また来るぜ

一つ訂正しておかねばならないのは、私がナイロビの国際空港JKIAに降り立ったのは到着&入国エリアであって、免税店など見当たらないはずである。それにしても殺風景だったことは確かだ。

こうして、搭乗エリアに来てみると、それはもう、誠にオサレな免税店通りに変貌していた。昔はもっと狭いところに土産物店がひしめき合っていたように思う。空港内は撮影禁止なので、文章で伝えるしかないが、小洒落た店が点在していて、べらぼうに高い値段の値札が貼られた品物だらけになっていた。昔はまだ、値段交渉も多少はできたように思う。思い出補正だろうか。

驚いたのは、昨日、ナイロビ市内のシティーマーケットの脇に密集していた露店で、息子にせがまれて買った腕に巻くバンドが、20ドルで売られていたことだ。目が飛び出るとはこのこと。

私は、全く同じものともう一つ私用のとで合わせて600シリング(600円)で買った。最初、息子が一目で欲しがった方は、800シリングとふっかけられた。私は300からスタート。そうしたら、今私が身につけている華奢な方のバンドを手にした店の人が、300ならこっちだ、という。

じゃあ、と、私は2つを手にして「両方で600シリングじゃなければ、もう行くわ」と言ったら、店員さんが折れてくれたのだった。

その片方のみで20ドルとは。恐ろしや。

実は、今回移動中に、観光スポットの一つである赤道直下の町で休憩がてら、小皿を買った。そのときは、20年来の友人がついていた。店の人は800からスタートしたが、いやいや、これは300でしょ、と友人が言ってくれたのだ。

そこで土産物の基準ができたというわけ。しかし、私はあやうく500を送金しそうになった。300はmia tatu. 500がmia tano.これはもう笑い話で、友人と一緒に思い出し笑いもすることになった。

そこで300 mia tatu が頭に染み付いたのだ。

スワヒリ語などもだいぶ慣れたところで出国。ただなんとなく、またすぐ来られるような気がしている。

来年4月からの(生計立てるための)仕事がまだ決まっていないのだけど。不安がなぜかない。だって、今を生きるのが全てだから。


※追記:「送金」とナチュラルに書いてしまったが、携帯電話番号同士でも送金できるM-PESA(Mはモバイル、ペサはスワヒリ語でお金)サービスを利用した、と補足しなければ。赤道町でもシティーマーケットでも、このサービスを使ったのでした。

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