2023年3月4〜5日 プレイヤーズコンベンション横浜 ジャッジレポート

初記事を書かせていただきます、愛知でL1をしておりますそーすいと申します。
ジャッジレポートを書く関係でnoteデビューさせていただきました。モダンLOは10年以上使っておりいろいろとデッキノウハウも有益なものを共有できればいいなと思っているので今後はそういったものを書いていければと思います。

さて、今回のコンベンション横浜は私にとってコロナ直前の2020年MF名古屋以来の大型大会でした。
2023年の目標の一つにL2を目指すことにしており、コロナ以後店舗大会でのジャッジ機会がほぼなかったこと、それ以前も大会経験自体が乏しかったこともあり「リハビリ兼実践経験の積み上げ」という二重の意味での大型大会でのジャッジ機会のつもりで参加しました。

以前の競技イベントにおける反省点として以下の形をしっかり意識するように心がけ。
・どのシチュエーションで何の違反を適応するのか、その追加措置や復元方法をIPGで読み込んでおく
・裁定はしっかり自分の考えをまとめる。正しい確証がない場合は相談できる人に「〇〇で裁定を出したいですがよろしいですか」と自分の考えをまず提示する。
・コールが来たらまずは声と挙手でジャッジが気づいていることをアピールする。
・他の人がコールに対応しているを聞きながら、自分ならどう裁定を出すかを考える(違った場合はどうして違ったのか聞く)
・歩き回ることになるので、足は日頃からしっかりトレーニングする。
・以前と違いスリップなどの物理的なジャッジ業務がほぼ消滅。プレイヤーがスマホのみでイベントに参加して結果の提出まで行うやり方をしっかり学ぶ

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1日目

サイドイベントのフロアジャッジ、日頃から触っているモダンを2度HJ担当になりました。
サイドイベントでルール適応度が一般であったため難しい裁定もなかったので諸々のジャッジ内容は省略。気づいたことや反省点の箇条書き

①自分の担当イベントの直前にコール対応などを行って時間追われて少しパニくることがあり、○○分には××することを優先するということをしっかり意識していくべきだった。
②各ラウンド前のアナウンスについて、会場が広くトラメガを使ってもうまく伝わってなかったことが多かった。
特にマッチ開始はアナウンスした側とは反対側に伝わりきってなくて「もう開始していいですか?」と聞かれることが多く、もっと工夫が必要だった。
③終盤は担当イベントの前のイベントの担当ジャッジと二人で組んだことで、アナウンスを反対側からも繰り返し行う補助やEORを分散したところでも管理することができていた。
L2の方に補助していただいたので疑問があれば聞ける環境にあり大変やりやすく感じた。
④自分が担当してるイベント以外のことも死ぬほど質問が飛んでくる。というか担当してないイベントばっかり飛んでくる。トイレやブースの場所やイベントをやってる場所を大まかに把握しておこう。
困ったらインフォメーションや該当イベントのジャッジステーションに投げれば適切に回答もらえるし、案内ミスでの参加者・ジャッジ双方のトラブルやストレスは大幅に軽減できる。
⑤ディスコード見ながらフロア巡回しつつコール対応しつつ…とそれなりにわちゃわちゃするタイミングは発生しがち。EORの管理が頭に回るように、残り10分になったら小さく知らせてくれるツール的なものを自前で用意しとくといいかも知れない。多分目覚ましはうるさい(

特に③がL1で経験が浅い身としては不安点や問題の発生を大幅に軽減できる要素として大変やりやすかったです。

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2日目

スタンダードオープンのフロア担当であり、私としては大型イベント初のルール適用度:競技の経験となりました。
前日の反省を踏まえながら色々な気づきや今後の反省があったため、細かいことまで書くと無限にあるので大きな要素のみ箇条書き。

