マイカーローンの残債100万円で、住宅ローンが1,290万円減額される理由
住宅ローン審査基準の1つに、返済比率(返済負担率とも言います。)があります。
年収に対して30%から40%以内(年収や申込の金融機関によって基準があります。)に年間返済額を抑えないと、返済比率オーバーとして審査が否決される可能性が非常に高くなります。
例えば、年収500万円・返済比率35%・審査金利3%の場合の借入限度額ですが、
年収500万円 × 返済比率35% = 年間返済限度額175万円
返済期間35年・審査金利3%で計算すると借入金額100万円あたり、年間返済金額は46,176円となりますので、
年間返済限度額1,750,000円 ÷ 100万円あたりの年間返済金額46,176円 = 37.89
10万円以下は切り捨てして、審査基準内の借入限度額は①3,780万円となります。
*審査金利とは、返済比率を計算する上で設定する金利になります。(金融機関によりますが、実行される金利よりも高い金利で計算します。)
他のローン借入がない場合は上記で計算されますが、マイカーローンなどが残っている場合は下記のように計算します。
マイカーローン残債100万円・月々返済額5万円(年間返済金額60万円)の場合、
年間返済限度額175万円 - マイカーローン年間返済額60万円 = 115万円(マイカーローンを加味した住宅ローン年間返済限度額)
1,150,000円 ÷ 46,176円 = 24.90
住宅ローン借入限度額は、②2,490万円となり、
①3,780万円 - ②2,490万円 = 1,290万円 も限度額に差が出ます。
お気付きの方が居るかも知れませんが、マイカーローンの残債金額は計算に入りません。
残債が100万円でも200万円でも、毎月の返済が5万円であれば同じ計算になります。
先日、当社で記載の内容の方がいらしたのですが、住宅購入自己資金の一部をマイカーローンの残債100万円一括返済に充て住宅ローン限度額を下げずにお借入れしました。(マイカーローン完済することを条件に審査を行い、本審査内定した後一括返済しました。)
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