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新しい詩「真空」



『真空』



そこに 物があれば
それは もう 真空ではない

私には
まだまだ
物がある

私は それを
意識する

物を ゆっくり
溶かそうとする

私は坐るが
静けさはなかなか
訪れない

しかし、
静けさが 訪れないことを
観ることはできる

私には
まだまだ
物がある

真空とは言えない

しかし、
真空になる日を待っていたら
死んでしまう

だから
私は 今
ペンを持つ











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