貧困ローディのロングライドの強い味方たち

サイクリストの楽しみのひとつ、ロングライド。
しかしながら自転車にはトラブルがつきものです。
自転車を楽しむのには、予備のチューブや工具などいろんな準備をするサイクリストが多いことでしょう。しかしいろんな諸事情から、そうはいかない場合も少なからずあります。

そこで今回は、貧困で十分な用意ができないサイクリストに捧げる、ロングライドの圧倒的泥縄ツール(ダメじゃんw)の紹介をしようと思います。

パンクした場合の泥縄ツール

自転車トラブルの代表格・パンク。普通ならその場でチューブ交換です。
しかしトラブルは金がないときに限って起こるものです。
ロードバイク用のチューブってぶっちゃけ高いですよね。ママチャリのパンク修理代の相場と同じくらいの額がチューブ単体で飛んでいくんですよ。
予備チューブを事前に買う金なんかねえ!という場合は意地でもチューブの穴を塞ぎましょう。

イージーパッチ

うん、まぁ、普通ですね。手っ取り早く穴を塞ぐのにこれに勝るものは他にありません。
だいたい自転車チェーン店とかビックカメラとかに行けば揃います。
スポーツバイク取り扱ってない店だと厳しいでしょうか。

仏式→英式バルブ変換アダプタ

スローパンクの場合、敢えてその場で応急処置せずに騙し騙し自走するという手もあります。そこで必要になるのがこれ。
仏式対応フロアポンプが借りられるところがたくさんあればいいのですが、ライドのルートにそんなに都合よくショップがあるとは限りません。夜になればショップは閉まって仏式バルブに空気を入れる手段がなくなります。
しかしこれさえあれば、交番に常備されてるママチャリ用の空気入れで空気が入れられるのです。時間帯も関係ないし、交番の数はたぶん自転車ショップより多いので、いくつもの交番をハシゴしながら家に帰ることだって可能です。ホイールの振れ?知らない子ですね…。
ワイズロードなどのスポーツ車専門店で買うのが良いかと思いますが、スポーツバイク取り扱いの個人店とかで聞いてみると、意外と無印のものが買えるかもしれません。

ちなみに、東京都北区にある荒サイそばの岩淵交番には仏式対応のポンプが常備されています。荒サイ民いいなあ!

タイヤに穴が空いたときの泥縄ツール

ロードバイクのタイヤは高いです。1本5000円とかザラです。
良いタイヤは長く使いたいので、貧困ローディは穴あきタイヤでも騙し騙し走らなければいけません。
そこで持っておきたいツールがこれ。

パワーテープ

商品ページでわかるようにめっちゃ強力。タイヤの裏に重ね貼りすればまぁ大丈夫です。普段のメンテでもアウターケーブルの補修に使ったりとか大活躍しています。
持ち運びはフレームのトップチューブに貼っておくと良いでしょう。

ただしこういう孔明の罠もあるので気をつけましょう。

メガネクロス

タイヤの裏側を補修した場合、補修部分からチューブを保護する必要があります。そこで登場するのがメガネクロス。
チューブを包み込んでからタイヤをはめます。
百均で変えるので便利です。

メガネクロスとパワーテープを使う場合、パワーテープの初期費用を除けば、現地で対処するための予算は100円程度ですみます。

テレホンカード

僕は応急処置としては使ったことがなく、こういう方法があることを初めて知りました。
なるほど、よく曲がるし硬いし表面ツルツルだからチューブ傷つけないし、めちゃくちゃ使えそうです。
問題は入手方法ですね。今みんなスマホなのでテレカとは縁がなさそう。似たような素材があるとすれば、皆さんの財布の中に眠っている近所のパン屋さんとかの磁気式ポイントカードじゃないでしょうか?

