見出し画像

金融商品ってなんか特別だと思ってない?日用品と同じだよ

どうも、ファイナンシャルプランナーのshushuです。

過去記事では、ちょっと大きな話をあえてしていたのですが、FPっぽい話もそろそろしていきたいと思います。

今まで様々な方の資産についてお話しさせていただきましたが、
いざ金融商品の話となると急に固まってしまう方が多くいらっしゃいます。
今日はあまり身近でない金融商品も、普段買い物している日用品と同じだよーという話をします。

投資信託って?何それおいしいの?

金融商品と言ってもいろいろあるのですが、
銀行や証券会社でも売っていて比較的馴染みがある??「投資信託」を例に話をします。

「投資信託」って仕組み、なんとなくイメージ湧きますかね?
なんだか難しい名前ですが、
読んで字のごとく、投資を信じて託す、と言うことを意味します。
(雑な説明ですいません。笑)

もう少し詳しく言うと、たくさんの投資家さんから集めたお金を、資産運用のプロが株式や債券、不動産などに投資をして、その運用成果を投資家に分けますよーという金融商品です。

ここだけ聞くと、「私は投資とか運用とかわからないし、プロに任せられるなら安心!」と、銀行や証券会社の人に勧められるがままに購入してしまう人が多いのですが、
その判断、本当に大丈夫でしょうか??

ここでみなさんに普段の買い物を思い出して欲しいのですが、
電化製品や洋服など選ぶときに、同じようなスペックでも機能やデザインや価格が違って、あっちの方がいい、あっちの方が安い、って様々なポイントを比較して選んでませんか?

実は、金融商品も日用品と同じなんですね。
当然、同じパフォーマンス出るなら安い方がいいし、同じ値段(手数料)なら今後大きなパフォーマンスが期待できる商品が良いわけです。

なのに、普段は値段にシビアな方でも「投資信託」などの金融商品となると、途端にコスト意識が薄くなる方もいらっしゃいます。「生命保険」「不動産」も同じです。

まさに、日本人の「金融知識の低さ」を感じますね。

じゃあ、どこを見れば良いの?と言う話だと思うので、
日本人で購入しているor購入を考えている方の多い「投資信託」、に潜む見えづらい手数料についてお話ししたいと思います。

投資信託の手数料って何があるの?


投資信託には、大きく大別して3種類のコストがかかります。
①買った時の費用(購入時手数料)
購入時に販売会社に支払う費用です。
原則、申込価額の数%をその費用として支払います。
ノーロードと呼ばれる、ファンドや販売会社によってはこの費用がない場合もあります 。(0%〜4%が相場)

②持っている時の費用(信託報酬・監査報酬等のその他費用)
投資信託の信託財産から間接的に支払われます。
投資信託を保有している間、投資信託の保有額に応じて日々支払う費用です。按分されて価格に反映されます。年率でいくら支払うのか、販売用資料や目論見書などに記載されています。(0.05%〜3%程度が相場)
他にも、監査費用や有価証券等の売買の手数料、事務処理にかかる費用などもかかります。

③売ったときにかかる手数料(信託財産留保額)
投資信託を解約する際、手数料とは別に徴収される費用です。投資信託によって差し引かれるものと差し引かれないものがあります。(0.3%程度が相場)

で、忘れがちなのは、こちら。
(④)儲かった場合の税金(所得税及び復興特別所得税、住民税)
税率は、現在は20.315%です。
(2019年8月時点。所得税及び復興特別所得税15.315%、住民税5%)
つまり、100万儲かったら約20万円は税金で引かれると言うことです。

ちなみに、よく名前を聞くNISAだと、年間120万円の投資分までは非課税(5年間有効)ですので、メリット大きいですよね、と言うわけです。

いかがでしょうか?
日常の買い物と同じように、しっかりと商品ごとに比較できているでしょうか。
(パフォーマンスをどう比較するかは今回は割愛しますが、各運用会社で月次レポートを出していますので、WEBから閲覧可能です)

計算すると当たり前ですが、例えば①で3%払って持っている間も②で年間2%払っただけで、初年度は5%のマイナスからスタートするわけです。

もちろん、それだけ払っても十分利益を取れる商品やマーケット状況もあるとは思います。
ただ、ポイントはそのことを理解して購入しているか否かです。

もちろん、法律上、金融機関には上記の説明義務はありますが、
実態としてあまりこのポイントを強調して分かりやすく説明する人は少ない印象です。
(分かりやすく説明すると、手数料を大きく取れなくなってしまうから)

利益を出すためには、コストってめっちゃ大事ですよ

儲けるためには、端的に言えば、売上ー費用=利益を出すことです。
往々にして、費用を削る方が売上を上げるよりも簡単だったりしますが、
けっこうプラスを出すことだけに意識が向いている人が多いです。

このことを知らないで最初に「投資信託」に失敗し、投資自体を毛嫌いしている人もけっこういます。

同じ洋服を、もっと安く買えないかな?

ぜひ、こんな日常と同じ目線を持って、
正しい金融知識正しい運用をできるようになりましょう!

この記事が参加している募集

お金について考える

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?