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「クリエイターが生きやすい世の中をつくる」ーーまったく新しいオーディション「MUSA」が導く一億総発信者時代の歩き方

2019年秋より、全く新しいクリエイター・モデル発掘オーディションが行われます。その名は「MUSA(ムーサ)」。これまでは、類稀なる才能を持つ一握りの人間が担っていた「クリエイター」という職業。これから一億総発信者時代を迎え、多くの人々の肩書きとなる時代がきます。

MUSA

https://financie.jp/campaign/musa/
12/20(金)よりカード販売開始

そんなクリエイターたちを支援すべく発足した「MUSA」。その思想に共感した「夢を持つ人と夢を応援する人を繋ぐ みんなで夢を実現していくSNS 『FiNANCiE』」とのコラボレーションが発表されました。

今回はMUSA支配人と株式会社フィナンシェ COO 前田英樹さんの対談を通じて、なぜこの取り組みを共に行うのか。そして、これからの時代のクリエイターの生き方を探ります。

クリエイターはフリーランスの時代へ。好きなことは、仕事になるか?

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ーー“芸術は「君」から生まれる” をテーマに、若手クリエイター・モデルを発掘・サポートしていく「MUSA」という取り組みについて、その発足の経緯を教えていただけますか?

支配人:スマートフォンやSNSの進化によって「一億総発信者時代」を迎え、フリーランスのクリエイターが一気に増えました。「自分のクリエイティブを追求できる」と、有名な専門学校でさえフリーランスを推奨するところもあるくらいです。

すでにエージェントなどを通さずとも、TwitterのDMなどから仕事を受発注できる時代。このまま進んでいった時に、フリーランスのクリエイターたちがしっかりと仕事を得続けられるのかという疑問がありました。

現状、すでに起きている問題が2つ。1つ目は不慣れな営業や日々の事務作業に時間を取られて、ものづくりに時間がかけられなくなること。2つ目は仕事を得ても突然の体調不良などによって仕事が途絶えてしまう、ということです。

これらの面では「どこかに所属する」ほうがサポートは手厚いですが、一方で様々な制約がついてしまう。ではもっとシンプルにタスク管理やマネジメントはできないのか? と考え設立されたのが「MUSA」です。案件ごとにクリエイターと外部委託契約を組み、リーガルチェックを含めた契約面や事務やタスク管理といったデスク面でのサポートをMUSAが行います。

ーークリエイターにはクリエイティブに集中してもらう環境を整える、ということですね。この取り組みに、FiNANCiEがコラボレーションすることになったのは、なぜですか?

前田:クリエイターの生き方が変化していくことに共感したと同時に、同じ使命感があったからです。FiNANCiEは、夢をみる人と支援する人とつなぎ、叶えていく新しいSNS。個の時代になり、それぞれが自分の夢を叶えていきたいと思った時に、どれだけ自分を応援してくれる人を増やせるか。それが自己実現を叶えていく鍵だと思っています。ただ、個として仕事をし続けていくことの課題感は、支配人が言う通りのところがありますよね。

支配人:個ではあるんですけど、一人でできることはそんなに多くはないですよね。そもそも、いくら作品を作っても、求められなければ仕事にはならない。極端ですが、今有名な絵画や作品は「集団が良いと認めた時」にビジネスになったんです。それまでの間は、「そういうことをしている人がいる」という趣味でしかなかった。クリエイティブには、この「人からの評価を得て認められる」瞬間が必要です。だからこそ、どれだけ濃いファンが持てるかはすごく大事だと思うんです。そういった面で、FiNANCiEとご一緒できたら、と思ったのがこの取り組みのきっかけですね。

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ーーどちらも「夢を追う人」を応援するプラットフォームですが、クリエイターの方はどのように双方と関わっていくのが良いのでしょうか?

前田:MUSAは、プロフェッショナルなビジネス面でのサポートをしてくれる存在。FiNANCiEではコミュニティの力を使って、サポーターと一緒に夢を叶えていく、という感じでしょうか。FiNANCiEは、その人のカードを「購入する」ことによって「応援する」ことを表明します。単純に興味があるだけではなく、本当に「支援」しようという気持ちがないとサポーターにはなれないので、非常に濃いコミュニティが作れます。

「個を活かす」とは言っても、やっぱり実務的なサポートがないと、クリエイターの方々は結構大変なんですよね。そういう意味で、MUSAの意義は大きいのではないかなと。FiNANCiEの中からMUSAにチャレンジする人がいてもいいし、MUSAでチャンスを得てFiNANCiEにコミュニティをつくるのでも良い。役割は分かれているので、一緒にやる理由は非常に明確でしたね。

支配人:どちらも「クリエイターにとって生きやすい世の中をつくる」というところは一緒です。その「生きやすい世の中」を因数分解した時に、物理的なサポート(=MUSA)とコミュニティとしてのサポート(=FiNANCiE)双方を得てクリエイティブをしていけるというのが、「MUSA」の大きな特徴ですね。

「本当の影響力とは何か?」オーディションも中盤、FiNANCiEを使った審査方法

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ーー今回のオーディションについて、お伺いできますか?

