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【エッセー】近所のフランクおばちゃんになりたい

どうも、クロモジです

冬って粕汁(かすじる)飲みたくなりませんか?

まあ、粕汁が通じるのって、関西圏ぐらいらしいですが

味噌汁でもいいけど、やっぱり粕汁がしっくりくる

粕汁には思い出が詰まってるから

今日は、粕汁の代わりに、私の思い出で温まっていってください

「粕汁つくったから持ってきたわ」

12年ぐらい前

のどかな下町に住んでました

小学校から帰ってきたら、すぐに宿題を片付け、
隣のおばちゃん家に行ってた

「おかえり」

毎回、言ってくれた

母はパート勤めだったから、自宅には誰もいなくて

代わりに、おばちゃん家に帰ってるみたいなカンジでした

おやつを食べて、図書館で借りた本をひたすら読む

晩御飯の時間になると帰るけど、そのまま一緒にご飯を食べることもあって

「スーパーに天ぷら買いに行こうか」

終業式の日は昼のおかずをスーパーに買いに行って

ただのスーパーの惣菜やのに、惣菜を一緒に選ぶのも、一緒に食べるのも大好きな時間やった

通知表も1番初めに見せてた

「よう頑張ったな。こんな通知表見たことないわ」

お小遣いもらえる以上に、褒めてもらうんが1番嬉しかった

本当に孫のように可愛がってもらいました

そして、家にお邪魔してない時も、おかず作って持ってきてくれてて

「粕汁つくったから持ってきたわ」

おばちゃんが作ってくれる中で、粕汁が1番好きやった

朱色の金時にんじん、真っ赤な塩鮭、染み染みの大根、たっぷりの酒粕

いつもおかわりしてました

アクティブおばちゃん

料理も美味しかったけど、おチビさんにも負けないくらい遊んでました

真向かいのおチビさんとなわとび飛んでたり

花育てるの上手くて植木鉢いっぱい育ててたり

クロモジ兄弟のスイミングスクール見にきてたり

とにかく、動いてました

すごい偏見かもしれへんけど、70代ってこんなに元気なんやって思いました


ウォームハーテッドおばちゃん

クロモジがしんどかった時

何も余計なことを言わずにいてくれた唯一の外野でもありました

「そういう時もあるやん。そっとしといたり。」

クロモジが自分のしんどさをうまく口にできなかった時、周りをなだめてくれた

それを聞いて、周囲に責められているような気持ちだったクロモジは、泣きそうになりました

でも、私はそのしんどさに飲まれ

結果的に、おばちゃんには会えんくなってしまった

いや、会わせる顔がなくなってしまった

今まで、孫のように大事にしてくれたのに

何も喜ぶようなことをしてあげられずに、離れてしまった

だから、おばちゃん

聞いてほしい

あなたのような、粕汁ぐらい温かい心をもった、元気なおばあちゃんになります

それが私の夢です

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なんだかamazarashiの「ひろ」みたいになっちゃいました

皆さんの心が少しでも温まってたらええな

では、また

▼amazarashi「ひろ」
涙腺ゆるゆるの方は、テッシュ一箱分ご準備を




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