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フィールドノートはフィールドノート

数年に一度という触れ込みの寒波にビビり、収まることのない感染症に困りながらも、とりあえず穏やかに新しい年が始まりました。

自由な往来がままならない中にあっても、わが家を訪ねてくださるお客さんは、少数精鋭。昨年も最後の最後まで良い出会いをいただきました。

今年は(も)、様々な制約があるなか、わが家のスケジュールにお客さんを巻き込んだり、世の流れに巻き込まれたりしながら、お迎えする所存です。どうぞ隙を見て、無理をせずお出かけください。

昨年は少数精鋭のお客さんに加え、コロナ関連で公的な補助にも支えられた。慣れない書類作りで書き直しも何度か。そんな書類を用意しながら「…ところでウチって、山小屋フィールド・ノート?それとも民宿フィールド・ノート?」というギモンが浮上した。
早池峰山麓なので「山小屋」といえばそうだが、所謂山小屋ではない。民宿も何だか違う。ここ数年アチコチにできた「ゲストハウス」ともまた違う。「ペンション」は言わずもがな…。33年前一人で始めた宿主が「さぁ、ナニやったかなー?」というのだから、誰も知るわけがない。

書類作成にも営業許可証の写し、とやらが必要で、登録名を辿ることに。しかし数少ない重要書類を入れている場所を探すも、見当たらない。アチコチひっくり返すが、出てこない。結局再交付をしてもらおうと、担当部署に問い合わせると、再交付はできないというので、それに代わる書類をもらってきた。なんと「山小屋」でもなく「民宿」でもなかった。更には「・」もない、ただの「フィールドノート」とある。そうかフィールドノートだったのか!

見渡すと、世の中便利にカテゴリー分けがされている。昨年出会ったギタリストに「ジャンルは何ですか?」と、つい聞いた。彼はちょっと困ったように「ジャンル…ですか…?」と言った。帰宅して彼の動画を見ると、彼は彼でしかないギターを弾いていた。カテゴリー分けしたがるのは私…?曖昧で、境界線も何だかよくわからないフィールドノート女将も言うじゃないの?

さて呼称に関しては、これからも「山小屋フィールド・ノート」「民宿フィールド・ノート」「カメムシの宿」「オクハタさんとこ」「タイマグラの宿」「宮古の奥座敷」等々…。お好きなように。

2021年、本年もどうぞよろしくお願いいたします。ただのフィールドノートでお待ちしております。

フィールドノート

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