Agile Japan 2019 参戦

こんにちは、オープンイノベーションチームのひーろーです。

さて今回は、「Agile Japan」に初参戦してきましたので、そのレポートを掲載させてもらいます。
(どえらい遅くなってしまってすみません。。)

今回のAgile Japan 2019は、「アジャイルでつなぐビジネスとIT」というテーマで開催され、普段はお固い組織でビジネス企画、スクラムチームのプロダクトオーナーという、苦戦必至な環境にいる私としては、藁にもすがる思いで、朝5時起きにも挫けず福岡から参戦してきました。

参加セッション

さすが、どでかいハコで開催されており、全44セッション、最大8セッションが同時に行われてました。

その中から厳選して、以下のセッションに参加しました。
・[基調講演] マネージャー不在の洞窟型組織 GROOVE X株式会社 林 要 氏
・[特別講演] ”Agility-Native”を実現するITマネージメント SOMPOシステムズ株式会社 浦川 伸一 氏
・生命保険会社でAgile?~アクサ生命のAgileトランスフォーメーションの現在 (2019)~ アクサ生命保険株式会社 南嶋 千春 氏
・“開発側” “ビジネス側”の先へ〜アジャイルで超えた3つの壁〜 株式会社サイバーエージェント 陶山 育男 氏
・ビジネスからITまでシームレスにアジャイルする「アジャイルビジネスアナリシス」 IIBA日本支部 濱井 和夫 氏
・ちゃんとPoCやろうよ KDDI 川上 誠司 氏

[基調講演] マネージャー不在の洞窟型組織 GROOVE X株式会社 林 要 氏

印象的だったのが、4年間売上0で、その間の事業費100億円、その前提で資金調達をしてきたとのお話。
先が見通しずらそうな類のロボット開発で、どうやって出資者に説明してきたのか。
聞いてみると、「出資者はフラット型組織に慣れていないし、多くのスタートアップがフラット、アジャイル型で失敗しているのも事実で、それを見てきた。なので出資者にはピラミッドなりウォーターフォール型に寄せて説明している。いつの時点でここまで出来る、など。POの役割として」と仰ってました。
実態はもちろんアジャイル開発ですが、見せ方を相手に応じて変えているということですね。

「いやアジャイルなんで」とウォーターフォール的発想の人達をあまり相手にして来なかったのですが、
決してやり方を変えることなく、見せ方の工夫をすることもPOの仕事かなーと考えた次第です。最近業務上も急に意識して取り組んでいます。

あとLOVOT欲しい。

[特別講演] ”Agility-Native”を実現するITマネージメント SOMPOシステムズ株式会社 浦川 伸一 氏

大手損害保険企業でも様々な新しい取り組みがなされていることに驚きました。
「異端児集団」という言い方をされていましたが、そんな異端児を集め、先行的に中野にプロジェクトルームを作り、そこでビジネスとITの人間が一緒に仕事をしているそうです。

アクサ生命から色々と教わった、とのことだったので、、、

生命保険会社でAgile?~アクサ生命のAgileトランスフォーメーションの現在 (2019)~ アクサ生命保険株式会社 南嶋 千春 氏

社内のDX、カルチャーの変革にどう取り組んでいるか、というお話を聞けました。
DXプロジェクトにHayabusaという名前をつけてロゴ作ってグッズも作ったとか。これは社内の浸透に役立ったそうです。
Management3.0の内容の研修、2日間のワークショップなどを、COO含むマネジャー層に実施したとか。権限委譲の促進をdelegation pokerで。

必ずしも全ての取り組みがうまく行くわけではなくて、
ITメンバー全員に1.5日のアジャイルトレーニングを行ったところ、そもそも新しい働き方が浸透していなかったことや、社内規定が変わってないからドキュメント作成に終わってしまこと、などから効果が限定的に終わってしまったそうです。
しかしこれを教訓に、トレーニングはjust in timeで実施することが大事、ということを学んだそうです。
やっぱり何事もやってみることが大事ですね。成功したら儲けもの、失敗したらそこから学ぶ。

あと、アジャイルな働き方をビジネス部門に紹介する(KPTボードの紹介とか、タスクの見える化とか)、という取り組みもされているそうで、これはうまくいっているそうです。
「チームとしてディスカッションがしやすくなった」
「他のメンバーのタスクの状況がわかるので、連携しやすくなった。手伝えるし手伝ってもらえるし」
とかとか。
働き方を変えたいと思っている、改善余地があるのは、ITだけではないのです。
うちでもやってみたいですね。誰かHELP.

“開発側” “ビジネス側”の先へ〜アジャイルで超えた3つの壁〜 株式会社サイバーエージェント 陶山 育男 氏

これは勇気付けられるというか、慰めになるというか、なセッションでした笑
LODEOというサービスを開発した時のお話。

いきなりの共感ポイント。開発当初
・”ビジネス側”からの要件通りに作る
・進捗は定例会議で報告する
・リリースした機能が使われないこともある
だったそうです。
いやー、CyberagentなんてイケてるIT企業のイメージですが、イケてる企業なんですから、銀行が開発し始めて同じ課題に陥っても仕方ないですよね笑

その他にも、ビジネス側と開発側の3つの壁として
・コミュニケーションの分断
・情報の分断
・KPIの分断
にぶち当たり、それらをどう乗り越えてきたか、というお話がありました。

ここでも登場したのがmanagement3.0。アクサ生命のセッションでも登場したやつ。
Celebration Grid.

成功、失敗という軸ではなく、学習したことが大事!

学んだこと

・見せ方を工夫する(目的達成のための手段)

・失敗を通して学ぶことの重要性

・アジャイな働き方、考え方はビジネスにも活きる(分かってたはずだけど思い出したというか、より強く思った)