①mtg meleeでの大会管理が初経験であり、以前のカンファレンスで少しだけ触ったことはあったりBMさんの説明画像は見たがどの画面で何ができるが理解しきれておらず、プレイヤーからの質問に答えきれなかった。特にドロップ処理の方法とタイミングに気をつける。
②フロア巡回している中でコールを聞き漏らして近くにいるのに対応できないことが何度かあった。盤面に注意することも必要だが視野と感覚は広く保つようにトレーニングが必要。
③スタンダードのカードはある程度メタや頻出カードは覚えていたつもりだったが、所々細かい挙動を理解できていないカードや、昨今のイラスト違いやステンドアート調のデザイン違いのカードが多くあり、場にあるカードやコール内容で戸惑うことがあった。
事前の準備としてリリースノートはもちろん、フルスポイラーや製品案内もある程度目を通しておくと安心できるかもしれない
(コールを受けて≪ミナ・ハーカー/Mina Harker≫が出てきた時は、テキストを一度全部読んでから「こいつサリアじゃねーか」となったのはさすがにレアケースだと思いたい…)

名前欄の下のオラクルでの名前を見る文化はまだないです

④「自信を持って裁定を出す、わからなければ近くにいるL2以上に確認する」「他のジャッジが裁定を行なっているのを後ろから見て自分ならこういう裁定を出すだろうと考えながら聞く」という部分はしっかり実践できたと思っている。
自分の考える裁定のズレの可視化は大事なので、コールがあれば行き得。(でも一番聞きたいような案件は行く頃にはわんさかジャッジいるからいけないジレンマ、あとでその場にいる人捕まえて聞くべき?)
⑤一方のプレイヤーのGRVで警告を出した際に、対戦相手に違反の見逃し(FtMGS)の出し忘れが1件あった自覚あり。3年ほど前のミシック予選でも同様に忘れていたことがあったため、違反したプレイヤーだけではなく対戦相手がそれに気づくべきであったかどうかも裁定を出す上で注意する必要がある。
⑥私のメンターである若松さんより、ラウンド5ぐらいに「上位卓をしっかり見ておこう、上位卓でしか得られない養分がある」と言われ、実際に付いてその意味は理解できた。意思疎通や宣言一つに対しての認識ズレからくるコール→双方からの聞き取りもより繊細になるため、ジャッジとして引き出すべきものの精査のレベルは確実に高くなるのを感じた。
⑦「競技なんだしみんな金払って遠方からかけてるんだから時間ぐらいきっちり守るよな…と思ってた自分がアホ」と思うぐらいには遅刻は自分が思っている5倍ぐらい発生した。(僕が受け持った範囲ですらnoshow1件、1分以内の遅刻2件、GL1件、遅刻した人の対戦相手への着席or10分経過でのコールのお願いは10件近くした記憶あり)
L1にとっては数少ない「ヘッドジャッジに確認せずGLを言い渡す違反」であり、例え1:10の遅刻でも毅然とした態度で罰則を伝える心構えはしておいてよかった。

先輩ジャッジの方と受けていたコールの内容やその裁定を共有しつつ、コール受けた時は後ろでバックアップしてもらえる環境でできたので安心感が物凄かったです。
「プレイヤーには違反があったなら懲罰を受ける義務があるし、我々ジャッジにはそれを厳正に下す義務がある」と以前に教わったことを今後も実践していこうと強く思います。

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総評

私の二度目の大型イベントでのジャッジを通して、ジャッジはいっぱいいて、みんなそれぞれに経験値があってそれを私たちL1にしっかり分配する努力をしていただけているということを改めて大きく感じました。
多くの諸先輩方に助けていただきましたが書くと長くなるので割愛させていただきます。

最初にも書いた通り、今年はL2を目指して研鑽を積んでいきたいと考えており、可能な限り大型イベントにジャッジで応募するつもりです。また今回お会いした皆様とジャッジとして色々な知識や経験を共有できればいいなと思います。
以上、長文でしたが読んでいただきありがとうございました。

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