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「ヒーローのためのコミュニティマネジメント講座」フィナンシェ・ヒーローズ・トーク vol.1レポート

FiNANCiEのファウンダー國光氏とともに、ゲストのヒューマンキャピタリストとFiNANCiEで活動するオーナーが語り合うトーク番組「フィナンシェ・ヒーローズ・トーク」がスタートしました。
毎回、異なるテーマで繰り広げられる「夢を叶える近道となる」トーク番組は、FiNANCiE公式Twitterアカウントから隔週でライブ配信されます。


第1回目は、モデレーターの國光氏と、ヒューマンキャピタリスト けんすうさん、そして現役オーナーとしてFiNANCiEで活動中のストーム久保さんを招き、共感の呼び方やFiNANCiEにおけるオーナーの悩み・夢を叶えるためのヒントなど、「ここでしか聞けない」トークが繰り広げられました。

番組は、こちらからアーカイブ視聴できます。



國光氏から発表された今週のテーマは、「けんすうのヒストリー」。
けんすうさんの歴史を通して、久保さんがオーナーとしてファンをどう醸成するか、コミュニティをどう運営するかについて学ぶ1時間となりました。

冒頭からカンペを無視して自由にトークを展開する國光氏。けんすうさんからは、「第一回目なのにこんなに自由で大丈夫なのでしょうか…。」そんな声もありつつ、賑やかにトークがスタートしました。

この世になかった職業につくために、切り替わったスイッチ


國光:gumiの代表とFiNANCiEのファウンダーをやっている國光です。

けんすうさん(以下、けんすう):古川と申します。インターネット上ではけんすうと呼ばれていたりします。インターネットサービスを作ったり、いろんな会社をやったりしております。

ストーム久保さん(以下、久保):今、26歳で、ヤルキマントッキーズ株式会社が運営しているプロゲームチーム、 iXA(いくさ)所属のプロゲーマー久保と申します。今日はたくさん学ばせていただきますので、よろしくお願いします!

「ストリートファイターⅤ」という格闘ゲームをメインに、世界大会に出場しながらプロゲーマーとして活動している久保さん。去年の成績だと、世界9位とのこと! 高校卒業後、久保さんが一体どのようにしてe-Sportsの選手になったのかについて、伺いました。

久保:元々は、e-Sportsの選手になろうと思って生きていたわけではないんですよね。ただ単にゲームが好きだったというだけで…。

國光:だって、なかったもんね。

久保:そうですね、そもそもそういう職業がなかった。ここ数年で、プロゲーマーとかe-Sportsの選手というものが日本でも生まれてきたんです。
僕は将来の夢がまったくない、ただのゲームが好きな子供で。高校を卒業してからアルバイトをしていたんですけど、2年半くらい前に就職をしようと思って就職活動したんです。
でも、面接とかがとても下手くそで。思い切りコケました。

中々うまくいかない就職活動。面接で思い切りコケてしまった直後、今の道を目指すきっかけとなる出来事がありました。
それは、毎年夏に世界中からプレイヤーが集まりラスベガスで行われる大規模な格闘ゲーム大会『Evolution』の、ストリートファイターⅤのタイトル戦をネット配信で見たこと。
大会の様子に感銘を受け、「就職できなかったし、どうせゲームが好きなんだからやれるところまでやろう」とゲームしかない自分に賭け、一年間活動してみることに。その結果として今のチームに所属し、プロゲーマーとしての活動につながったのだそうです。

國光:やろうと思った瞬間から、練習方法とかって変わるの?

久保:いやもう、ずっとゲームやるようになりました。それまでは、ゲームって負い目で。「時間があるから遊ぶもの」だったのが、プロゲーマーになるためにゲームをずっとやるようになりました。練習して練習して、知り合いも作って、それをきっかけにチームに誘ってもらえました。

國光:なるほどね。ゲーム好きだったわけでしょ? 仕事にすると好きじゃなくなるとかよくあるけど、それは大丈夫なの?

久保:ちょっとありましたね(笑)。最近、大会で勝てなくてですね。勝てないと苦しくなってしまって。

國光:そういうのって絶対あるよね。それは、克服できたの?

