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#3 鎌倉投信の理念を生んだ原体験

ー INTRODUCTION ー

【Finding the GOOD presented by 鎌倉投信】
2024年4月のマンスリーゲストは鎌倉投信株式会社 代表取締役社長
鎌田恭幸さん
4週にかけて、インタビューの様子を公開します

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ー PROLOGUE ー

今回は鎌倉市雪ノ下に拠点を構える鎌倉投信株式会社 本社に伺いました。
本社社屋は築100年の日本家屋。
鎌倉投信はなぜ生まれたのか?鎌倉を拠点にした理由は?
気になることばかりです。

▼インタビュー#1 記事はこちら

▼インタビュー#2 記事はこちら


鎌倉投信株式会社 代表取締役社長 鎌田恭幸さんに逢いにいってきました。
これからの社会に本当に必要な「いい会社」とは…?

2024年4月マンスリーゲスト 鎌倉投信株式会社 代表取締役社長 鎌田恭幸さん

ー INTERVIEW ー

さぁ、ここからは鎌田さんの原体験について伺います。まず、ご出身は?

 出身は島根県大田市(おおだし)です。近くには世界遺産の石見銀山や出雲大社がありますが、私自身はいわゆる田舎で育ちました。

幼少期の鎌田少年はどんな少年でしたか。

 素朴で、素直で、絵に描いたような田舎者でしたね(笑)。実家は食料品などを取り扱う小さなお店を営んでいました。町に一軒はあるような、今で言う、コンビニのようなお店です。商売を営む親の背中を見ながら育ちましたので、お金との関わりという意味では、原体験はこの時期にあったように思います。

金融という業界に飛び込んだのには、どんなきっかけがあったのでしょうか。

 大学入学を機に東京に出て、その後、最初に就職したのが銀行でした。そこで資産運用の部門に配属されたんです。希望したわけではなくて、「たまたま」です。そもそも、高い志や想いがあって金融の世界に入ったわけではありませんでしたが、縁あって、そこからずっと35年間、資産運用や投資のことだけに取り組んできました。

 当時はバブル絶頂期で、まさに金融が我が物顔で世の中を動かしている時代でした。いかに稼ぎ、いかに同業他社より上をいくか。そんな数字の話しかしないような世界です。一方で、特段、志もなく金融機関に入ったとはいえ、私のなかに、世の中の役に立ちたいという想いはありました。そんななかで、投資業界全体の雰囲気として、本当に社会の役に立とうとしているのだろうか、という違和感を覚えました。

 ただ、新しい知識を学ぶという意味で、非常に恵まれた環境でした。与えられた仕事に対し、自分なりに一生懸命取り組むことで、相当、鍛えられたと思います。一度、外資系の企業に転職して、世界最先端の金融の技術に触れました。この経験も、とても大きかったように思います。

世界の広さを痛感したのですね。

 そうですね。やはり、資産運用や投資の技術はアメリカやヨーロッパの方が断然進んでいましたし、考え方も綺麗に体系化されていました。扱う金額も違いますし、運用商品の幅も大きく違います。そのスケールのなかで、運用会社としての強みとは、哲学とは、一体なんなのか。その強みが個性になると、運用商品の魅力が増すわけです。

 「お客様のお金を預かるとき、自分たちはどういうお金の預かり方をするのか。」

 当時、日本の投資はそこまで至っていませんでしたが、欧米ではすでにその意識に向かっていました。ただ、そのなかでも、「いかにお金を増やすのか」が投資の基本ではあるので、ここは常に難しいところではあります。

そのバランスこそが、『匠』の技、なのでしょうか。

 そうですね。私たちは、「お金をいかに増やすか」ということだけでは、いい社会はつくれないのではないか、と考えています。投資の世界は、基本的にこの70年変わっていません。どのくらいのリスクで、どのくらいの収益をあげていくのかという「投資の効率性」でいうと、なるべくお金を増やすためには、上下の価格変動や損をするリスクを抑えた方がいいわけです。つまり、金銭的リターンをあげていく方がいい、という投資理論の上に成り立っています。その考え方は長年ずっと変わっていません。結果的に金融資産が膨らみ、経済もグローバル化した一方で、様々な社会問題に直面している。本来なら、それらを解決する力にならなければいけない金融が、問題を増幅させ、リターンの前取りとリスクの先送りになっていないだろうか、という問題意識があり、鎌倉投信が生まれました。その発想の原点は、やはり、田舎に育ったということでしょうね。

なぜ、そう思われるのですか。

 田舎では両親が商売をやっていて、お金に対してとても誠実でした。決して裕福な家庭ではありませんでしたが、お金を通じた関係性というものをとても大事にしてました。お金が動くということは、経済が動くということ。経済が動くということは、社会を創るということ。お金をどう動かすかによって、いい社会が創れるか否かが決まる。今思えば、田舎のちいさな町のなかで、それを感じていたのだと思います。

 市場で売り買いして儲けた、という単純な話ではなくて、投資の先には必ず人の営みがあって、さらにその先には世界中のいろんな人がつながっている。だからこそ、自分へのリターンとしてお金が返ってくる。お金が動くところには、必ず人と人の関係性があります。そのちいさな世界が、島根県の田舎にもあったわけです。私の原体験は、そこ、でしょうね。

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〜これからの社会に本当に必要な「いい会社」に投資する〜
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「いい」を探す旅に出よう。

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