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AKB総選挙結婚報告に見る処女信仰の闇

皆さんこんにちは。
今月は毎年恒例のAKB総選挙が行われたそうですね。

アイドルファンが毎年荒れる総選挙ですが、なんと今年はNMBのメンバー須藤凛々花が結婚報告をしたということで、ファンがとてつもなく荒れています。
ファンが手のひらを返したのはもちろんの事、それだけでなくAKB重鎮メンバーからも批判の嵐。
ことに大島優子はInstagramで「FUCK」と書かれた帽子を被った動画で怒りをあらわにしたほどです。

僕はここに、とてつもない違和感を覚えました。恋愛禁止の鉄の掟があるとはいえ、なぜメンバーの結婚を素直に喜べないのか。そしてファンは、どうしてその態度を批判どころか共感してしまうのか。
そこに、恋愛禁止という制約の限界が、僕には垣間見えたのです。


処女性によりファンと共に歪んでいくアイドル

アイドルは昔から恋愛禁止が前提とされています。これまでもアイドルの恋愛スキャンダルは吐き捨てるほどあるわけですが、AKBファミリーは何しろ人数が違います。
単純にスキャンダルが増えれば、ペナルティも常軌を逸したものになります。2013年に峯岸みなみが頭を丸めたのが代表的な例ですね。
しかし、恋愛禁止になってまでもアイドルになりたい女の子がいるのだから驚くしかありません。

さて、自らアイドルを志願するということは、自らの意志で処女を拗らせる人生を選択するということです。そしてグループのメンバーは、女性としての感覚を確実に欠いているはずです。
そこで今回のメンバーの反応を探してみました。

まずは最も衝撃的だった大島優子。(インスタの動画は削除されたようです)


そして高橋朱里。


前科持ちの指原莉乃。

指原、結婚発表のNMB須藤に苦言 「私は怒れる立場ではない」けれど…

 指原自身、過去には男性スキャンダルでHKT移籍を命じられただけに「私は怒れる立場ではない」と思慮しつつ、「先輩たちが作ったステージっていうのは考えてほしかったな。私もいろいろ、下品な発言はしているけど、ステージ上ではアイドルでいたいなって思っている。(須藤も)アイドルでいてほしかった」と、先人が築いたAKBの歴史に対する須藤の“破壊的”なやり方に異を唱えた。


同じく前科持ちの峯岸みなみ。

19位峯岸みなみボヤく 20位須藤凜々花結婚宣言で「何言っても記事ならんやんって」

「圏外からの19位って本当に喜ばしいことなのですが、この並びをうらむくらいの衝撃発言がありました。いままで考えていたことが全て飛ぶくらい…何言っても記事ならんやんって」


それを暗に批判する岡田奈々。

【AKB選抜総選挙】9位・岡田奈々、グループのスキャンダルに苦言「風紀委員長を目指して頑張りたい」

 岡田は「去年の総選挙で14位。選抜になり意識が変わった。これからは、私たちの世代がAKB48グループを引っ張っていかなければいけないと強く思った。でも、今のままでは明るい未来は作れない。今のAKBグループは、スキャンダルだったり、問題を起こしてそれをネタにしたり、それを話題にして這い上がる。みんながまじめじゃつまらないけど、それをまねしていいとは思いません。まっすぐに頑張っている人が報われるように頑張っていきたい」とスキャンダルに苦言を呈した。


文春でスキャンダルを報じられたことのある柏木由紀。

NMB須藤、生配信で笑顔の"ガチ"結婚宣言 - 柏木由紀は困惑「表情が謎」

柏木は「じゃあ、一回置いとくわ。分かった」と理解を示しながら「笑っちゃうんだけど」「まっすぐな目ですね」「不思議な時間が流れました」と感想を述べ、最後は拍手で送り出していた。


メンバーそれぞれの反応を見てみると、ひとつの真実が浮かび上がってきます。それは、スキャンダルを経験したメンバーは発言に余裕があるということです。批判の姿勢こそ変わらないものの、ファンの反応からも分かるようにその発言は流石というもの。
これは単純に自覚とかプロ意識で片付けられるものではありません。女性として、須藤凛々花を祝福したい気持ちが確かに感じ取れるのです。これが女性として普通の感覚なのだと思います。
彼女たちが過去スキャンダルを起こしたということは、男性を経験して女性としての感覚を取り戻したということです。このように余裕のある発言ができるのは、女になったからに他なりません。これは叩かれた経験よりもはるかに重要な要素なのです。

一方、スキャンダルを経験していないメンバーはやはり怒りを剥き出しにしている発言が目立ちます。まだ若年層の高橋朱里は仕方ないでしょう。
しかし問題はやはり大島優子。年長者であるにもかかわらず最低なコメントで炎上して謝罪する騒動にまで発展してしまいました。大人げないというか、余裕なさ過ぎですね。

彼女は結構な回数のスキャンダルがありますが、その大半はスクープ沙汰ではなく2ちゃんねらー等の特定により発覚したものです。未遂に終わったものや1回限り等、ちょっと恋愛とは言い難い、つまり特定の相手がいない "スキャンダル未満" がその多くなのです。
2chではご丁寧に彼女が処女でないことも特定してくれています。しかしながら熱愛には至っていないので、AKB的には無罪といえるでしょう。ただそれは、彼女が女性として一人前でないことの証左でもあります。