久保:気持ちを切り替えるようにしましたね。昔は絶対にゲームが好きでやっていたので、その気持ちを思い出せるように。それこそ一旦、ゲームをやらないで他のことしたりして。

FiNANCiEの目指す、昔から応援してくれている人が報われる仕組み

現在、久保さんはFiNANCiEでオーナーとしてコミュニティ運営をされています。FiNANCiEとは、夢を持つ人(オーナー)と夢を支援する人(サポーター)が出会い、その実現に向けて一緒に歩むためのサービスです。
そもそもFiNANCiEの目指すものとは、一体どのような仕組みなのでしょうか。

國光:久保さんは、FiNANCiEにヒーローとして参加しているんですよね。

けんすう:(FiNANCiEって)みんなが投資できるような感じなんですよね。応援するときにお金を払って一緒に応援して、その人が成功したらみんな嬉しいっていう。

國光:そう! FiNANCiEのアドバイザーとして、本田圭佑さんに就任してもらっているんだけど、本田さんが特に共感してくれたところは、e-Sportsの選手にしろ起業家にしろタレントにしろ、やっていくにあたってコミュニティとかファンって重要じゃない。でも、ファンが全員平等に重要というのは嘘じゃんっていう。会社と一緒で、みんなが株主さまってそんなわけはなくって。やっぱりまったく成功していない時にお金出してくれた人に対してのほうが、感謝する。

けんすう:そうですね、辛いときに支えてくれた方が。

國光:スタートアップとかベンチャーの場合だと、最初の方に(資金を)出した人は、成功した時に当然リターンが大きい。でも、普通のe-Sportsの選手とかタレントとかだとそういう仕組みがないんだよね。
本田さんが言っていたのが、名古屋グランパスとかにいた頃、まだまったく活躍していない時から応援してくれていた人と、ACミランに行った時から応援してくれた人が一緒なんだと。もし、昔から応援してくれていた人が報われるような仕組みができたらいいじゃんっていう。
FiNANCiEは、そういう風な仕組みができたら面白いなっていうコミュニティですね。

けんすう:まだ活躍していない、新しく入ってきた人のほうが投資するとリターンが多いので、そういう人も応援してもらえるっていうことですよね。

國光:いやらしい話をしているけどね(笑)。まぁ、でも実際そうだよね。

インターネット黎明期を駆け抜けた、けんすうさんの歴史に学ぶ

まだ日本にGoogleがない頃。
インターネット黎明期(2000年)に浪人生だったけんすうさんは、「ミルクカフェ」という受験生の情報交換サイトを作りました。
受験というのは勉強の勝負ではなくて情報の勝負。そう感じたことがミルクカフェを作ったきっかけ。瞬く間に1日5,000件の投稿数があるサイトに成長し、様々な情報が集まるようになりました。


けんすう:僕はここの情報を使って、早稲田に受かったんです。

久保:え、過去問とか教えてもらえるんですか?

けんすう:この教授が今年問題を作りますとか、その人は今こんなことに興味があるとか。

國光:自分の受験に必要だったから作ったんだ。

けんすう:そうですね。それがすごく大きくなって、受験業界の中では有名になって…、裁判や警察沙汰になったり。警察はたぶん100〜200回、内容証明もたぶん100件、200件は来てますね。

久保
:何が悪かったんですか?

けんすう:当時、まだ世間がインターネットに慣れていなかったんで、「予備校のこの先生が教え方が下手」とかいう書き込みだけでも名誉毀損で3回訴えられたし。裁判もやって…、勝ちましたけどね。

國光:戦いの果てに言論の自由は守られてきたんですね(笑)。

その後、けんすうさんは「2ちゃんねる」の西村ひろゆきさんと出会い、会社を作ることになります。その会社では、「一番社長らしくない」という理由で社長に就任。
そして、大学卒業後は普通に新卒で就職しようと、ライブドアの採用試験を受けます。しかし面接中に「その会社売ってよ。」とM&Aの話になり、堀江貴文さんと会うことになったのだそう。結局、ライブドアに一億円で会社を売却します。


國光
:当時で言ったら一億円って凄まじいよね。

けんすう:まだM&Aとかそんなにない時代ですからね。

國光:ライブドアに会社を売ったのは知っていたけど、新卒で面接を受けに行ったら売却する話になったとはね(笑)。初めての自分の会社で、社員もいたのに、売ることを悩まなかった?

けんすう:当時は、簡単に広告を貼って収入を得られるアドセンスのようなサービスもない時代で、広告収入も伸びない状態でした。それなのにトラフィックは倍々で増えていくので、これは破綻するなというのが見えていた。大きな会社に見てもらわないと、レンタル掲示板では無理だろうなと思っていたんです。

久保:愛着とかなかったんですか?

