会話で、だれが「患者」なのかは分からなかったんですが。旦那さんのことかな)と推測は出来るんですが、そっかー、東京だと確かに病院を選べるよね。と感じました。
それと同時に、年齢で「住みたい所」は変わるよね、と改めて感じたり。

私自身、気持ちとしては島根にいつか戻りたい、と思いながら暮らしているのですが、冬季鬱のことや、持病が今、骨髄移植の話まで出ている状況としては、もし引っ越すんなら岡山市内一択なんですよね(引っ越す、というのは仕事の異動にともない=職場の事業所がある範囲内で、との制約のなかでは、です)

そう思うと、昨今、田舎暮らしとか移住とかという話題というのは出てきているんだけど、あくまでもそれって「健康な体であること」が前提なんだろうなと。健康で、丈夫な体の人しか、田舎暮らしとか移住ってできないよね、って。
あまりそういう観点で田舎暮らしや移住が語られているのを見たことがないですが、前提として「弱者」はやっぱり「都会」の方が何かと(例えば公共交通があったりとか)いいんだろうな、とか思ったりしました。

最近デュアルライフなどの話題も見かけることが多いですが、それも体力あってのものだな、と思うと、やっぱり「移住」とか「田舎暮らし」って(すでに住んでいるのでなければ)強者のものなのかな、と思った病院での出来事でした。 

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。お役に立ちましたら幸いです。 *家飲みを、もっと美味しく簡単に*