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障害者のこと

身体障害者のことを書きます。それがたとえどんなものであったとして、生まれつきの障害って、物理的な側面、理屈から言えば、電化製品の初期不良と同じだと思うんです。その原因がDNAだか、偶然だか、それは知りませんが、生まれつきの身体障害というのは、人間の初期不良、人体の初期不良です。出来事としてみれば、ただそれだけのことです。でも、もっとも大きな違い、電化製品の初期不良ともっとも違う、困った点を言えば、不良品であったとしても、交換できないということです。人体は、赤ちゃんは、初期不良でも、新品と交換できないんです。もちろん、最先端医学の力で、お医者さまの、大学の研究者さんの努力によって、交換できる場合もあります。莫大な費用がかかるでしょうが、交換できる場合もあります。しかし、ほとんどの場合、交換できない。赤ちゃんの初期不良は、交換できないんです。私たちがふつう、電化製品を購入して、冷蔵庫や洗濯機を購入して、初期不良なら、販売店か製造メーカーに言って、交換してもらうでしょう、もし、交換して貰えなかったら、それがあまり値段の高い買い物でなければ、文句を言いながら捨ててしまうでしょう。ところが、赤ちゃんはそういうわけにはいかないんです、赤ちゃんは、とっても大事なものだからです。よほど酷い、どうしようもなく、命を存えることができない、絶望的な不良でないかぎり、私たちは、それを愛します、その、不良品の赤ちゃんを愛します。じゃあ、電化製品と、赤ちゃんの違いって、どこにあるんでしょう。そんなことを、ずっと考えていたんです、ずっとずっと、考えていたんです。もちろん答えなんかありません。でも、私はこう思うんです。赤ちゃんが、人間だということに尽きるんだと思うんです。血を分けた自分の子供だということに尽きちゃうと思うんです。人間だから、情愛があるから、初期不良でも捨てずに、大事にする。そこに理屈なんかありません。情愛は、理屈にまさるんです、損得にまさるんです、たとえ狂っていても、情愛こそ人間なんです、人間が生きる証明だと思うんです。情愛こそ。

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