あまりにも衝撃的な結婚報告が祝賀ムードどころか批判騒動になってしまった総選挙ですが、これ以前にも多くのスキャンダルがありながらも、処女性の保持に努めてきたAKBファミリー。ファンも恋愛禁止を建前だと割り切っていられるのはもう限界なのかもしれません。
そしてその建前を今まで割り切ってきた結果、大島優子の批判動画を批判どころか賛同してしまうほどアイドルの処女性に毒されてしまったファンも多く、彼女がAKB時代に偽装してきた処女性が、ファンを男性として取り返しのつかないほど感覚を歪めてしまったと言えるでしょう。
ファンの金銭的な実害もさることながら、この点においてもアイドルに毒された被害者と言えるのではないでしょうか。

そういう意味では、須藤凛々花はむしろ結婚発表によって男性ファンの目を覚ました功労者です。文春砲対策の可能性が濃厚とはいえ、男性ファンの将来を考えた場合には賞賛されるべき大英断なのです。


処女のプロの結婚に対する非処女のプロの意見は?

アイドルというのは、言ってみれば「処女のプロ」です。では「非処女のプロ」であるソープ嬢からはどのような意見が出るのでしょうか。

偶然にも、昨日の相手の嬢が19歳くらいの頃にAKBにスカウトされたことがあるという話を聞くことができました。彼女は「20歳になったら恋愛したい」とのことからスカウトを断ったそうです。恋愛沙汰でファンに気を遣いながらアイドルとして仕事するのはファンに申し訳ない…とも言ってました。

このように女性としてまっとうな感覚を、やはりソープ嬢は持っています。だからこそ男性に女を教えることができるのであり、悦ばせることができるのです。彼女はアイドルとしての人生よりも、まっとうに女性として生きる道を選択したわけです。


AKBは処女を生贄にした童貞の姥捨山であり続けるのか

AKBに限ったことではありませんが、アイドルをファンに偶像崇拝させるには処女性が何よりも大事なものです。しかしアイドルが漫画やアニメの美少女キャラと違うのは、実在する人間であるという点にあります。つまり、アイドルビジネスはファンを獲得するために処女の女性を生贄にするという、漫画やアニメによくある設定を現実世界に持ち込んでいるということになります。

性道徳においては、結婚前に処女を喪失することは「穢れ」であると広く認識され、「処女=清純」とされていることが一般的です。アイドルビジネスがこれを利用していることは言うまでもありません。
しかし実際は、処女の実態は以前に記事に書いたとおり、処女の感覚は一般的な女性とはかけ離れており、いわゆる処女信仰の清楚で一途な女性のイメージとは著しく異なるものです。

今回の総選挙における結婚報告の問題の本質は、この結婚報告のメンバーの反応を見たオタクが、処女信仰における理想の処女像と現実の処女の実態の違いが見極められないことにあります。スキャンダル経験済み重鎮メンバーの女になった証の大人の対応【理想の処女像】と、中途半端なスキャンダル未満を頻発する実質処女の大人げない批判【現実の処女】を、女性を知らない童貞男性は見極められるはずもありません。そして女性を知っている非童貞の男性や非処女の女性は、処女のズレた感覚が理解できません。ここに、処女と童貞が社会から隔離された独自の世界が構築されているのです。
しかもこの世界は、性に対する社会の厳しい目や規制の強化により、いわゆる草食系男子を退避させる役割として、アイドルとファンの双方の規模が拡大する一方にあります。AKBファミリーは他のアイドルと違って「世代交代」という概念があり、そのために人数も年数も増え、スキャンダルの顕在化も多くなっています。そもそも人間として抑圧することが間違いと言える恋愛禁止条例の統率は取れなくなり、今や鉄の掟は機能不全に陥っているのです。

言ってしまえば、アイドルは処女の生贄という形で中年童貞(予備軍を含む)の姥捨山という形で受け皿として機能しているということです。これまでのアイドルグループは解散がファンの性的自立を促してきたのかもしれませんが、AKBファミリーは規模が大きくなりすぎてファンの性的自立を妨げてしまっていると言っても過言ではありません。その末路がファンのCD爆買いからの推しメン結婚による発狂であり、大島優子のFUCK動画という、処女信仰の闇なのです。

アイドルが処女信仰を以て性的弱者の男性の受け皿となるビジネスモデルは、もはや限界と言えるでしょう。そこに須藤凛々花は結果的に革命を起こそうとしたのです。
アイドル界隈は今、転換期を迎えています。性的弱者たる草食系男子を救えるのは男を知らない処女ではなく、経験豊富なお姉さまなのです。

結婚宣言・須藤凜々花「人妻アイドル」「グループ残留」の衝撃シナリオ浮上

「年ごろの女の子ですから恋をしてしまうこともあるでしょうし、それが人間のさがともいえる。結婚した後に須藤がどのようなアイドルとして成長していくのか。須藤は今後、“アイドルは恋愛禁止”という既成概念を変えるかもしれない」

AKBファミリーは今、処女信仰の闇と向き合って "人妻アイドル" を認めるかどうかの決断を迫られています。処女信仰問題と向き合えなければ、AKB48グループは確実に崩壊していくでしょう。そしてファンは処女信仰と現実の処女の違いを知り、腹をくくらなければいけません。
処女信仰からの脱却は、男性の男性らしさを取り戻す大きなきっかけとなるでしょう。これができれば、社会は大きく変わることは間違いありません。

処女信仰を捨てられるかどうか。AKBの今後の動向に注目したいと思います。

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