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ある日、推しがハリボテになった。

1.お披露目配信、推しがハリボテになった。

◯その光景を見た第一声


は……???


時は2022年4月2日。僕の推しが活動名義とビジュアルを一新するという、そんな推しの活動のターニングポイントとなる配信でのことだった。
その瞬間をずっと楽しみにしていた、その配信で目にした光景を前に、僕の口からはそんな声が漏れていた。


◯ハリボテお披露目配信

僕は普段あまり「推し」という言葉を使わないが、それでも確実に「推し」だと声高に言える存在がいる。それが雪餅ののめさんだ。今年の3月まではユキノメという名前で活動してきた、REALITYでデビューし、現在はYoutubeを拠点に活動しているVtuberだ。

現在では旧ビジュアル・名義となった
「ユキノメ」さんのお姿。
メインで活動していたREALITYの姿をベースとした、和風のかわいらしい姿になっている。
(雪餅ののめさんTwitterより拝借いたしました)

新ビジュアル・新名義のお披露目はとてもよかった。それまでの名前の要素を残しつつもVtuberらしいかわいらしい名前になっていたし、ビジュアルだって推しがすきな「もふもふ」を詰め込んだ、彼女の暮らすV北海道(バーチャル北海道)らしい寒色を基調とした素晴らしい姿になっていたのだ。

今年の4月2日のお披露目配信で公開された新名義「雪餅ののめ」と新ビジュアル。
大きな耳ともふもふのしっぽはそのままに、寒冷地である北海道らしいカラーリングに、
各所にあるもこもこが映える衣装で、旧ビジュアルとは対極ともいえる姿になった。
頭にちょこんと乗っかっているのは後述する「もふれちゃん」だ。

そんな全身のお披露目の際に異変が訪れた。


「あれ…雪餅、動いてなくない?」


配信画面は「ちょっと待ってね」という待機画面に急遽移動。
Vtube Studioへと最近乗り換えたばかりだと先日の配信で語っていたので、そこでなにか不具合が生じてしまったのだろう。そう思っていた。


しかし、次の瞬間。「お披露目」と称して現れたのがこの姿だった。











耳が4つ、しっぽは2本。
みなさんお気付きのこととは思うが、どう見ても重なっている
その挙動はぜひ配信を確認してほしい。
(※コメント欄にはモザイク加工を施しています)


どういうこと~~~~~~~~~~!!!???????????

僕にとってこの配信は、昨年のうちから、「ユキノメ」から新しいビジュアルと名義になることを知らされていたうえ、活動用PCが壊れて急遽クラウドファンディングを行うことになったというアクシデントも乗り越え、まさに待望のお披露目配信だった。

そんな待望のお披露目配信で見せられたのが、まさかの推しのハリボテ姿だった。
もちろん失望したなんてことはなかったが、そこにひとネタ仕込んでくるとは全く思っていなかったので、簡潔に言えば度肝を抜かれた

そして、そこからそんなハリボテ姿のネタバラシが始まっていった。



2.正直、「めちゃくちゃやるな」と思った。

◯Vtuber力"ぢから"不足!?

そんな感じで僕、ひいては、おそらくそこで配信を見ていたすべてのリスナーの度肝を抜く、前代未聞の「ハリボテお披露目」をした僕の推し、雪餅ののめさんだったが、ここでネタバラシが始まることになる。

そのネタバラシをしたのは雪餅ののめさん本人……ではなく、その頭に乗っているマスコットキャラクター、ユキフッテール・モチモチ・フーワフワ・エレガンス・ラビッツ・ポヨポーヨ27世ちゃん、通称「もふれちゃん」だった。

右下から顔をのぞかせ、Vtuber力”ぢから”が足りていないと告げるもふれちゃん。
(配信のこの時点では名前は未定だったうえ、
長い名前の略称として「ぽよ略ちゃん」が定着していた。)
Live2Dの実装を差し押さえ、その解除としてCH登録2500人を条件に提示してきた。

続いて、「チャンネル登録2500人突破するまで動けません!?」と書かれた画像を画面に出しながら、

ハリボテの新ビジュアルを持ち、「顔出さずパネル」の姿でゆらゆらと動く画面左側。
おどろおどろしい赤文字の入ったサムネイルでコメント欄が隠される画面右側。
カオスである。

