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Esther Shephard, Paul Bunyan (1924)

ポール・バニヤンの揺り籠

もし彼らが言っていることが本当であれば、ポール・バニヤンはメイン州で生まれ落ちた。そして、後々の彼の姿からすれば、あなたが想像しているような頑丈な赤ん坊だったに違いない。

生後3週間の時、彼が寝ている間に転がり回ったせいで4平方マイル[1,000ha]の立木をなぎ倒した。そこで政府は彼の家族を責めて、彼をどこかにやってしまうように命じた。

それから彼らは木材を集めてポールのために浮かぶ揺り籠を作ってイーストポートに繋いだ。しかし、ポールが揺り籠の中で岸に向かって体を揺すると、大きなうねりが発生して、メイン州の岸辺にある全集落が沈みそうになった。波があまりにも高かったのでノバ・スコシアは半島ではなくまるで島のようになってしまった。

またそんなことにならないように政府はもちろん彼の家族を責めて、何とか対策を講じるように命じた。そこから彼を動かして他の場所へ移さなければならないと言われたので、彼の家族はポールを家に連れ帰るほうがよいと考えて、しばらく彼を家の中にとどめていた。

しかし、彼らはポールを迎えに行った時、ポールは揺り籠そこで彼らはの中で眠り込んでいた。そこで彼らはイギリス海軍を呼んで、ポールを起こすために7時間も砲撃を続けた。ポールが揺り籠から踏み出した時、ファンディー湾に75フィート[23m]の津波が発生して、いくつかの集落が流され、無敵のイギリス戦艦が7隻も海の底に沈んだ。

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