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役職定年で年収が4割減りました...

今回は役職定年を迎え、定年後の暮らしが不安で仕方がないという55歳会社員さんからのご相談。年収4割減ですか……痺れますね……。
元々の年収が1200万円も有ったのですから、サラリーマンとしては勝ち組(嫌な言葉ですが、敢えて)と呼べる方ですが、それでも老後に不安が有るというのですから嫌な世の中です。
しかし世を呪っても政府を批判しても暮らしは改善しません。
しっかりと対策を練りましょう。
ますはご相談文から。

フェル先生。ご相談お願いします。
5月で55歳になり役職定年を迎えたおっさんです。
自分の部署は部下が引き継ぎ、自分は彼の下で働いています。
いままで手取り足取り教えてきた部下が上司になったのは正直不満ですが、「これが会社だ」と自分に言い聞かせています。
年収は4割減になりました。今までのように高い年収(額面1200万円でした)が得られなくなることにとても不安を感じています。2人の子供は就職しているので教育費の心配はありませんが、住宅ローンがあと7年残っています。60歳の定年後も2年間ローンの返済を続けなければならないので、定年後にもし何かトラブルがあった場合、ローンの返済が滞ってしまうリスクがあります。
今の貯金額は1000万円ほどあります。「老後資金は2000万円必要」と聞いているので、その半分しかありません。フェル先生は定年を迎えられても今までのように楽しく遊んでいるようですが、老後に不安は無いのでしょうか。どれくらいの老後資金があるのか、差し支えなかれば教えて下さい。また、その資金をどのようにして作ったかも教えて下さい。
投資とかを考えたほうが良いのでしょうか。この不安感はどうしたら解消できるかご教授ください。よろしくお願いします。

55歳 男性 会社員 カルキ


国税庁の民間給与実態調査によると、2021年度の日本人の平均年収は443万円。その2.7倍もの年収が有った方が「老後が不安」というのですから、この国は……と恨み節を唸っても詮無いこと。我々はこの国に住み、そしてこれからもこの国で生きていくのです(安易に物価の安い国への移住などをすると酷い目に遭いますよ)。ならばその国の“仕組み”に適合した生活を設計し、対策を練るべきでしょう。
今回は久しぶりに一問一答形式でお答えいたします。

フェル先生。ご相談お願いします。

かしこまりました。なんなりと。

5月で55歳になり役職定年を迎えたおっさんです。

55歳で役職定年制度になる会社にお勤めなのですね。モチベーションの維持にも工夫が必要ですね。

自分の部署は部下が引き継ぎ、自分は彼の下で働いています。
いままで手取り足取り教えてきた部下が上司になったのは正直不満ですが、「これが会社だ」と自分に言い聞かせています。

その通り。これが会社というものです。

年収は4割減になりました。今までのように高い年収(額面1200万円でした)が得られなくなることにとても不安を感じています。

年収1200万円となれば、完全に勝ち組の部類じゃないですか。4割減になっても年収720万。我が国の平均年収の1.7倍もある。飲み屋などであまり少ない少ないとグチらないほうが良いですよ。他の客に殴られます。

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