もしくは、コンビニで売ってるガルボとかのチョコ菓子パウチパックを折れば、それなりの強度になりそうです。試す価値はあると思います。

チューブがバーストした場合の泥縄ツール

チューブがバーストした場合、穴が大きすぎて直すことができません。おとなしくチューブを交換しましょう。
…いやいや、その用意がない場合のためのこの記事です。バーストは穴の空き方によっては応急処置だけなら可能です。

バーストのパターンは主に2つ(経験上)で、大きい穴ボコが開くパターンと、チューブの継ぎ目が裂けるパターンです。後者の場合は対処できませんが、前者のように穴ボコが開いた場合なら対処可能です。

穴ボコが開いた場合に必要なのは2つ。先に紹介したイージーパッチ、そしてタイヤブート。

タイヤブートといえば安定のパークツール。

この2つを、イージーパッチ・タイヤブートの順でチューブに貼ります。

このときはたまたまCO2ボンベがありましたが、ない場合はバルブ変換アダプタを持って交番を探しましょう。

このとき走った距離は20km以上。問題なく走ることができました。
ただ、どれくらい持つかは運です。過度な期待はせず帰ったらチューブを交換しましょう。
また、タイヤブートとイージーパッチを現地の自転車屋で揃える金があるなら普通にチューブを買って交換ですね。この方法は「パンク修理とタイヤ穴ボコ対策の用意はあるけど予備チューブは持ってない」という場合に有効な対策です。

何も用意できない場合の泥縄ツール

そもそも何も用意できないのにロングライドなんかするなという話ですが、貧困でもロングライドがしたい!ということはあると思います。そこで一時しのぎにピッタリの便利ツールがこれ。バンドルカード+PayPayのキャッシュレスコンボ。

バンドルカード

バンドルカードは、数あるプリペイドカードの中で唯一、後払いチャージができるものです(ポチッとチャージ)。手数料が高いですが使う価値はあります。iPhoneとAndroidにアプリが提供されています。
また、ポチッとチャージは支払いを期限内に済ませると、ポチッとチャージによるチャージ可能額が増えるようです。
バーチャルカードとリアルカードがありますが、ロングライドで使うためには実店舗で使えるリアルカードを発行しておく必要があります。

PayPay

大型キャンペーンで有名になったスマホ決済。大規模な祭りの甲斐あってか、個人の自転車屋さんも加盟店になっているところがあるようです。
スマホ決済は銀行口座からチャージして使うのが通常ですが、PayPayは支払いにクレジットカードが登録できるのです。つまりバンドルカード(VISA)を登録すれば、VISAが使えないけどPayPayに加盟している店なら使えるということになります(ただしセキュリティの関係上、月5000円までの制限あり)。

実店舗の中には、クレジットカード(プリペイドやデビットも含む)が時間帯や金額によって使えないお店や手数料を客に負担させる残念なお店があります(カードブランドの規約違反)。
そのお店がPayPayに加盟している場合は、バンドルカードにポチッとチャージをしてPayPayの支払い方法に登録すれば、高額じゃないとクレカ使えないよ!という個人の自転車屋さんでも現地でチューブを買えるなどの助けが得られるわけです。

加盟店さえあればいろんな助けが得られます。今おかねがなくてもグルメライドができる!パンクしても心配いらない!ハンガーノックの心配もいらない!まさにロングライドの強い味方!!

とまあ、いいことずくめのように書きましたが早い話が借金です(苦笑)
計画的に利用しましょう。

基本的には最後の手段

最後になりましたが、ここに紹介した方法はあくまでも非常手段であり、決して常用するものではないということをお伝えしておきたいと思います。
ロードバイクは速くて軽くて便利な乗り物です。しかしその維持にはある程度はお金をかける必要があり、本来は自転車屋さんや自転車関係の企業などが発信している情報を用いて楽しむのが本筋です。
僕のようにこの手段が常態化しないように、自転車はほどほどに楽しむ遊びです。ってパチンコじゃないんだから。

それでは皆さん、安全な自転車ライフを!


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