FIREを卒業します
今回は流行の最先端である「FIRE卒業生」からのご相談。
投資先は太陽光発電にレバナスと、絵に書いたようなアレ系を選択されておられまして、若くしてリタイヤするなら、もうちょい慎重になりましょうよという話なのですが、そこもまあ若さ故の事なのでしょう。
何にしても済んでしまったことは仕方がない。
失ったカネも絶対に戻らない。
まずはご相談文から。
当欄の読者であれば「FIRE」が何を意味するかはご存知だと思いますが、念のため言葉の解説をしておきましょう。
FIREとはFinancial Independence, Retire Earlyの頭文字を取ったもので、「経済的自立と早期リタイヤ」を意味する言葉です。今まで「早期リタイヤ」というと、ガサッと大金を蓄えて、あとは悠々自適に遊び暮らすといったイメージでしたが、このFIREは些かニュアンスが異なり、資産運用の元本となる資金だけを蓄えて、その運用益で生活費をカバーしていくといったものです。IPOで大金を掴んだとか、先物で一発当てたとか、そんな特別な人ではない一般のリーマンでも、節約と貯蓄と実現可能、というところがミソな訳です。
ここ何年かブームになっており、私が波乗りのために通っている宮崎県にも、FIRE&東京脱出組の方が多数在住しておられます。うまく回しておられる方もいれば、破綻寸前で「ボクに出資しませんか?」と初対面の私に言ってくる厚かましい方もいたりして、人生いろいろ、FIREもいろいろなのだなぁと感慨深く観察していたところであります。“出資”を単に“返済不要の借金”と思っているところが素敵すぎる……。
ていうか波乗りなんかしてないで働けよ。
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