けんすう:あんまりなかったですね。まだ学生だったので、マネジメントとかできていたわけでもないですし。


応援してくれる人に返すのは「物」ではなく、「物語」だ

久保さんが、FiNANCiEでコミュニティ運営をする中、悩んでいることは何か。けんすうさんの問いかけにより、プロゲーマーとしてたくさんの方々に応援されている久保さんの悩みを伺っていきます。

久保応援に対して何で返せばいいのかがわからないことですね。音楽家だったら曲をお礼として渡すとか、そういう形はわかるんですけど。プロゲーマーが何を返せばいいのかなって。

けんすう:僕、最近、それめちゃくちゃ考えて結論があるんですけど「物語」なんです。でかいチャレンジをして、失敗しても成功してもどんどんでかいチャレンジをしていくと、応援している人は喜ぶんです。一番嫌なのは、ちっちゃい成功でまとまろうとすること。全然テンション上がらない。

國光:西野さんとは堀江さんは、やっぱり上手いよね。

けんすう:そうそう。堀江さんが「ロケットを飛ばすぞ。」ってなったら、めちゃくちゃ応援したいじゃないですか。あの堀江さんが小さい事業、たとえば「カフェやるぞ。」とか言ってもテンション上がらない(笑)。というわけで、物語なんですよね。

久保:物じゃないんですね。

國光:そうだね、結局、自分がみんなをわくわくさせられ続ければ、ついてくるみたいな。これは起業家も同じだよ。それをやることで世の中はどう変わるかっていう夢とか、ストーリーにみんな共感するから。それをどういう風に提示するか。


勝ち続けることでは共感は得られない

ライブドアに会社を売却した後、けんすうさんは新卒でリクルートに入社します。リクルートでの3年間は、新規事業に7つほど携わったのだそう。「全敗」と語りながらも、中には数億円の売上を作ったサービスもありました。入社当初から3年いたら辞めようと思っていたそうで、リクルートを退社後、再び会社を作ります。
その後もサービスを作っては失敗。しかし、その失敗経験を生かし、「僕のやってきた失敗したサービスについてのまとめ」という有料noteを980円で販売したら、合計300万円ほどの売上になったそうです。

けんすう100歳まであるとして、あと65年はサービスを作れると思って。1年に2個作ったとしたら、まだ130個くらい作れる。30個失敗しても15%くらいなんですよ。50%超えてきたら焦ると思うんです。

國光:そういう失敗する中で、ある程度成功しちゃうとそのあと挑戦するの怖くなるって出て来ちゃわない?

久保:保守的になるとか、前の成功がなくなっちゃうとか…。

けんすう:さっきの応援してもらうにはどうしたらいいかにつながるんですけど、挑戦し続けないと応援する人が減るっていう状態が、FiNANCiEだと思うんですよ。そうなると、挑戦しないほうがリスクなので、失敗を恐れずに挑戦し続ける人だけが応援され続ける
FiNANCiEはそういう風に方向付けられるサービスなので。たぶん、失敗よりも挑戦しないことが怖くなると思いますね。

久保:負けて結果が出なかったことって、上司とかは怒らないとは思うんですけど、自分の中ではどうしても感じてしまうところはありますね。

けんすう:最近、漫画の編集者に言われたのが、どういう漫画が流行るかというと、描いている作者でもその先どうなるかわからないようなのが一番人気が出るらしいんですよ。
ワンピースのルフィが勝ち続けていたらたぶん人気が出ない。そう考えると久保さんも勝ち続けると人気が出なくなるので、e-Sportsゲーマーとしてはたぶん失格なんですよ。負けていたほうが、次、勝つかもしれないとわくわくするから。

國光:負けているところをやっぱり発信しないとだよね。どういう感じがいいんだろう?

けんすう:ブログやってるときにデータ見てたんですけど、発信するとき、あらゆる施策で一番いいのは、毎日投稿することなんですよ。二日にいっぺんだとダメで、毎日発信するっていうことが一番いい。

発信のために、SNSをどう使うのか。
ソーシャルメディアでの発信方法のお悩みは、Facebookの使い方がわからないことと言う久保さんに対して、熱いアドバイスがありました。


國光
:スポンサーになってくれそうな社長とか役員と友だちとなって、國光さんとかけんすうさんから紹介されたとか書く。それで、その人のまったくおもしろくない投稿にもいいねする。それが何回か続くと、好きになってくるんだよね。
FacebookとかTwitterでもちょいちょい絡んでて、なおかつあからさまでもいいからポジティブに褒めるっていうのを何回かされると、こいついい奴かもって思うの。それをした上で、「いつも見ています、一度会ってお話を。」って言われたら会うよね。そういうやつって案外いないから。

けんすうごまをすり続けたほうが出世するっていうデータがあるんです。ごますりってバレないらしいんですよ。褒めまくったほうがいいらしいです。人間はそんなに気がつかない。

