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フクロウの耳の位置は左右でずれているというのは本当か。

フクロウは獲物の位置を正確に知るため左右の耳の位置がずれている。バードショーなどでフクロウが出てきた時に紹介される特徴です。ですが実際に見たり触ったりしたことはありません。

なので、確かめるためにフクロウカフェに行ってきました。

おさわりOKな店内にいたフクロウたちを順番に触っていって実際に確かめてみました。 あまり撫でられる気分でないフクロウたちもいたので結果的に耳の位置を確認できたのは6種類。結果は……

メンフクロウ、モリフクロウは左右非対称、アメリカワシミミズク、メガネフクロウ、チャコモリフクロウ、スピックスコノハズクは左右対称だった。

ということで6種類中耳の位置がずれていたのは2種類だけでした。

モリフクロウ(左右非対称耳の持ち主)

メンフクロウ(左右非対称耳、狩りが上手いと評判のフクロウでもある。耳の位置が関係しているのか?)

アメリカワシミミズク(左右対称耳)

チャコモリフクロウ(左)とコキンメフクロウ(左)
切なげに羽繕いを要求しているチャコモリフクロウは左右対称耳。

スピックスコノハズク(左右対称耳)

メガネフクロウ(左右対称耳)

私がざっと触った感じなのでちょっとずれている程度なのがわからなかったという可能性も捨てきれないのですが。

4種のフクロウたちはだいたいこの位置かなと思ったところにちゃんと耳があるのに対し、メンフクロウとモリフクロウについては右耳のほうが指先ひとつ分位、下がった位置にありました。明らかにずれていると感じるフクロウと大体同じ位置にあるなぁと感じるフクロウがいるのです。

ということで近場でざっと調べた結果からは左右の耳の位置がずれているフクロウというのは少数派である可能性があるという結果が得られました。ざっとなのでもっと調べれば耳の位置がずれているフクロウのほうが多いかもしれませんが。あくまで私が感じた可能性です。

あとは細かいところで言うと、フクロウの耳の内部構造が変わっているかとなるとちょっとわかりません。なんせ耳の外側の部分しか確認していませんので。耳の大きさは触ってわかるほどの違いがわかりませんでした。また、耳の位置が違っているのはフクロウの種類ではなく個体差である可能性です。モリフクロウは複数羽いたのですが触っているときは個体差があるかどうかまで気にしていなかったので確認しませんでした。

簡単ですが今回、フクロウの耳の位置を調べた結果。

左右非対称に耳の位置がずれているというのはフクロウ全般の特徴ではなく、 一部のフクロウに見られる特徴であるという可能性が得られました。

おしまい……

実は昔にネットで見つけて流し読みをしたコラムに書かれていたことなんですよね。フクロウの耳の位置がずれているものと、ずれていないものがいるという話。鳥を調べている研究者でしたが、フクロウの耳の位置はずれているのだと思っていたが実は違って……という話のような気がしています。結構昔のことで忘れてしまいました。

ただ、頭の片隅には残っており、フクロウの耳の話が出るたびに思い出し、実は全てのフクロウがそうではないのです、という追加補足がないかと期待してしまうのです。

しかし、そういった話を聞いたことがありせん。私の記憶の片隅に残り続けるフクロウの耳の位置の話は、数年後しに一部解決をしました。

耳は撫でちゃイヤ!のシロフクロウ

頭はOKらしい……

カラフトフクロウは店内を歩き回る。お触りは禁止。

仲良さげなチャコモリフクロウ(左)とコキンメフクロウ(左)

上のほうでねむねむなコノハズク

モリフクロウ達は仲良く、そして適度に人にも興味あり。見ていて楽しい。

モリフクロウ。可愛いかな。

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