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片思いで失恋したけど、この1記事書いたら前を向けるはず

つい最近、失恋した。
そもそも、実ることはないと分かっていた恋だ。実ることがないという現実は分かりやすく目の前にあったのに、それを直視しないでい続けた。それだけのことだ。

略奪愛を狙ってた、とかではない。最初からその人にお相手がいたら、そもそも恋愛的な感情を抱かない…というのが自分だ。

周りの人に恋をしてたわけではない、非現実的な恋だった。仕方なかった。


初恋から現実を見ていなかった

私は初恋の時点で非現実的な恋をしていた。
芸能人とか、アニメキャラとか。特に芸能人に対してのガチ恋が多かった。

熱しやすく冷めやすいタイプでもあった。すぐに好きになって、深く想い続けるが、その人が週刊誌に熱愛スクープを撮られたり、バラエティ番組の企画で告白する企画とかに出たりしただけで、
「ああ・・・お幸せに!でも、ずっと応援してるよ!」
と、勝手に恋を終わらせていた。当時、恋が非現実的とはいえ学生だったし、自分より干支一回りも離れている、会ったこともない恋の相手に対して、本当の本当に付き合えるとか、結婚できるなんて思っていなかった。

何度かこうした非現実的な恋をしていくうちに、自分は現実を見て恋をすることなんてできない人間なのだろうと、自分を受け入れていった。
まあ、気が向いた時に現実を見て好きな人が偶然見つかったらいっか、ぐらいに思っていた。

やっと現実を見たかと思えば

自分が過去、正式に付き合った相手は1人だけ。
19歳の時だった。職場恋愛をした。初めて、現実を見た恋が出来た、と思っていた。

しかし時間が経つにつれて感じたが、これもまた、非現実的な恋から影響を受けたような恋だった。

相手は干支一回りどころか、二回り離れていた。
最初こそラブラブだったが、それはほんの数か月間で、喧嘩をすることも多くなって、年齢の差からかお互いの過去は聞き入れないというような、閉鎖的な部分が剥き出しになっていった。同棲をしていたが、相手はギャンブル仲間と遊んでいて帰ってこない…ということも多かった。

自分のなかで、おそらく年相応であろう性の欲求が高まっていた時期だった。
付き合い始めてからは毎週していたけど、ある時、相手が避妊用具なしで強引にしようとしてきたのを。力ずくで拒否してからは、一切そういった行為をしなくなった。それも、関係が冷めていった理由の一つだった。その時には期限切れだったのかもしれない。

それでも湧き上がってしまう自分の中の欲求を罪に思った。自分を自分で痛めつけることでその欲を押し殺していた。無くそうとしていた。

最終的に、幸福感を感じれなくなって、自分から別れを切り出した。
「やっぱりこうなると思った」と言われた。年の差があるからどうせ別れる、と思っていたようだ。そう思っていながら別れを切り出さなかった相手の、優しさなのかだらしなさなのか分からない態度が気持ち悪くなった。

それから、自分の中で恋愛に対するイメージというのは悪いことばかりになって、現実なんて見ても面白くないな…やっぱりもう少し非現実的な恋をしていようかな…と思って閉じこもっていた。

ぼやけた境界線

「会いに行けるアイドル」。初めて聞いた時には新鮮な言葉だと思った。
いま、アイドルのみならず会いに行ける対象は増えた。
自分も(何かしらのイベントさえあれば)会いに行ける存在と出会ったが、
そこでガチ恋をしてしまっていた。

自分はガチ恋をしている。そう認めるまで、そこそこ時間がかかった。
ずっと、初めて見たときから惹かれるものがあったけど、
こんな近めの距離で恋をしていると認めてしまったら。
仮にこの人に別のお相手が出来たりなんかしたら。
…私は壊れてしまうのではないか?と思って、純粋な恋心をひたすら隠し続けていた。

でもある時から、特にきっかけがあったわけでもなく、急に自分の中で「自分の気持ちは素直に認めましょう」というモードに切り替わってしまった。

自分はこの人の事が本当に心の底から好きなんだね、と、自分の気持ちを自分で認めた。かなわないけどいい恋をしてるんだね、という自分に対する慰めでもあった。

結ばれることがない恋、という点においては過去の芸能人に対するガチ恋と一緒だったが、決定的に違うのは、自分が相手に顔も名前も知られていることだった。イベントの場で話すこともあった。

ここで自分の境界線の歪みを感じていた。
遠い存在ではある、でも、会えてしまう。
遠すぎない。かといって知り合いではないから近すぎもしない。
引いていた線がぼやけて曖昧になった。

非現実的な恋をするときには、付き合うとか結婚するとかそういった現実的なことを願って希望を抱くなんてことはしないようにしていたが、今回に限っては希望を抱いてしまった。

一方で、そんな自分は異常だし、いつか終わらせなければいけない時もくるだろうという、冷静な考えも持っていた。だから、もしこの人に別のお相手が出来たら、好きな人が出来たら、その時が引き際だ。そう思っていた。

いつか、というのはいつ来るか分からなかった。
急に来ることは分かっていたけど。その時が怖かった。
数年続いてしまっている片思いだ。続いているものが終わるというのが怖くて不安だった。

やっぱり突然来た失恋

その人に好きな人が出来た。
祝福の気持ちもある。幸せになってほしいという気持ちもある。それは確実にある。
でも複雑でもある。恋が終わった時の感覚は、体中を駆け巡った。
ああ。終わったな。終わってしまったな…お幸せに!

