保守なのに反日? 統一教会が明らかにするダブルスタンダード

昨今、日本のメディアを騒がせている旧統一教会(統一家庭連合)問題ですが、この問題を見て非常に不思議なことがあります。
それは、「日本の保守派と言われている人達が、統一家庭連合に対してほとんど批判をしない」という点にあります。この点が個人的には非常に違和感を感じますので、以下に簡単にまとめてみます。

(1)日本の保守派の統一家庭連合に対するトーン

例えば、私も以前よく見ていたことのある「虎ノ門ニュース」なんかは保守的(右翼的?)なメディアだと思いますが、ほとんど統一家庭連合に対して批判的な報じ方はしていません。
また、そこで出演しているコメンテータ達(上念司氏、高橋洋一氏、竹田恒泰氏、有本香氏など)も同様のトーンで、場合によっては「統一家庭連合は大した問題ではない」といった捉え方をしています。
その他にも、三浦瑠璃氏が統一問題を軽視するような発言をして炎上したのも記憶に新しいところです。

マスメディアでいうと、フジ産経グループは設立の経緯からして保守的な色合いが強いことが知られていますが、フジ系列の討論番組「プライムニュース」は、統一問題を取り上げる機会が非常に少ないです。唯一7/28に統一問題を取り上げていましたが、批判的なトーンは抑えめで非常にヌルい内容でした。

でも考えてみると、これは非常に不思議なことです。
日本の保守派というのは、基本的に日本の伝統や文化を大切にし、外国勢力(特に東アジアの国)が日本の国益を脅かすことに対して非常に強い反発を見せる人達のはずだと思います(私自身もこの考えには一定程度共鳴できます)。しかし、以下のように統一家庭連合は彼らが忌み嫌うべき反日色の強い団体なのです

(2)統一教会の反日性

例えば、統一家庭連合は日本は罪深いエバ国なのだから韓国に奉仕しなければならないと教え、教祖の文鮮明氏自体が天皇陛下を自身の前で膝まづかせることを目標として公言していたという事実もあります。
何より、日本人から悪質な方法で献金を巻き上げて多額の献金を韓国へ送金していたり、日本人女性が合同結婚式と称して半ば人身売買のような形で韓国の寒村へ送り込まれたケース(これぞまさに逆慰安婦!?)のように、実際に被害が出ています。

このように、統一家庭連合の性質というのは「ザ・コリアン・ナショナリズム」とも言うべきもので、基本的には日本を侮蔑しながら財産をむしり取ろうとしている団体であることは明らかだと思います。

(3)日本の保守層が抱える矛盾

上述のように、統一家庭連合という団体が「日本の伝統や文化に挑戦し、日本の国益を脅かしている韓国系の団体」という日本の保守層が最も敵視すべき対象であるはずなのに、全く批判しないというのは違和感でしかありません。

私自身も基本的には保守層と言われている人だと思いますので、この点については非常に失望していますし、問題だと感じています。

この辺の背景について詳しくはまた書いてみたいとも思いますが、基本的に日本の保守系メディアやコメンテータというのは、普段は反日国家や反日団体に勇ましいことを言いながら、自分達の都合やポジションのためなら実際に被害を生んでいる反日団体を許してしまうというダブルスタンダードの世界に生きている、ということが今回明らかになったと思います。

保守派の1人である自分の個人的な感想としては、統一家庭連合に対して問題視をしていない保守系コメンテータは、単なるポジショントークをしているにすぎないので、まともに聞くことは金輪際やめようと強く思いました。こういった人達は、今後「似非保守」というカテゴリーでくくられるべき存在だと思います。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?