國光:気がついたとしてもね、気持ちいいからね。

勝ち続けることでは共感は得られないとしたら、久保さんは、今後どんな道を選んでいけばいいのでしょうか。國光氏からは、なんと「新たなゲームに挑戦する」という提案が飛んできました。


國光:ここから「フォートナイト」でトップを取るっていうチャレンジをヒーローとしてやろうよ。まずルールを理解するところからやって、ファンから「ちげーよ!」とか言われながら、どこまでいけるかっていうチャレンジ。

けんすう:その方が応援しやすいですよね。

國光:堀江さんがいまこの年になって受験勉強とか、メリットないやろ。西野さんの美術館とかもなんのためにやるのか。そういうきついことに挑戦するっていうことにファンがつくんだよね。
しかも、自分たちが応援することでその夢を一緒に叶えていくというところに共感するんじゃないかなと。格闘ゲームだと、もう強いから。これはどう?

久保:一応、格闘ゲームのプレイヤーとして雇われているので…。

國光:ちょっと上司の人に来ていただいて。

板垣さん(以下、板垣):ヤルキマントッキーズ株式会社の社長をやりつつ、チームのオーナーをしている板垣です。
実は、まさにそういう話をしようと思っていたんです。プロゲーマーとして生きていくなら、新しいゲームをどんどんやっていく必要がある。ストリートファイターもいつかなくなる可能性もあるので、それだけやっていってもというのあるから。将来設計というのは考えたいなと思っていました。

國光:さすが(拍手)。世界に挑戦するっていうところにみんな共感をする。Jリーグはそんなに見ないのに、ワールドカップになるとみんな見る。
久保くんが形にして行ったら、ファンとしても嬉しいんじゃないかな。

板垣:ゲームが上手いことに価値がある、という世の中を作っていきたいと思っています。そのためにがんばっていきますので、応援よろしくお願いします。

けんすう:やっぱり、人を応援するにはストーリーが大事だなっていうのは思っていて。それって桁外れの挑戦なので、その点はすごく賛成ですね。どういう形がいいかは置いておいて。そうすると、失敗も怖くなくなるのかなって思いました。

久保:自分が最近悩んでいたことを今回相談できたのが嬉しくて。本当に今日は助かりました。今やっているストリートファイター以外にも、なるべくたくさんのことに挑戦をしていきたいと思います。

國光:けんすうのやばいところまで話を引き出すことができて、今日思ったのが、無理めな夢に向かって挑戦するっていうことが、ファンやまわりを巻き込んでいけるんじゃないのかなって
僕からも、次回は喋らない、完全に聞き役に徹するというチャレンジをしようと思います!

<Profile>

國光宏尚
FiNANCiE Founder /CEO gumi Inc.
1974年生まれ。2004年、カリフォルニアのサンタモニカカレッジを卒業後、株式会社アットムービーへ入社し、同年取締役に就任。映画やドラマのプロデュースを手掛ける一方で、様々なインターネット関係の新規事業を立ち上げる。2007年、株式会社gumiを創業し、代表取締役に就任。
2019年、FiNANCiEにファウンダーとして参画。
けんすう(古川健介)
アル株式会社代表取締役
1981年生まれ。2000年に学生コミュニティであるミルクカフェを立ち上げ、月間1000万pvの大手サイトに成長させる。
2019年、マンガファンのためのマンガサービス『アル』をリリース。
オーナーの夢を応援するヒューマンキャピタリストとしてFiNANCiEに参画。
ストーム久保
プロゲーマー TEAM iXA所属
1993年生まれ。高校を卒業後、ゲームセンターでアルバイトをしながら格闘ゲームのイベントに精力的に参加。プロゲーマーになるため配信で遠征費を募り、単身海外大会へ。2018年、インドネシア人の起業家が設立したゲーミングチーム「AtlasBear」に加入。「CAPCOM CUP2018」に出場し、9位タイの成績を納める。ゲーミングチーム「TEAM iXA」に加入。
オーナーとしてFiNANCiEに参加、コミュニティの力を借りながらプロゲーマーとして活動中。


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次回の「フィナンシェ・ヒーローズ・トーク」もお楽しみに!
放送日時は、決定次第、FiNANCiE公式Twitterアカウントよりご案内いたします。ぜひ、フォローしてお待ちください!


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編集 : 柴山由香
撮影 : 池田実加
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FiNANCiEは『あなたの夢が、みんなの財産になる。』FiNANCiEは夢を持つ人(オーナー)と夢を支援する人(サポーター)が出会い、その実現に向けて、一緒に歩むためのサービスです。


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