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花びら染め、の日。


とにかく、わたしは
切り戻し、が、苦手だ。

わしゃわしゃ、と茎が伸びて
それが、混んできて、

蕾も、花も、花が終わった萼も、
一緒になった、夏の花たちを前に

どこまで剪って良いか、と
思案して、

でも、このままでは

蒸れてしまうし、
まだ、種もつけてほしくないし、

と、思い切って、鋏を入れるのだ。


切り戻した花たちは、
花瓶に活けたり、

庭に活けたり


ドライフラワーにしてみたり、
押し花にしてみたり

と、するのだけれど

もうひとつ、
ナニカにしてみたい、と

ある日、電球が頭のなかで
ぴかり、と点くように、

花びら染めをしたら?

と、思いついた。


ナチュラルに、かんたんに、と
やり方を調べてみたら、

*材料
花びらや葉っぱ、種
豆乳
焼きみょうばん

*道具
鋏、紐、蒸し器

という、考えていたより
もっと、ナチュラル&シンプルだった。


いちばん最初の日、
庭に咲いている、

すこし盛りの過ぎた花たち、
萎れた花たちを摘んで

木槿や酔芙蓉、マリーゴールドなど。
玉ねぎの皮も
下処理をした布のうえに並べて
くるくると巻いて、紐で結んで
蒸し器へ。
いろが入った!
紐をほどいて、ざぶざぶ洗って
干した!
綺麗ないろ!


なんて、簡単なの!と
うれしくなり、

アパートに花たちを持ち帰って
染めたり、また、庭で染めたりした。


アパートでは、
古くなったドライフラワーで
染めてみた。
くるくる巻いて、また巻いて
おまんじゅうみたいにして、蒸した。
秋の野みたいな
落ちついたいろに染まった。



翌週は、青や紫が出るように、と
花や葉のいろを選んで摘んで、
花びら染めしてみた。

ピンク、濃い赤、紫な花たちや
葉っぱを、選んで。
染まるまで、蒸し器のそばで
梨木香歩さんのからくりからくさを読んで
過ごした。
染まった!
綺麗、きれい、と
独り、庭ではしゃぐ。
テーブルクロスにして、
紅茶を飲んでみた。



花たちのいろの記憶が
布に残って、

わたしの
2023年のsummerも、

そこへ、閉じ込められた気がした。


詩を書いたようなキブン。


庭は、わたしに
いろいろやってみなさい、と
言ってくれる。

気がつけば、秋の空。
季節は、立ち止まらない。
秋ダリアさん、あなたが
ひとつぶの種から現れたなんて!


庭さん、ありがとう。


🕯️花びら染めの布、

アパートの部屋で
庭を感じるために、

窓辺に掛けてみたり、

薄曇りの朝の花びら染めさん、ら
日が透けるとき、いちばん綺麗。
敷いて、絵本を読んでみたり。
つましいごはんを食べてみたり。


とてもとても、
楽しいのである。


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