Web上に文章を書き始めかれこれ20数年。
幾つかのブログを渡り歩きnoteに至るまで、私は一貫して匿名を貫いて（いるつもり）おり、その存在は家族も知らない。

匿名で書くことの不便はもちろんある。
身バレを防ぐため、記事に多少のフェイクを入れたり時間差で書いたり。
同じ趣味（それもマニアックなやつ）を持つ人や地元のことが書かれた記事へのコメントがしづらかったり。

「恥の価値観」は人それぞれなので理解しがたい人もいるだろうが、私の場合は匿名だからこそ本音を吐露できることが多く、私の脳内であるこの記事たちを身近な誰かにカミングアウトするつもりはない。

だがスマホが1人1台の時代ともなれば、図らずもたまたま知ってしまう、ということはある。
事実、過去には知人のブログを発見したことがあるし、同じ市民と思われる人のnoteを見つけたこともある。（もちろんコメントも足跡もつけず）
もっとも私が見つけるくらいだから、そういった人は身バレ上等なのかもしれないが。

そんなわけで、記事に書いたことや書きたいことはなるべくリアルタイムで発言しないようにしている私だが、流行り病が収束したこの年末年始は久々に懐かしい顔ぶれで飲み食いする機会が多く、つい口走ってしまうこともあろうかと思う。
そういった自分への戒めの意味も込め、時折こうして身バレ注意報を発信している次第だ。

リアルでの知りあいに自分の脳内を覗かれたくはない、でも知らない誰かには思いを吐き出したい･･･そんな面倒くさい人間にも居場所を与えてくれるnoteには感謝してもしきれない。

この居場所を失わないためにも、拙noteを読み「もしかして？」と思った際には「見たよー」などとは言わず、どうか生暖かく見守って欲しいと切に願う私なのである。