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理解し、受け入れるまで②

不意に見かける制服姿の中学生。
最近は見かけてもやっと何とも思わなくなってきた。

息子の不登校が徐々に始まり完全に行かれなくなってしまった頃、辛かった。
元気そうに下校する中学生の姿。視界の中に入ると、自然と涙が出ていた。

よちよち歩いている小さな子供、ベビーカーに乗ってる赤ちゃんでさえ、見たくなかった。
育て方 考え方 
全てが間違っていたのか、全てを逆に選択してきたのか。
自分自身を否定し続けた。
家に居たくないけど家から出たくもなかった。


息子が一歳
ママ、パパって言える様になってからメキメキと単語の数を増やし、すぐに二語文、三語文、、、 
普通に会話が出来るまでが早かった。
『こんなに小さい子なのに、よく喋るね。』と周りから驚かれた。

確かに。そうかもしれない。初めての子だからそれが普通かと思っていたけど、、、。

何にでも興味を示し『これ、何だろう?』が口癖で知りたがり。
大人の会話にもよく口を挟んできた。
『それで? だから何? どうしたの?』
夫との会話の途中で、こういった合いの手が入るのでたまに何の話をしていたのかを忘れて、笑ってしまうこともしばしばあった。

特に3歳までは電車や特殊な自動車が好きで図鑑や絵本もその類ばかり。専門書も何冊かあり、寝る前に読まされた。
もちろんトミカやプラレールも集めていた。

3歳になる頃には簡単な足し算や引き算ができる様になり、ひらがなも鏡文字はあったが、だいたい書けていた。4歳になる頃には漢字に興味を示し漢字辞典を買って渡すと、夢中でページをめくっていた。

幼稚園の頃友達は多く、トラブルがあると状況把握して先生に説明ができたため、先生や友達に頼られる事もあった。

小学校へ入学し、憧れのランドセルを背負って1年生は毎日元気に通った。
2年生になって、『学校つまらない。嫌だな』
と言い出した。
と同時に、喉に違和感があると言うので耳鼻科に受診。異常なし。

二学期の終わり『何で僕はここの小学校へ入学したの?小学校は選べなかったの?授業が簡単すぎてつまらないんだよ。もっと難しい勉強ができる小学校は無いの?』と聞かれた。

公立の小学校が家から近かったのと、経済的にも私立という選択肢は無かったため、まさか2年生でこんな質問をされるとは思わなかった。

私立と公立(区立)学校がある説明
私立に行くためには受験勉強が必要ということ
中学受験の説明(高校、大学受験の説明含めて)
将来はどんな職業に就きたいか(どんな大人になりたいか)

これらを簡単に分かりやすく説明するために苦労したが、2年生の息子がどれだけ理解できるか、、、
でも即答で『じゃあ、僕は中学受験をしたい。』
え、、、。やっぱり。そうくるだろうな。
息子は何でも自分で決めないと気が済まない性格なのは理解しているつもりだが、このまま進むべきか。

喉の違和感は一年間続いた。
3年生になる直前、首振りのチック症状が出てきた。二ヶ月するとその症状は消えた。
もしかして、、、
2年生の時の喉の違和感がやっと理解できた。

ゴジ太が学校へ行ってる間に耳鼻科の医師に相談したら、おそらくチック症状だったのでしょう、、、と。
医師が『ゴジ太くん、賢い子だから今の小学校は物足りないかもね。中学受験は考えてないの?』
私『本人が、受験したいと言ってて。でもまだ考え中です。』
医師『本人がやる気あるなら、受験させてみたら?』

とりあえず、私立の合同説明会へ行ってどんな学校があるのかを調べることから始めようとなった。

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