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就活のユニフォーム「黒スーツ」

私の就活のときは、みんな黒スーツを着ていました。
それにどうしても馴染めなかった話。

思えば入学式のためにスーツを買いに行った段階で、黒スーツの風潮は強かったです。
自分には強い黒よりもグレーとか明るい色が似合う気がして、選んだのはちょっと暗いグレーのフレアスカートのスーツ。
そうしたら店員さんに、就活は黒がメインなので買い直すことになるかもしれませんね、とやんわり釘を刺されました。

さて、入学式に行くと既に黒スーツの集団。
いや、否定しているわけではなく、自分に黒が似合っていたら黒にしていたと思います。
ただスーツを買ってもらうときは、黒色を着て晴れの日を迎える私は想像できなかった。

就活、と言ってもグループワークやら説明会やらが始まった段階では、お気に入りのグレースーツで参加していました。
周りは黒色ばかりで、どちらかというと男性の方が紺とかグレーとかいた気がします。

この頃は別に色に拘っていなかったし、黒スーツを見ると仲間感はありました。
ただ、納得はいってなかったんですよね。
なんで黒をみんなが着ているのか、長いものに巻かれたほうがいいのか。

面接が始まった頃、色で判断されるような会社はこちらからお断りだ!と強気な日もありましたが、控室で自分だけ浮いてるな…と弱気になる日もあり、黒色でタイトスカートのスーツをUNIQLOで買いました。
志望度とその日の気持ちで色を決めてました。

気づいたのは、自分は黒はあんまり似合わないので好きではないということ。
でも、就活といえば黒スーツというユニフォームがあることで、服装を考える手間がなくなるということ。
スティーブ・ジョブズが毎日同じ服を着ていたのと同じ理由で、服装を考えるという脳のスペースを削減できるんですよね。
そう思ってから、少し気が楽になりました。
長いものに巻かれて楽をする部分があって、その分面接の準備に手間を掛けているのかと。

ちなみに、弊社はリクルートスーツの色で決めるわけがないと断言されました。
思えば割と志望度高かったけれど、当時も服装で見てなさそうだなって、グレーで行ったりしていました。
だらしないかどうかは見るけれど、黒でも紺でも、ベージュでもいいとのことです。

みんな同じに違和感がある人に伝わればいいなと思います。


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