サックス細かわsinc、あなたへ Ⅱ                  

どうしたの、、、
何があったの、、、
音が変わってしまった。
私だけなのか、そう感じているのは、、、
心に沁みた切ない音。
サックスが双子のようにシンクロして、一体にふるえて音を出していた。
なのに、、、
勝手に、なぜなんだろと不思議がっている。

あなたとサックスの奏でる音に出会った時の気持ちは、
大きくは変わっていない、と思っている。
心はそのまま、と思っている。
あらためて以前の動画を見て、素晴らしい、と思う。
もっと、あなたのサックスの音を聞いていたい、、、
その無言の言葉に酔っていたいと、、、

最近のどこかの画面で、新しいサックスを見つけたい、とおっしゃっていたような、、、
それまで使っていたサックスを、ネットで競売したい、とおっしゃっていたような、、、
もしかして、すでに手放してらっしゃるのだろうか、、、

アーチストの活躍にも、技能の修練があり、個性の試練があり、才能が開花するのは、フツーのこと。
そこには、芸術性を突き詰めていく一筋の道、
また、大衆化をめざす扇状の道、
他に、自分の人生を自分が選び、納得していくヒトの道もある。

最近の活躍の様子から、成功と自信というものを実感し始められたのかもしれない。
喜ばしいこと、おめでたいことに違いない。
伴って、いろいろな誘惑も襲ってくる。
外から、内から、、、

聞き手のひとりとして、勝手ながら、
願わくば、駅広で、路上で、
サックスと演者が、ともに織りなす安堵の響きを、いつまでも、どこまでも、続けてほしい。
全ては時とともに変わっていく、ことは承知の上、、、
ありがとう、、、   
               令和6年2月 冬の日


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