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みんなのフォトギャラリー公開 地平線に近い太陽

先週分の週間まとめです。
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【波長】

電波や音波などの山と山(谷と谷)の距離。
〔俗に、感覚・ものの考え方・心の状態などの意に用いられる。〕

(三省堂新明解国語辞典)

人生には山谷があります。
ひとりで生きていると、
不安定な山谷に心をとられ、
文字どおり不安になります。
波長の合わない人が近くにいたら最悪です。

波長のあうだれかと一緒なら
同じ山谷でも心強く、気持ちが安定します。
不安どころか、むしろ難しいことでも
やってやろうという気持ちすら湧いてくる。
なにをやるかよりも、
誰とやるかのほうが大事なこともあるでしょう。

からだやこころの健康と同じように、
人間関係の健康にも気を配るのが良さそうですね。

【船出】

船が(で)港を出ること。でふね。出帆。
〔社会人としての生活や結婚生活を始めたり未経験の事業を始めたりする意にも用いられる〕

(三省堂新明解国語辞典)

新生活を始めることを船出というのは、
前途が決して平坦なものではないということを
暗に示しています。

その不安を飲み込んでなお、
手にする果実に期待を膨らませて、
人は新しい船出にチャレンジするのですね。

そしてチャレンジの道に踏み出す人を
傍から応援し、送り出す側の人たちの姿も、
船出という光景によく合っています。

人は、平坦ではないワクワクが好きなのです。

【再起】

失敗・病気などの悪い状態から立ち直って、再び前と同じように活動出来るようになること。

(三省堂新明解国語辞典)

うまくいかないことばっかりだと
思ってしまった時は、
眼に見えていることだけに
心を奪われていないか確かめます。

たとえば、どんなにつらくても
朝になれば太陽が昇ってくる。
これのどこが
うまくいかないというのか。

自分がいま見ている世界が
自分がいま立っている世界。

ひとりでどうにかできなくても
だれかを頼ることはできる。
ここが人間の一番強いところです。

【順風】

船の進む方向に吹く風。おいかぜ。

(三省堂新明解国語辞典)

順調なときくらい、
少し休んだほうがいいと思います。

楽しくて仕方のないことなら別ですが、
義務や責任感でやっていることは
無限に背負うことはできないでしょう。

休むことで、義務や責任感からはなれ、
心から楽しんでやれるような工夫を入れる
チャンスだと思います。

我慢強さをレベルアップさせるのではなく
同じ結果を我慢なく得られるようにするのが
これからの世の中を良くしていくことだと思います。

シゴキとかシノギのようなものはもはや、
人が人にする時代ではないと思うんですよね。

【滾る】

感情が激して、熱いものが胸の中にわき起こる。

(三省堂新明解国語辞典)

なにごともクールにさばく時代。
滾るなどという言い回しは、もはや死語。
ともすれば物騒だとさえ言われかねません。

若者言葉的には、「わいたー」
くらいがほどよいのでしょうか。

頭ではそのように悟ったつもりでも、
赤々とゆっくり昇ってくる太陽をこの眼で見ると
胸の中からなにかわき起こるものを感じます。

1億5000万km離れた宇宙から
無条件に降り注いでくれるエネルギー。
当たり前のようだけど、
ありがたいことだと素直に感じる瞬間でした。

【余光】

日が沈んだあと、空に残る光。
〔昔の人が残した仕事のおかげの意にも用いられる〕

(三省堂新明解国語辞典)

いまの時代は、先人が残してくれた
数々の資産に恵まれて暮らしています。
文明、知識、社会インフラ・制度、などなど。
数百年前なら殿様や貴族でも持っていないような
物質的な豊かさに、
私たち現代の庶民は容易に手が届きます。

こんな豊かな時代なはずなのに、
何かと競って消耗しているというのは
一体どういう意味があるのでしょうか。

自分より優れた人がいたところで
命に関わるほどの問題ではないでしょう。

もし、一番を勝ち取らない限り
従者の処遇に甘んじなければならない環境にいたら、
そこに貴重な人生の時間を浪費させるのはもったいない。

この時代に戦う相手は、ほとんど自分自身だけでしょう。
それ以外の他者は協力の対象として、
信頼関係を築き、価値を生み出すことに専念する。
そこにパワハラや、マウントをとるといった
野蛮な行為をやっているヒマはないと思うのです。


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