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The Seattle Star

ポール・バニヤンのニュー・ヨーク旅行

ポールは他に征服すべき領域を探してニュー・ヨークに行った。連日、ポールが2頭の青い雄牛を通りで散歩させたおかげで大都市で大きな評判となった。野次馬が列をなして雄牛の後に続いた。群衆があまりに多くなってしまったので特務警官が秩序を保ち事故を防ぐために沿道に配置された。

街の人々は2頭の雄牛が餌を食べたり水を飲んだりする様子を見て楽しんだ。巨大な青い牛は家に水槽15杯分の水を飲んだ。小さな青い牛は7杯分の水を飲んだ。ニュー・ヨークに滞在した1週間にポールは、雄牛を食べさせるために食料品店の食料を買い占めてしまった。 小さな青い雄牛は少し小さかったので有名な巨大な青い雄牛ほど話題になることはなかった。 それでも小さな青い雄牛は十分に人目を引いたし、2頭とも体高がとても高かったので、軛をつけるために2人の男が梯子に立たなければならなかった。

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