糞フェミでも恋がしたい (その1)

私の名は能條まどか。糞フェミだ。

糞フェミというのは、要するにフェミニストなんだけど、ガチガチで融通が利かない、女性至上主義者ってことで、ほんとは悪口で言われる言い方で、自称するもんじゃないんだけど、自分でもそういう自覚はあるというか、でも自分のせいじゃないんだけど、生い立ちから、育ちから、いろいろあってこうなった、そういうのを含めて、他人には言わないけど、自分では自分のことを糞フェミって呼んでる。

もちろん、22歳のこの年になるまで、言いよられたり、口説かれたりしたことは多いけど、男と付き合ったことはないし、抱かれたこともないけど、そんなことはどうでもいい、どうでもいいってしておかなくちゃ、いろいろと心がうまくいかない、うまくいかないのは、うまくいかないのだ。

頭はあまり良くない。良くないというのは、勉強ができないってことじゃなくて、実際、受験には成功して、良い大学に入って、とにかく、問題はなくて、だから、勉強はとりあえず出来るのだ。でも、勉強ができるということと、頭が良いということは、あまり結びつかないということを、私は知っている。つまり、その程度には、頭が良いけど、でも本当に頭が良い人からしたら、取るに足りない存在に見える、その程度の、まあつまり、頭はあまり良くないということだ。

糞フェミになったについては、まず家庭の事情があって、それについても少しずつ書いて行こうと思うんだけど、父親のとか、母親のとか、そこでもう、地獄みたいな、散々なものばっかり見て来たから、なりたいとかなりたくないとかそういうのではなく、物心ついた時には、すでに自分の中に濁った真っ黒な感情があって、それはどうにも動かせないまま、毎日毎日、過ごして来てしまったので、もう自分の力だけでどうにかなるような状況ではないことは明らかで、もちろん、誰かを攻撃している時は、真っ黒な感情が燃えさかって、アドレナリンいっぱい出るけど、そうではない時は、とても惨めな気持ちが、ゆっくりゆっくり、奥のほうから染み出して来て、私の頭の上からつま先まで、ぐずぐずに崩して、とても醜い何かにしてしまう。嫌で嫌で仕方がないのに、そうなってしまう。

そして問題はそこではない。困ったことに、糞フェミにも性欲があって、糞フェミでも男が欲しくて、糞フェミでも、恋がしたいということなのだ。恋がしたい。糞フェミでも恋がしたい。したいのだ。したいのだ。恋がしたい。猛烈に、恋が、したいのだ。

そして問題はそこではない。困ったことに、私はどうやらマゾで、糞フェミのくせに、というか糞フェミだからこそか、虐められたい欲求がものすごく強くて、それはもちろん誰かに言ったりすることは決してないんだけど、なにかこう、自分が抵抗出来ないようにされて、肉体的にも、精神的にも、虐められたいというか、傷つけられたいというか、泣きながら謝りたいというか、許しを請いたいというか、なんだかもうわからないんだけど、猛烈な衝動があとからあとから生まれて来て、それはもう、自分でも怖くなる。

そして、問題はそこではない。本当に困ったことに、糞フェミにも出会いがあって、私は運命の人と、いや、運命の男と、というか、運命の年下の中学生の男の子と、それも、女装が趣味の、素晴らしく可愛い男の子と、なんというか、出会ってしまったのだ。

どうしよう。

つづき→https://note.mu/feministicbitch/n/n89bc0d8a71c7

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能條まどか

糞フェミでも恋がしたい

能條まどかによる実体験に基づいた糞フェミ恋愛小説「糞フェミでも恋がしたい」の連載まとめ
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