※採点の方法の詳細については、★採点方法の詳細★以降をご覧ください。

【全ての問題で共通のルール】

●文末ミスは１点減点。

●誤字脱字はその都度１点減点。

※ただし、同問題内で同じ漢字や送り仮名等のミスは１点のみ減点する。

●句点なしは１点減点。

一　問二　１２点満点

【解答例】会うはお互いに顔を見合って存在を認識し合うという意味だが、見かけるはどちらか一方だけがもう一方を見て存在を認識するという違い。

【採点基準】
１（「会う」について）
お互いに顔を見合う　…⑥点
※「顔を見合う」という内容がなく、「存在を認識し合う」という内容のみの場合は、３点のみ与える。

２「（見かける」について）
どちらか一方だけがもう一方を見て存在を認識する　…⑥点

一　問三　１２点満点　文末は「から」

【解答例】クラスの中で浮いた存在のさっちゃんと自分が仲良しだと思われ、クラスの中での自分の立場が悪くなることを恐れたから。

【採点基準】
１（気持ち）恐れる／不安／心配　…③点

２（１の内容）
Ａ　さっちゃんと自分が仲良しだと思われる／さっちゃんと遊んだことを知られたくない　…④点
Ｂ　自分の立場が悪くなる／自分もクラスの中で浮いてしまう　…②点

３（「さっちゃん」についての説明）
クラスの中で浮いた存在／みんなから遠ざけられている　…③点

一　問四　１２点満点　文末は「から」

【解答例】両親の愛情に包まれるさっちゃんの姿に心を惹かれるとともに、そんなさっちゃんをみんなと一緒に軽んじていたことに胸が痛んだから。

【採点基準】
１（心情１）
心を惹かれた／うらやましい／魅力を感じた　…③点

２（１の理由）
両親の愛情に包まれるさっちゃん／仲が良さそうなさっちゃんたち家族の様子を見た　…③点

３（心情２）
胸が痛んだ／うしろめたい／自分の愚かさを実感した　…③点

４（３の理由）
みんなと一緒にさっちゃんを軽んじていた／みんなに流されてさっちゃんを遠ざけていた　…③点
※「みんなと一緒に／みんなに流されて」という内容がない場合、１点減点。

一　問五　１２点満点　文末は「点」

【解答例】言葉では大嫌いだと言いながらも、心配を寄せてやさしくするという、長谷川くんを大切に思う気持ちが伝わってくる点。

【採点基準】
１（「ぼく」の言葉について）
大嫌いだと言う／長谷川くんに不満をぶちまける　…④点

２（「ぼく」の行動について）
長谷川くんに心配を寄せる（＝やさしくする）／長谷川くんの面倒を見る　…④点

３（結論）
長谷川くんを大切に思う気持ちが伝わってくる／長谷川くんへの愛情が感じられる　…④点

一　問六　１２点満点

【解答例】一生懸命練習して読み聞かせをがんばった結果、自分の大好きな本の魅力が一年生たちにも伝わったのだと思い、喜びを感じている。

【採点基準】
１（気持ち）喜ぶ／うれしい／胸がいっぱいになる　…③点
※「感動」は１の要素無得点。

２（きっかけ）
自分の大好きな本の魅力が一年生たちにも伝わったのだと思った／思い入れのある『はせがわくんきらいや』の良さを一年生たちが分かってくれたのだと思った　…⑥点
※「自分の大好きな／思い入れのある」にあたる、自分にとって特別な本であるという内容がない場合、２点減点。

３（読み聞かせについて）
一生懸命練習して読み聞かせをがんばった／不安な中、思いを込めて読み聞かせた　…③点
※読み聞かせをがんばったことが表現されていれば加点する。

★採点方法の詳細★

すべての採点基準の記事の先頭に次の【全ての問題で共通のルール】を載せています。

【全ての問題で共通のルール】

●文末ミスは１点減点。

●誤字脱字はその都度１点減点。

※ただし、同問題内で同じ漢字や送り仮名等のミスは１点のみ減点する。

●句点なしは１点減点。

１つ目の●は、文末ミスについてです。例えば、「気持ちを答えなさい。」と問われているのに記述の最終部分を「から。」や「こと。」にしてしまっている場合には、１点減点してください。

２つ目の●は、誤字脱字についてです。漢字の誤り、送りがなの誤り、かなづかいの誤りのほか、単純に一文字抜けてしまっている等のミスについて、その都度１点減点してください。ただし、※にあるように同じ漢字や送り仮名等のミスは１回のみの減点で構いません。

３つ目の●は、句点の不備についてです。記述の最終部分に句点がない場合には、１点減点してください。

次に、例を挙げながら説明していきます。

【問題例】「のび太くんが目に涙を浮かべてバンザイをしている」とありますが、なぜですか。説明しなさい。（１０点満点）



ここでは、解答例を次のようにします。

【解答例】好意を寄せるしずかちゃんに、バレンタインのチョコをもらえたうえに、自分の優しさを認めてもらえてうれしかったから。

採点基準は、以下の通りとします。

【採点基準】

１（きっかけ）

Ａ しずかちゃんにバレンタインのチョコをもらえた／しずかちゃんが自分を気に入ってくれていることが分かった　…②点

Ｂ　しずかちゃんに自分の優しさを認めてもらえた／自分の優しいところが好きだとしずかちゃんに言ってもらえた　…②点

２（しずかちゃんについての説明） 好意を寄せている／好き　…③点

３（気持ち） うれしい／喜ぶ／幸せ　…③点

※全体を通して「しずかちゃん」がないと、１点減点。


大きな解答要素は１・２・３の３つで、そのうち１はＡ・Ｂから成るので、実際には１Ａ・１Ｂ・２・３の４つを解答要素として採点していくこととします。
すべての要素に　／　で区切った複数の文言を載せていますが、言い回しが異なるだけで内容は同じであることを示しています。採点する際には他の言い回しでもＯＫなのだということの参考にしてください。

では、子どもの答案を想定して、採点の練習をしてみましょう！

【答案例１】

しずかちゃんからの好意が伝わってきてうれしかったから。

【答案例２】

大好きなチョコを食べられて最高だったこと。

【答案例３】

好きな人からバレンタインのチョコをもらえるなんて夢のようだったから。

順番に見ていきましょう。

【答案例１】は、「しずかちゃんからの好意が伝わってきた」の１Ａ②点＋「うれしかった」の３③点＝５点です。

【答案例２】は、「チョコを食べられる」ことと「チョコをもらえた」ことは意味が違うので１Ａ無得点＋「最高だった」は気持ちではないので３も無得点＝０点です。最後が「こと」になっていて文末ミスもありますが、０点から減点することはできないので０点のままです。

【答案例３】は、「好きな人からバレンタインのチョコをもらえる」の１Ａ②点＋２③点－「しずかちゃん」がないことによる１点減点＝４点です。「夢のようだった」は気持ちとしてカウントできないので、３の得点は与えられません。

以上のような感じで採点してみてください！
子どもたちも一生懸命書いています。目くじらを立てる必要はありませんから、おおよその方向性が合っていれば加点してあげてくださいね。