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LINEが返ってこない夜の百人一首

LINEが返ってこないときに思い出す一首。

嘆きつつ ひとり寝る夜の 明くる間は
いかに久しき ものとかは知る
(嘆きながら、一人で孤独に寝ている夜が明けるまでの時間がどれだけ長いかご存じでしょうか?ご存じないでしょうね。)

百人一首53番/現代語訳「小倉山荘ちょっと差がつく
百人一首講座」(リンクは下記、参照:2023/4/9)

百人一首は中学校時代、校内大会があったり、冬休みで最低10首覚えましょうという課題が出たりという程度の付き合いです。
また、その課題でも最低ラインをクリアできたら良いよねというやる気具合で、全首覚えるなんて目指してもいませんでした。
そのため、なぜこの首だけ頭に残っていたのか、もしくはその後どこかで出会ったのか、よくわかりません。

ただ、なぜか、こういう歌があったよね、と思い出す。

この歌は夫に対してのものであるため厳密には少々違うかもしれませんが、
平安時代から想い慕う相手を待って寂しく感じる気持ちは変わらないんだなと心の拠り所にしています。

私はテキストベースのやり取りが好きで、LINEも割と好き。
返信がない間にも話したい(送りたい)内容が浮かんできてしまう。
迷惑かな(もし自分が送られてきたらどこから返事していいかわからないし)と思うので、連投は控えます。
それでも返信の通知が待ち遠しい、そんな夜にはこの歌を思い出して、致し方なしと心を落ち着かせるのでした。

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