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推し羊エース君

羊。

羊のエース君。

オス。非常に人慣れしている。

去勢してない種羊。なのにおとなしい。

しばらく観察していて、どうも他の羊たちとは違うと気づきそれ以来エース君は私の推し羊である。

人に真摯なエース君

羊は臆病な生き物だ。びびりである。あまりも不安になるとパニックになる。人が近づくと不安なのだろうかスキを見て攻撃してくる。少しでも背を向けると頭づきしてくるので結構危ない所がある。

でも、エース君人に頭づきしてこない。人によく慣れており人間は危険じゃないと理解しているのか。

一時期足に傷ができてしまい傷の処置を必要としていた。痛かっただろうし、横にされての処置は不快だっただろうに。それでも嫌がって逃げる、頭づきする、蹴るなどの行為をしてこない。大人しく賢い羊。

基本羊は食いしん坊なので人に慣れている羊であっても、餌欲しさに近寄って来ているだけだけれどエース君撫でさせてくれる。落ち着きのある羊。

でも、やわじゃない。

群れのリーダーたる羊、エース君。

臆病な羊の群れをうまくコントロールするために羊の群れにヤギを混ぜることがあるそうだ。ヤギは賢い。臆病な群れを先導してくれる。

エース君が住んでいる飼育場にはエース君の他に3頭の羊と3頭のヤギがいる。

ヤギのうち1頭は去勢してないオス。力も強いし、主張も強い。しかしエース君も負けていない。角のつき合いになっても負けはしないし、エサ取りの争いで押し合いになっても負けない。エース君けっこう強い。強い羊なのである。

エース君は強い。だから物怖じしない。

エース君以外の羊も餌をもらいに近づいてきてくれるほど人慣れしている。でもそれは人を恐れず、ヤギにも負けない力強いエース君の存在があってたからこそなんじゃないかと思う。エース君が大丈夫なら、人間も大丈夫なんだという安心感があるようだ。

新しい環境に慣れるのに、群れで暮らす羊は非常に不安を感じる。落ち着かない、すぐパニックに陥ってしまう。一頭だけで飼うというのはあまりよくない。

牧場の羊の中で1頭だけ、違う時期に違う牧場からもらわれてきた子がいる。広い敷地で放牧されて育ったため、餌をもらうために人に近寄るという習慣もない子。その子が移動してきても落ち着いていられる、またみんなに混じって餌をもらいに来る。エース君がいるから大丈夫なのだ。

ある日、他の牧場へもらわれていく羊を捕まえ、一旦木につないでいたときのこと。エース君、そばに寄り添って仁王立ち。他の羊は避難してしまい、みんなのところに行きたいけど繋がれて行けない。 そんな仲間を見捨てないでそばに立つエース君。めちゃくちゃ仲間思い。ちゃんと顔を近づけて様子見と励ましもする。

自分が強いことも知っているのだろうエース君。羊にも優しくて紳士なんですか。

 

オス羊エース君

エース君、子供も生まれており繁殖の方の成績もちゃんと残している。えらい。

 

これらのことから羊のエース君は私の推しなのである。

 

優しい紳士羊のエース君で羊のなで方を知る

基本毛がモコモコしている部分は手を突っ込んで地肌をカリカリとするイメージで撫でてあげると喜ぶ。

鼻筋あたりは毛が薄いからそこまで撫でてもらわなくてもいいらしい。

おすすめは両耳後ろから頬のあたりにかけてのモコモコしたところをもしゃもしゃとしてあげること。あと顎下。

羊は家畜として長年人間とともにいたせいで、モコモコになりすぎた。体が痒くても自分で体をかくのにのにも適さないほどにモコモコ。しかも生え変わらないから定期的な刈り上げが必要。

なのでモコモコしている体なんかも手を突っ込んでカキカキしてあげると気持ち良さそうにしている。

しかし、モコモコの毛なのだが、油もたっぷりなためにカキカキしてあげると手が真っ黒ベトベトとなるので注意が必要。意外とモコフワでなく、モコベタなのである。汚れも落ちにくいのでそんなに白くないし。

羊はまた面白い生き物だなとも思う。

ヤギとの違いが多くあるので観察していると面白い。ヤギも賢くいいやつだ。

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