「本当にチャンネル登録が2500人突破するまで、Live2Dが実装されません。これは脅しです。」

と言う雪餅ののめさん。
ここまで来ると動揺まみれだったコメント欄にもちらほらと「草」の文字が見え始めていたが、まだまだ「まさかの展開」「人質ってこと?」といったコメントも散見されていた。

続いて、チャンネルの「悲惨な現状」を語り出した。

◯チャンネル登録者数の伸び悩み

そう言って語り出したのは、Youtube Studioから見れるアナリティクス、その登録者数の伸びについてだった。

「なんと、1日に1人すら増えていないという体たらくなんですよ。知ってましたかみなさん!!?」

2000人を超えるYoutubeチャンネルは統計上数は少ないというが、1日での伸びは多くても2人、あるいは減ってしまう日もあったという。

前述した通り、活動用PCが故障して約3か月間、Youtubeでの活動を休止していたこともあると思いきや、「ぶっちゃけ休止前からこんな感じだよ!?」との暴露もあった。

実は10秒くらいで立てた企画だったという。しかし、本人がこのお披露目配信でも言っていたように、かけられた思いは10秒分をはるかに超えているだろう。そんな真剣さが感じられた。

この大胆な戦略もあってか、4月2日時点で約2130人だった登録者は140人増の2270人まで伸びている(4月17日現在)。別段、毎日配信をしているわけでもなく、15日間でここまで数字を伸ばしたのは、この戦略の手柄だと言っても差し支えないだろう。

◯後方腕組おじさん「やるじゃん…」

ここまでの顛末をすべてリアルタイムで視聴していた僕の口から、「は?」の次に出てきた言葉は、
「やるなぁ~!!」
だった。

Youtubeには限らないが、これまで見てきたいくつかの配信プラットフォームで伸び悩む配信者を見てきたが、正直こんなやり方もできるのか、と圧倒された。

というよりも、Vtuberだからこそできる手法だ、ともいえるかもしれない。Vtuberがどういった存在なのか、という論についてはここでとやかく言うつもりはないが、2次元の、バーチャルの存在であるVtuberだからこそできたチャレンジだと、それだけは確実に言えるだろう。

そしてさらに、Youtubeという、OBS上である程度の制限はつくものの、比較的自由の幅がきく、そんなプラットフォームでこそ今回のチャレンジを行うことができたのだろう。

僕はREALITYという、それこそ「ユキノメ」さんが活動していたプラットフォームでもリスナーとして色んな配信を見てきたが、そこで行われるフォロワー数の稼ぎ方とは明らかに一線を画していた

そんな斬新なチャレンジを見て「やるなぁ~!!!」と口に出してしまった自分は、さながら後方腕組おじさんだった。



3.Vtuberの可能性はどこでもいつでも無限大

◯結論、Vtuberは何でもできる。

結論、この記事で僕が言いたいことは、
まず1つはもちろん、雪餅ののめさんが動く姿を早く見たい。
なのでぜひ、彼女のYoutubeのチャンネル登録をしてあげてほしい。

ということだ。

そしてもう1つは、
Vtuberは何でもできる。それも、いつでもどんなシチュエーションでも
ということだ。

宣伝の方法、チャンネル登録者数の伸ばし方、配信上、あるいは配信外・イベントでのコミュニケーション、そのどれをとっても、Vtuberには無限の選択肢があるはずだ。

たとえばVtuberとしてLive2Dで、かつ配信メインのスタイルを確立したにじさんじも、その当時では潮流に反したムーブメントだったはずだ。

今では企業勢、また個人勢でもほぼ"当たり前"となっているLive2Dモデルを動かさずに、自分のチャンネルの成長の糧とする、そんなチャレンジだってできるのだ。ということを今回雪餅ののめさんの大胆な「ハリボテお披露目配信」を見て感じた。

今ではかなりの知名度のあるVtuberでも、2次元と3次元のハイブリッドを取り入れたスタイルを始めている人がいる。心当たりのある方も多いだろうが「おめシス」がそうだ。


そんな風に、顔がバーチャルで体は3次元だったり、全身2次元だけどLive2Dで動かなかったり、そんな感じで自由なスタイルや活動ができるのがVtuberだ。

もちろん、その裏にはVtuber自身だけではなく、リスナーが様々な形でかかわっていることも忘れてはいけない。これはVtuberに向けてのメッセージというよりも、リスナー側に向けたものだ。

新しいチャレンジや、斬新なアイデア。そういったものを潰すことなく受け入れたり、ツイートのいいねやRTをしたりといった、そんな支援があってこそ、Vtuberは輝けるのではないだろうか。
(例外もあるにはあるが、基本的には、ということで)

このチャプターを簡潔にまとめるとこうだろう。


Vtuber、自由にやれ!!!!!!


