見出し画像

R4狩猟日記 ハンティングツアー見学

2022/11/21
カルガモ♂ 発砲4 命中3 距離70 12倍

今日は急遽他の人と3人で猟に出ることにした。

エアライフルは単独流し猟になりがちなので、たまには他の人と回ってみたくなるのだ。勉強になるし。

ということで集合場所まで車を走らせる。キジバトなんかは撃てそうなものもいたけどパス。遅れると迷惑だからね。そんな中、畑にキジが立っている。そう、畑にキジが立っている。

時計チラリ。地図をチラリ。キジをチラリ。

やっぱキジは見過ごせないよね〜と脇道に入る。

キジが立っているわきのボサに車を寄せる。キジはボサの脇に立っていたのでボサから体を出さないと撃てないだろう。あまり周りから撃っている姿を見られたくないので、車を狙撃地点となりそうな場所を隠すようにおく。銃を取り出しキジを見に行く。

キジはこちらを見ている。まだいるなと安心するもキジが立っている場所が悪い。少し地面が高くなっている場所に立っている。これではキジを狙って撃つと遠くに弾を飛ばしてしまう。降りてくれないかなと思ったがキジはボサの中へ消えていった。

仕方ないよね~と集合場所へ。

普段は回らない猟場なので案内してもらう。一人はベテラン、もう一人は始めたばかりの方ということで、自分は後部座席にてゆったり狩猟ツアーだ。 

川につくと早速コガモの群れを見つける。それぞれ休んでいたり水浴びしていたりとリラックスしている。これはチャンス。

距離は測ってもらって70メートル。ふふ、40メートルぐらいかも思ってしまった。目測めちゃくちゃなのは自分でもわかってる。でもフンフンとわかっていた感じでうなずく。

まずは始めたばかりというので初心者チャレンジ。この先獲物に出会えるとは限らない。ちょっと距離は遠いが10センチ上を狙ってねと。頭に入っているんですね。自分はなんとなくって感じで狙っちゃっている。

やっぱり自分の狩猟は荒い。

初心者さんを見るに自分の成長している部分もわかる。車からの出るときに隠れないで近づいていってしまうところとか、動きが大きいところとか、狙いをつけて撃つまでに時間がかかるところとか。その先に行くからには距離計ちゃんと使うだとか、弾道計算アプリ使ったりとかしないと進めない気がする。

コガモは少し羽が散ったが飛ばれてしまった。惜しい。

移動してカルガモを見つける。採食中。次はベテラン。じゃあ狙うねとサクサクと狙い一発。羽を撃ち抜く。全然致命傷じゃないので止めてくるねと。パチパチ聞こえるが随分小さな音だな。車の中からだと近いのに撃っているのか分からなくなる。銃によってこんなにも発砲音が違うのかと関心。

5発全て撃ち込んだが回収できた。丸々と太ったカルガモである。

ホクホクと移動するとカルガモの集団を発見。自分は今年はアオクビにキジと大物をとっているのでどうぞ〜と伝えたのだけれど、狩猟の流れを見たいとのことで自分の番。譲られるなら撃っちゃうよ。自分も猟欲ないわけじゃないからね。

自分の目測当てにしてないので最初から距離聞いちゃう。距離は70メートル。銃を構えるとカルガモが選り取り見取り。どれにしようかなと少し迷うも奥と手前が一直線に並んでいるものを選ぶ。奥のカルガモに中心を合わせ狙いをつける。おそらく距離があるので当たるのは手前のほうだろうと予測のもと一発。手前にいたカルガモの羽が盛大に折れたのが見えた。飛べないが致命傷ではない。急いで逃げようとするカルガモに向けて続けざまにと撃つも合わせきれずに草むらの中へ逃げられた。

徒歩にてカルガモを追う。川岸にはボサが少ないため、逃げ込むとしたらあの辺りだろうとあたりをつけて双眼鏡で観察。自分は双眼鏡車に忘れたのでいつでも出てきていいように銃をスタンバイ、供託できる場所はないので太そうな枝を掴み銃を構えスコープを覗く。

いるのが見える?とよくよくよくよ〜く見るとカルガモの胸部分だけがボサのくぼみに見える。距離は20メートルほどだがスワロじゃなかったら見えなかったかも。すごい際どいが狙う。一発。バチッと当った音はしたが何にあたったのか?カルガモは出てこない。当たらなかった?

対岸へ行って追い出すしかないかなと思っていたらボサがガサガサと揺れる。なんだと思っているとカルガモが出てきた。水面に泳ぎだす。素早く構え、移動速度に合わせ胸の先、首の根元を狙って一発。ネックショット。水面に大量の血が流れ赤く染まる。頸動脈を撃ち抜いたようだ。

回収にうつる。普通に流れてきたカルをカモキャッチャーで引き上げる。

そうそう、こういう道具も持っていないのよ。これなら回収できないからと獲物を見送らずにすむ。回収スムーズなら次に行くのも早くなるし、こういうところも考えないと。いや、毎年考えながらも準備していないな。

カルガモゲット。

他にはなにかいないかなとバードウォッチングしつつ移動。キジバトがいたが外してしまう。幸先よくカモが狙えたけどやはりというかその後は獲物がいなかった。

途中ミヤマカラスの集団をみつけ見分け方を教えてもらう。やはり実物を見ながらのレクチャーはわかりやすい。というかわかるとなんでこれが見分けられなかったのかと思うほどすんなり頭に入る。ミヤマガラスは集団でいるとのことだったので、これからはカラスの集団にも挑戦していこう。カラス集団は見張り役がいるせいでなかなか近づけないのでスルーすることが多かったがミヤマガラスではないかと観察する楽しみが増えた。




カルガモ持って行っていいよとのことなのでありがたく2羽持って帰る。知り合いが食べたがっていたのでちょうどいいと知り合いの家へ。ちょっと捌かせてと皮剥。あまり脂身好きじゃないとのことなので剥がしてしまう。胸肉貫通してしまっていたのでキレイなとこだけ取り出し。胸肉、ササミ、モモ肉、胸骨とバラしてあとは好きに料理してとおいてきた。

ともう一羽は羽を剥こうと思い持ってかえる。

相方がカルガモをとったので一緒にワックスつかって剥こうと言うことに。相方がやったあとじゃあ自分もとカモをワックスを溶かした鍋へ入れようとしたが大きすぎて入らない。なぜ?とあれこれやっているうちにワックスが固まってきてしまうし、上手くできないしってめんどくさくなって結局皮剥きしてしまった……。相方のカルガモ小さかったみたい。若ガモだったのかな?

 カルガモは翼部分に一発、胸に一発、首に一発入っていた。当ったかよくわからなかった一発はちゃんと狙った胸のところに当たっていたようだ。胸肉に穴が空いてしまったが、これのおかげでボサの中から出てきたと思うとよく当てたなと思う。

胸肉は切り込みを入れた上で醤油、みりん、酒、生姜、ニンニクを入れたミニダッチオーブンで煮込むことにした。ゆっくりそこそこに火を通すつもりが薪ストーブの火加減強すぎでグツグツ煮てしまった。生の心配皆無。

でも取り出して薄切りにしたものは柔らかくはないがうまし。ほんのり醤油味なので色々薬味をつけて楽しむ。辛味噌が美味しい。マスタードも悪くない。柔らかければ紅葉おろしもいい感じ。柚子胡椒は美味しいけど肉が若干負けている。

なんせ血抜き完璧なカルガモですから。マガモよりカルガモのほうが臭みがない気がする。

ちゃんとローストできれば柔らか肉で食べられたのかな?またとれるようなら挑戦してみよう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?