支配人:このオーディションは、これまでのようにグランプリを決めるという形はとっていません。目的は、仕事と資金の両方からクリエイターをサポートすること。審査員には一線で活躍するクリエイターであったり、映像会社の社長や出版社の編集長であったりと、各界のクリエイティブにおける決裁権を持っている方に参加いただいています。オーディションを通じて「一緒に仕事がしたい」と思った方にはその場で打ち合わせのアポイントを取り、発注できる状況を作ることまでが、MUSAが行うオーディションです。

ーーその場で、夢が仕事に繋がるということですね。FiNANCiEはこのオーディションにどのように関わっていくんですか?

支配人:審査基準として、経験と能力にプラスして今の彼ら彼女らの影響力を見たいと思っています。この影響力をどう測るかと考えた時に、TwitterやInstagramのフォロワー数では、その深さが分かりにくい。早くからはじめた人は有利だろうし、実際に本人が何かをやろうとした時にどれくらい協力してくれるかは測れないんですよね。本当のエンゲージとは何か? を考えた時に、FiNANCiEさんの仕組みがぴったり合うなと感じました。

前田:先ほどもお話ししたように、FiNANCiEは応援する人のカードを購入して初めてサポーターになります。まず、信じて支えてくれる人たちがどれくらいいるのかを、カードの購入枚数を通じて測ることができる。濃いサポーターがいることは、クリエイターとして活躍していくための大きな力になりますからね。今回参加する方々には継続してFiNANCiEを使っていただき、新しいファンコミュニティを作っていっていただけたらとも思っています。


ーーすでに書類審査が終わり、クリエイター10名・モデル10名が最終審査に参加するとのことですが、みなさん新しくFiNANCiEに登録されるんですか?

支配人:2020年1月13日(月)に最終審査が行われるので、それまでの2〜3週間、候補者にはFiNANCiEで活動してもらいます。短い期間ではありますが、あくまで現時点での影響力として、審査基準に加える形です。

ーーこのようなオーディションは、あまり聞かないですよね?

支配人:おそらく、初めての仕組みだと思います。

前田:FiNANCiEとしても、オーディションと絡めた取り組みは初めてです。短い期間ではありますが、参加してくださる方にとっては、未来が決まる重要な期間。MUSAのプロジェクトメンバーと共に、FiNANCiEメンバーもミスのないよう、一生懸命進めている状態です。

本当の意味での「一億人総クリエイター時代」を迎えるとき

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ーーMUSAがこれからクリエイターの新しい生き方をつくり上げる先に、どのような世界を期待しますか?

支配人:あくまで個人的な言葉にはなりますが、「好きなことを好きにして生きていける時代」がくればいいなという、本当にシンプルな気持ちですね。そのためには、「ある程度やらなければいけないことがある」のだと思います。

ただ、ちゃんと何かに貢献していれば、そこにおける対価は生まれていくものだと思うんです。その対価というのは、単純に仕事を紹介してもらうことでもいいんですけど…それ以外にも、例えばクリエイターにその人を支えるコミュニティがあれば、自分の作品や夢に対してファンの方が対価を払ってくれることで、循環していきますよね。

前田:基本的に一人のスペシャリティがどんなにすごくても、それをより大きくする時には支援者の力が必要だというのは、昔から変わらないんですからね。FiNANCiEは、夢を追う人が共感してくれるサポーターを集めて、みんなで手伝って実現していけるコミュニティを目指しています。そして、クリエイターの価値(=カードの値段)が上がれば上がるほど、サポーターもリターンを得られるようになる。

支配人:FiNANCiEさんではカードの売上枚数やサポーターの数によってそのクリエイターの影響力や価値が可視化できるというところが、これからのクリエイターにとっての味方になっていくと思うんですよね。その人にお金を払うほどの本当の濃いファンがどれくらいいるのか、SNSでいくつ「いいね!」がつくこととは、深さが違うのかなと。

しっかりと資金源があった上で、好きなことは続けていける。本当の意味での「一億人総クリエイター時代」は、それが整った時にやっと、はじまるのではないかなと思います。


ーーありがとうございました。

「MUSAプロジェクト」はこちら

フィナンシェ|FiNANCiE:https://financie.jp/

アプリ
App Store(対応OS:iOS 11.0以上)
Google Play(対応OS:Android 4.4以上)

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取材・執筆:柴田佐世子
編集:柴山由香
撮影 森川亮太
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