◯えっと…

伝え忘れていたのだが、本記事で紹介した雪餅ののめさんの初のソロトークイベント「もちもちぱーてぃ!」が5月5日こどもの日に行われる。

プロパキャストさん主催で行われるトークイベント「もちもちぱーてぃ!」
「ユキノメ」時代には複数人でのVtu"bar"への参加経験もあり、今回満を持してのソロイベントへ。
描きおろしイラストとともに告知画像が発表された。

ここで勘の良いかたは気づいたかもしれないが、
そう。

この日までに2500人を突破しなければ、前代未聞の「ハリボテVtuberとのトークイベント」が開催されてしまうのだ!!!!!!

もちろんそんなことは本人もリスナーも避けたいはずだ。「ちょっとおいしいかな」という考えはないこともないが、やっぱりさすがに避けたい。

というわけで、この記事を読んでくれたかたはぜひ、雪餅ののめさんのチャンネル登録を、すぐに登録するのは気がひけるという方もぜひ配信を見に行ってほしい

REALITY時代を含めると活動3周年を迎えており、REALITYが雑談メインのプラットフォームだったこともありコメント捌きがとても上手だ。なんならコメント欄で変な発言をした人へのコメント裁きも上手い。
また、動画のサムネイルもほぼすべてが自作で、かつ使いまわしも少ない。チャンネルの動画欄を眺めるだけでも飽きないだろう。
すこしだけネジの飛んだ言動や企画もあるが(謝罪配信と称して爆音でホラゲー実況をする、キレたら即終了Getting Over it など)、配信中に無言になる場面も少なく、ずっと見ていられる配信がたくさんある。
まだまだ語りたい彼女の魅力は多いが、ここまでにしておく。
とにかく気になった方は、ぜひ見に来ていただければと思う

◯やり遂げた!

そして、世の中がゴールデンウィークを楽しむ中、そんな4月30日の視聴者参加型マリオカート配信にて、ついに登録者数2500人を突破し、念願のLive2D配信解禁となった!!
5月1日に行われるLive2Dお披露目配信では、改めてLive2Dモデルを仕立ててくれた、Vtuber界隈でいうところの”パパ”に当たる人物のお披露目も行われる。その様子は、下記のリンクから、自分の目で確かめてほしい。

ハリボテになってからの奮闘もまた、とても面白く、時には挑戦的で、時には混沌としていてたものだった。それに関してはまた別の機会があれば、じっくりと彼女のことについて語るなかで話したいと思う。
何はともあれ、無事2500人を突破し、先述のソロイベントもハリボテトークイベントでないことが確証された。5月1日にはLive2Dのお披露目配信もあり、これまでハリボテの後ろに潜んでいた「ユキノメ」とも今生の別れとなる。2500人を突破したあとにハリボテから顔を覗かせた彼女の顔が終始笑顔だったことがとても嬉しく、そして1か月間、苦悩を超えて目標を達成した彼女のことを思って、危うく泣くところだった。




まあ、最後のレースで赤コウラに青コウラ、スターやキラーにことごとくはねられてCPUを除いて最下位に終わったので、何とか泣かずにすんだのだが。


◯おわりに

ここまで、ハリボテになった推しを見て度肝を抜かれた話から発展させて、Vtuberの可能性を感じたというところまで話をしてきました。
実際、結論部分はやや飛躍した感じも否めないですが、キズナアイの無期限スリープで「一つの時代が終わった」とも言われたVtuber界隈ですが、まだまだ新しいことは見いだせるんだという、希望を感じた体験でした。

というところで、この記事も〆にしようかと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

次の記事がいつになるかはわかりませんが、よろしければこの記事の「スキ!」、そして雪餅ののめさんのYoutubeチャンネルの登録や視聴などをよろしくお願いいたします。

それでは、改めてありがとうございました!


◯ご紹介した雪餅ののめさんの各種リンクはこちら!
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※おことわり
本記事で使用している画像は、雪餅ののめさんご本人に掲載の許可をいただいております。


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