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近くで見るか遠くで見るか?

 みなさんは投資をするときに「時間」は気にしていますか?

「え?市場の取引開始時刻と終了時刻のこと?」

 そうではありません。今回は投資の時間軸についてです!これ結構重要ですよ!
(今回ももちろん初心者向けということで株に絞ってお話しします!)

投資の「時間軸」とは?

 冒頭にも書いたように、投資において「時間」もしくは「時間軸」と言われた場合、該当するものは複数あると思います。

 よく言われるのが、「長期投資か短期投資か」と言ったような投資をする期間を指す場合です。

 短期投資は、その株の値動きで利益を得ます。常に相場を確認(いわゆる張り付く)して、少しでも値段が動けば売買を行い、取引の数を多くこなすことで、一回の取引での利益は少なくても「ちりも積もれば」の方針で利益を積み上げていくのです。

 一方の長期投資は、その株の値動きだけでなく、配当金なども利益として狙います。長期的に保有することで売却しなくても配当金などで安定的に利益を得ます。時間軸が短期投資よりも長くなるため、常に相場を監視するようなことはしません。もちろん、経済指標発表時など相場に変化が起こりそうなタイミングにはチェックをしますが。基本的には一日数回も見れば多い方でしょう。

どちらが儲かるのかについては、一概には言えません。短期投資と長期投資は根本的に利益を出すスタンスが異なるため、どちらが良くてどちらが悪いとは言えないのです。

短期と長期どちらが初心者向きか?

 では初心者はどちらが向いているのでしょうか?

 私個人的には長期投資がおススメです。

 理由は、短期投資は先ほど書いたように常に相場をチェックしている必要があるため、本業がある我々のような個人投資家にはチェックに限界があるのです。相場が動いたときにはすぐに売買注文できるような状況にいなければなりません。しかし、取引市場が開いている時間は一般的なサラリーマンの就労時間とほぼ重なっています。取引の難易度以前に、平日の日中に取引に使える時間がきちんと取れなければならないのです。(注文は時間外でも可能です)

 また、難易度でみれば長期投資よりも短期投資の方が圧倒的に難しいです。

短期投資は体に悪い⁈

 値段は取引が行われている時間中であれば常に動いています。取引量が多い銘柄は秒単位で上下しています!

 短期投資の場合、投資家は常に相場を見て売買のタイミングを決めなければなりません。

 買った銘柄の値段がわずか数秒で下落したり、逆に上昇します。ギャンブル好きな方には堪らないスリル満点な世界でしょう。しかし、私も含めてそうではない方にとっては寿命が縮んでしまうような世界です。

 投資にスリルを求める方にはオススメですが、そもそも投資初心者が長く投資を続けるには精神的な負荷をなるべく軽くすることが大切です。

引いて見ると世界が変わる⁈

 時間軸を長期と短期で見てみると同じ銘柄でも値動きの流れが大きく変わることもあります。

 秒単位や分単位でみれば下落していても、4時間単位や1日単位で見ると上昇していたりと反対の流れが起きていたなんてこともあります。

 これはある日本企業の株価の値動きを示したチャートです。1分足と言って1分単位の値動きを示しているものです。上下に波をうっているのがわかりますね!低いところで買って上がったら売れれば良いですが、なかなかタイミングが難しいですね!

 今度は同じ銘柄でも一つ一つが分単位ではなく1日単位になっているものです。先ほどは上下に行ったり来たり波がありましたが、長期目線になると数日かけて株価が上昇してきたことがわかります。

 もし何も知らない初心者が最初の短期のチャートで取引していたら、売買のタイミングが合わず下がったところで慌てて売却して損をしてしまう可能性があります。
 しかし、長期目線で見れば買ったら無理に売らずに持ち続けていた方が利益が出ていたということになりますね!

 時間軸を長期に変えると精神的にも楽になり相場の流れを掴みやすくなるのです!

 繰り返しになりますが、どちらが良いというわけではありません。状況に合わせて両方ともチェックしておくと間違いないかもしれません。

 初心者の方は長期目線をメインにしつつ、短期もときどきチェックしてチャートに慣れるよう心がけてみましょう!

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