過去、学生だった時の自分なら、ここで完全に遠ざかっていた。
もう距離を離しまくってその日のうちに冷めていた。

しかしなぜか、そんなすんなりといかない。
幸せを願いたい気持ちと同じくらいに大きなショックが、心に絡みついて離れない。

本当に好きだったのだろう。それだけ自分にとって大好きな人だったのは違いない。
しかし思い返せば、ここまで長期間片思いを続けてきたのは初めてだ。
秘める想いが蓄積されていった期間が長い分、失ったときの反動が大きくなった、ということだろう。

100%ではないにしろ、99.99999…%の確率で、もう届かぬ想いとなってしまう。と思うとちょっと泣きそうになってくる。


こんな時に限って脳フル回転

こんなに冷静を装って文章を打っているけれど、あとから読んだときに意味が分からないかもしれない。
これでも、年に一度あるかないかぐらい、頭が冴えているのだ。
これは失恋する前からのことだ。なんか今日は言葉が出てくる日だった。そんなにうまくないなぞかけのような事を言ってしまうぐらいには調子が良い。

もうすでにギアが入っている状態だった。でも、失恋をしたことでそのギアはさらにもう1段階グッと入った。
自分の中でやる気が燃えている、滾っている?
手元を見なくてもタイピングが素早くできてしまっている。力が湧いてきちゃってる。
でも、エナジーが切れたら、闇の底まで真っ逆さまに落ちていってしまいそうなぐらい、不安定な状態でもあると思う。

この記事を書き始めてから2時間半ほど経つ。
もう体が限界を超えているのだろうか、ガガン、ガガン…という不規則な頭痛に襲われている。


【まとめ】相手に対する気持ちを整理する

自分が勝手にした片思いで、相手にとっては知ったこっちゃないけど、相思相愛の道が絶たれたことについてはかなしい。

でも、ひとつわかったことがある。
自分は熱しやすく冷めやすい人間だった。好きになってもすぐ冷めていたから、特定の人を長く好きでいることはできないのだろうなと思っていた。
自分はこれだけ長い期間、人を好きになることもできるんだ。
ということが知れただけでも、この恋は決して無駄なことではなかったし、「自分の気持ちを素直に認めましょう」というモードになったことも間違いじゃなかったのだと思う。

これだけ長いこと好きでいさせてくれて、変な距離感だったがゆえに色んな事が起きていたけれど、平穏じゃなかったからこそ楽しかった。たくさんの知らないことも知れた。今の仕事をし始める元々のきっかけを作ったのもこの人だった。

自分の世界はあなたのおかげで確実に広がった。
生きてることが楽しい、と、心から感謝したい。

まずは手紙を書こう。
もちろん片思いの件は完全に伏せるが、これまで通りに、日々の楽しみになっているということや感謝の気持ちを書こうと思う。いつ状況が変わるかもわからなかったから、常に最後の手紙になるかもと思いながら書いてきた。今回もそう思いながら。大事に丁寧に。

でも、これで終われない。
自分は、まだやらなきゃいけないことがある。これは失恋の有無にかかわらず、いずれはしようと思ってずっと進めてきたことがある。

少なくともこれが終わるまでは、遠ざかることができない。


遠ざからないかもしれない。
少し時間が経ったら、ただの熱心なファンとして気持ちを割り切っている可能性もあり得る。学生時代にガチ恋していた先生が結婚した時も最初こそショックだったが、数日たったら普通に祝福していたし、ちゃんと尊敬の気持ちも失われなかった。

なるようになっていく。
これからどんな気持ちで過ごしていこうか、今すぐに答えは出ないし、これから数日はどうしても切なさに襲われるタイミングが多くなるだろうけど。

…って、タイトルと違うな!
ここで立ち直るんじゃなかったのか自分!


前を向く。
残っている、やらなきゃいけないことをやる。

嫌いになったわけじゃない。ずっと好きだ。

好きではあるけど、尊敬とか尊いとかそういう意味での好きかもしれない。それで、好きだからこそ何かしら力になりたい。そこは最初から変わっていない。

力になる方法は、なにも恋人にならなくたって、両想いにならなくたって、他にいくらでも手段はある。例えばファンとして。あるいはビジネス的に。

決めた。この人の力になろう。
恋をしていた事実を自分の中で認めつつ、出来る限り力となり支えになっていこう。

きっと今までやってきたことと変わりないことだけど。
これからも。このありあまる力は、力を授けてくれたあなたに捧げていこう。

書き始めてから3時間経ってしまった。
ひとまず今日のところは頑張って寝て、起きてから他の事をしよう。

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