麗花Pとしてミリアニを見て思った感想

※本記事にはミリアニ(1幕~3幕)及びパンフレットの内容に関するネタバレが含まれています。またミリアニに対する批判的な意見も含まれていますのでそのようなものが嫌な方はブラウザバックお願いします。








本題いきます

まず大前提として自分的にはミリアニは素晴らしかったと思っています。キャラの描写やストーリー、曲、モデル等々本当によくできた作品でした。ただそれを踏まえても個人的にどうしても納得ができない部分があったので自分の考えをまとめるためにもこうして文章にしています。

今回自分がどうしても納得がいかないのはTeam7thの扱い、ひいては歩、可奈、麗花の全体曲以外の歌唱がアニメ本編において無かったことに関してです。

全12話のアニメという色々な制約がある中でミリオン39人、AS込みなら52人のアイドル+プロデューサーの53人の出番、活躍を均等に誰もが納得するものを作り上げるというのは到底無理な話ですし、仮にそれを達成しようとするがためにアニメとしてのクオリティを損ねては本末転倒なのでアイドルによって出番が多少偏るというのは仕方がない話ではあると自分としては理解しています。そのような中でもアニメ制作陣の方たちができる限り多くのアイドルの魅力を表現しようと努力して下さっていたのは非常に伝わってきていた部分でありミリアニに対する情熱を感じ取れました。

それが感じ取れたからこそ今回の件について非常に残念に思ってるところがあります。
アイドルアニメである以上ライブ、歌というのは重要な要素であり、ストーリーに対しての評価が低くてもライブシーン、曲は良かったなどの評価がされることが多々あります。ミリアニに関してもライブ、曲に力を入れているのは間違いなく、新曲の数、歌唱シーンの多さなどどのような点においてもハイクオリティに仕上がっていると感じました。特にミリアニの楽曲においてTeam1st~Team8thのデビュー曲は重要な位置づけであったと思います。実際に7,8話はTeam2nd~Team5thにスポットを当てた話であり、監督のインタビューにおいてもTeam楽曲は特別であるという風に語られていました。

そのような中でTeam7thの扱いについては疑問に思わざる負えません。
ユニット曲を個別の回で披露の機会があったTeam1st,Team2nd,Team4th、TVで流れているものとして披露されたTeam6th、こけら落とし公演の中で披露されたTeam3rd,Team5th,Team8thと違い、ユニット曲の披露が表向きの披露でなく合宿の中の一幕として披露され、披露のされ方もジュリア単独の弾き語りで歩、可奈、麗花の3名に関しては歌唱は無しというものでした。先の通りアイドルアニメにおいて歌というのは重要な要素でありその描写が少ないというのはただの出番以上に差を感じる部分だと思います。

監督のインタビューではミリオンライブについての思いが強く語られていてミリオンライブに対しての愛をとても感じる内容でした。その中で最初はTeam3rdとTeam5thの曲は本編では披露しないという案もあったが『「ミリオンライブ」らしさとは「39人全員で」という形である』と考えこけら落とし公演で曲を採用したという話がありました。
しかしTeam7thの曲「トワラー」の歌唱はジュリアのみで、歩、可奈、麗花の3人はミリアニにおいて全体曲以外の歌唱曲が無い状況で果たして「39人全員」というのが達成されているといえるのでしょうか?自分的には3人の歌唱をなくすほどの演出の意図は感じ取れませんでしたし、尺の都合的な部分も用意できるだけの尺はあったと思っています。
監督のインタビュー内ではTeam7thに関する言及は特になく、監督を含め制作陣のミリアニ、ミリオンライブに対する理解、思いは十分に感じ取れるアニメ内容であったからこそ本当にこれでいいと思っていたのかとても疑問に思っている次第です。

歩ももちろんなのですが、特に矢吹可奈と北上麗花というアイドルにとって歌というのは一段と重要な要素であると思います。矢吹可奈というアイドルの魅力として歌を挙げるプロデューサーの数は多いと思われますし、自分が北上麗花の担当になったきっかけが1周年のUNION!!を聞いたときになんて凄い歌を歌うんだろうと思ったことがきっかけのように北上麗花の魅力として歌を挙げるプロデューサーも多いと思います。
アニメという普段ミリオンライブを知らない新規の方も見てもらえる可能性のあるコンテンツで、歌という魅力がなかなか伝わらない形となったのはいち麗花Pとして非常に悔しく思っています。出番の量や活躍具合により目立つアイドル、目立たないアイドルの差が出ることは仕方がなく承知の上で、39人全員に与えられたTeamという出番において、もしTeam7thの歌唱パートがあれば北上麗花というアイドルの魅力がより伝わることは間違いなかったと思わざるを得ません。

最後になりますが改めてミリアニは非常に良い作品であったと思っています。キャラ、コンテンツの理解度が高い制作陣の方々によって既存のプロデューサーはもちろん、ミリオンライブを知らない方にも楽しんでもらえるのではないだろうかというアニメに仕上がっていたと思います。麗花さんの描写に関しても今回の件以外部分では納得のいく魅力ある表現がなされていたと思います。なので「怒り」という感情はあまりなく、「どうして」や「悔しい」といった感情が強いです。だからこそ、3人の歌唱が無かったという点がより強く気になる点になってしまっているというのもあります。願わくば、もしあるのであれば2期以降、もしくは別の形でこの3人が歌っている場面をアニメでみれたらいいなと思います。

ここまで長文読んでいただきありがとうございました。


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