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フェンリルのデザイン、これまでとこれから。

大阪に本社をおく、創業14期目のアプリ開発会社。
社員は300名を少し超えるくらいで、クライアントのウェブやアプリのプロジェクトを常時百以上回している。

それが、フェンリルです。

フェンリルという会社の成り立ちは、Sleipnirというウェブブラウザの存在なくして語れないのですが、それを語り出すと日が暮れてしまうのでやめにしておきます。会社の成り立ちについては、ダイジェスト版がWantedlyに掲載してあるので、興味のある方はそちらをご覧ください。

そんなフェンリルが、今日から、ここnoteで、(noteをブログと言っていいのかどうかという議論はさておき)デザインブログを始めます。

もはや、noteはじめます、というエントリーというのも今さら感があるのですが、ここに至った経緯について、ぜひ知っておいていただきたいという想いから、このnoteを書かせていただきました。

フェンリルのデザインについて

現在、フェンリルには、総勢50名を超えるデザイナーがいます(厳密にはディレクターやプランナーも含みますが)。

元々、フェンリルは、Sleipnirを中心に事業展開をしていたので、デザイナーは自社プロダクトのデザインを主に行なっていましたが、ここ数年は、共同開発事業(いわゆる受託事業)が中心となってきたため、デザイナーの全業務のうち、クライアントワークが8-9割を占めるようになりました。

フェンリルのアプリ開発(当時はソフトウェア開発と呼んでいた)は、社長の柏木がSleipnirを個人で開発していた20年くらい前からずっと、ユーザーの利用状況を見聞きし、本質的なニーズを探しだし、それをデザインとエンジニアリングの双方から解決するという繰り返しでした。今ではこのようなプロセスはUXデザインや人間中心設計(HCD)として一般的に知られるようになってきましたが、当時はUXという言葉が開発の現場で出てくることはほとんどありませんでした。

ソフトウェアの性能がハードウェアのスペックに依存する場合が多く、そもそもユーザーの関心が速さや安定性などの技術的側面に向いていたというのもあるかもしれません。ソフトウェアを自分で探して新たにインストールして使うという事自体が、そもそも今と比べると圧倒的にハードルが高かったように思えます。

そのような時期からソフトウェアの使い勝手(=ユーザビリティという言葉では表現しきれない、愛着みたいなものも含んでいる)にひと際こだわってきたフェンリルの自社開発の歴史とユーザーにハピネスを提供するという企業理念が、今日のフェンリルのデザインの礎になっており、デザイナーの拠り所となっているのです。

デザイン会社としてのフェンリル

フェンリルには、HCD-net認定人間中心設計専門家が3名、人間中心設計スペシャリストが5名在籍しています。(これが多いのか少ないのかはさておき)このようなUXデザインのプロフェッショナルを中心にして、ユーザーリサーチから、それを元にしたコンセプト設計、ビジネスロジックの検討、機能やコンテンツの検討、プロトタイピング、UI設計、ビジュアルデザインまで、ワンストップで提供しています。

フェンリルが手がけてきたアプリには、派手さがなく、かっちり作り込んでいるものが多いので、外からみると開発工程が手堅く融通が効かなそうな印象を持たれる場合があるのですが、実際は、デザインスプリントやワークショップなどを回しながら、クライアントと同じ視点で一緒に作り上げているものも多いわけです。その辺りが、フェンリルがクライアントワークを受託開発と呼ばずに共同開発と呼んでいる所以でもあります。(そろそろ共同デザインと言ってもいいかもしれない)

つまり、フェンリルは、アプリ開発会社でありながら、ユーザーの課題を技術力とクリエイティビティで解決するデザイン会社でもあるということです。

今回の新卒採用コンテンツでVRゴーグルを制作しましたが、今後は、デジタルの体験をよりよくするためのモノのデザインにも積極的に取り組んでいきたいと考えています。(下の写真が作成したVRゴーグルとVRアプリ)

ただ、こういった側面はまだまだ認知されているとは言えず、依然、開発会社としてのイメージが強いのが現状です。そして、これは、デザイン領域における外部への発信が圧倒的に足りていないからだ、ということも認識しています。

Fenrir Designers noteについて

私たちとしては、もっとフェンリルのデザインに興味を持ってもらいたいですし、フェンリルのデザイナー個々を見てもらいたいと思っています。そして、そのために、今回、noteという場を選択し、フェンリルのデザインの現場から、情報を発信していこうと考えました。

話はそれますが、情報発信といえば、以前、Goodpatchさんの情報発信力なんかは、もはや、凄すぎてわけがわからないので、どうやっているんですかと思わず聞きにいったほどです。色々教えてもらえました。聞いてみるもんですね。高野さん、佐宗さん、いつもありがとうございます。

話を戻します。

このFenrir Designersというアカウントは、フェンリルデザインチームの代表アカウントとしてnoteを更新することもありますが、基本的にフェンリルのデザイナーたちが個別にアカウントを作ってそこで書いたnoteを、Fenrir Designersマガジンに追加していくというスタイルで運用しようと思っています。

個々のデザイナーが自分のnoteを持ち、自分自身でデザイナーとしての存在感を高めていく活動を応援するために取り入れた方式です。なので、自分のnoteは自分のnoteとしてずっと運用し続けることができます。フェンリルが情報の主体であることよりも、フェンリルで働くデザイナーの個性が際立つことを重視することで、より親近感を持ってもらえるのではないかと思っています。

今後は、より多くの方にフェンリルのデザイナーの考えや想いを知ってもらえると幸いです。よければフォローしてやってください。そして、もしフェンリルに興味を持ったなら、いつでも、どんなことでもご連絡いただきたいなと思っています。ぜひ遊びにいらしてください。(下の写真はフェンリルの大阪本社が入っているグランフロント大阪)

最後に、撮影したもののあまり使い所がなかったデザイン部の課長陣(平均年齢40超)の写真を貼って、Fenrir Designers 最初のエントリーの結びと代えさせていただきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。

なお、本日、エンジニアの方もはてなブログでFenrir Engineers なるブログを開始しましたので、そちらもお伝えしておきます。


書き手:デザイン部 坪内陽佑

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