ガンバ大阪/2024/布陣予想/スカッドへの所感

こんにちは餅島です。普段はXを使っています。
こういったまとまった独り言をXに長々と書くのはなんだか恥ずかしかったので、よりホーム感を出せるnoteでやります。


GK

基本軸は一森だと見ていますが、東口が易々と2番手に収まるのも中々想像しづらいですね。PSMのような流動的なビルドアップをするのなら一森ですかね。

1東口順昭 開幕前現在離脱中
1986年5月12日  184cm/78kg
 今は離脱中なのもあって正守護神一森が既定路線ではありますが、復帰してこれまでのパフォーマンスを取り戻せるのであれば昨季に続けてレギュラー再奪取はあり得る話だと思います。ベテランの年齢での手術明けというのが不安材料ではありますが、良い時の東口はその活躍次第で勝敗を左右するレベルの選手だと思います。ハイボール処理とか基本的なところも何気に安定してて好きです。
 ただ、ビハインド時にスローイングを投げ急ぐのは少し気になります。チャンスに繋がる可能性がなくもないので一様に否定もできませんが、個人的にGKは自チームのペースを作ることを意識してほしいので。
 「東口だとビルドアップが〜」的な言説もありますが、個人的には細かいGKビルドは誘引ビルドなどを行う極端な保持型チームに必要なオプション程度で比較的オーソドックスな保持型であるポヤトスサッカーなら最低限ターゲットのところに蹴れる技術があれば問題ないと思っています。GKが超絶技巧でプレス回避する場面の多くは強烈な単騎プレスかハイプレスでハメられてるときで、不器用なGKが前者でやられたい放題なのは困りますが、大半は蹴ってもなんとかなる範囲だと思うので不便な面はあるかもしれませんが「東口では無理」ってことはないと思います。整った状況でのキックは年々良くなってますし。

22一森純
1991年7月2日182cm/77kg
 インタビューとかを見ていても感じる余裕が昨季得られた経験を物語ってると思います。超頼れる。外から持ち込んだチームに与える影響という意味では中谷などと同等のものを感じます。
 プレー面は良くも悪くもリスクを恐れないプレーが多い印象です。それが良く働けば一森劇場的なMOM級のものになるし、悪く出ればあっけない失点に終わるようなムラを感じます。それがマリノスのチームカラーとかなりマッチした上での昨季のブレイクだと思っているので、ガンバだとまた違った評価軸で見られる可能性もあるとは思いますね。個人的に一森のGKビルドは論理的というよりかは、優れた技術とそれを実行する度胸で行われている印象が強く、時によってはリスクが成果を上回る選択もされているように思えます。もちろんその技術と度胸は強烈な強みなのでそういったリスク取り方をポヤトス風に上手くチューニングできればスペック的にも絶対的な存在になるかもしれません。
 ビルドやカバー範囲に注目いきがちでノってる時のセーブが過小評価されてると思います。かなりすごいセーブしてる印象もあります。その一方で、クロス対応は守備範囲が広くなまじ触れられる分危うい印象がありますね。

25石川彗 開幕前現在離脱中
1992年9月30日 185cm/83kg
 表現が難しいところではありますが、石川みたいな2番手3番手らしい選手はありがたいのではないかと思いますね。不満を持たず準備し続けてくれてカップ戦や緊急の穴埋めに不足はない実力、それでいてチーム内で慕われている雰囲気もある。昨季の序盤、谷/東口/一森体制でぐだったことを考えると、GKに関しては争いよりも信頼して起用されることも重要かもなんて思うので、どっしり控えで構えてくれる石川のような選手は大切だと思いますね。
 来季以降東口が2番手に収まる可能性も全然あるとは思いますが、東口が出場機会を求めるなどすれば東口放出で石川と張くんなどで2番手を争うという線もあると思います。

31 張奥林
2005年4月25日 194cm/80kg
 ユースに関しては門外漢なので、暖かく見守りたい一心です。身長があるのが良いですね。
 東口/石川が離脱していて序盤戦しばらくベンチ入りするだろうけど、本来はまだじっくり育つ段階なのかなという印象です。とにかく今は一森の怪我が怖いですね。

DF

CB

ファーストチョイスはおそらく中谷三浦ですが、個人的にはビルドへの貢献度も考えて福岡ないし夏補強で外国人が欲しいところではありますね。

2 福岡将太
1995年10月24日 180cm/73kg
 ムードメーカーかつ熱いキャラでとにかく好感度高いです。サポーターへのリアクションも多めなのも好きです。
 プレー面で言うと一森と切り口は似ているように感じます。基本的な技術レベルは高水準ですが、その自信が却ってCBとしては不釣り合いなリスキーな選択をしてしまう。ただ、ガンバのCB陣ではおそらくビルドへの適性は最も高いと思います。なので福岡もそこのチューニングを整えれば強みの技術をより良く見せられるのではないかと思います。
 守備に関してはスピードと読みを活かしたカバーリングに優れた印象で、昨季の三浦/権/佐藤といった前に強いCBと組ませると補完性が高いように見えました。一方で、今季おそらくファーストチョイスとなる中谷/三浦と比べるとパワーの面でやや劣る印象があります。CBが相手ターゲットマンとのバトルで後手を踏むというのは、それがそのまま戦況にも反映されうる大きな分岐点でもあるため、その点で中々評価されないのかと思います。
 リスクへのチューニングを整えてビルド型としての完成度を高めるか、パワーを強めて守備者としての格が上げるか、どちらかが叶えばさらに見られる時間も多くなりそうな予感。LCBへの適性もありますしね。

5三浦弦太
1995年3月1日 183cm/77kg
 なんだかんだ毎年三浦がCB陣を支えてくれている印象。今年も中谷加入で危機と思いきや現時点ではおそらくレギュラー。
 ビルド面で不安定な面がありつつも、守備面のところで三浦がいるだけで担保されるパワーというのが少なからずあるという印象。三浦VS相手CFとのバトルは毎回かなり見応えがありますね。
 スピードやクイックネスのところでハイライン適正が高いとも思えませんが、ビハインド時などに決死のハイラインを敷いたときにはなんだかんだ根性で守っている印象もあります。ただ、カバーリングや被カウンターで中央から引っ張り出された後の対応がやや怖い印象があります。基本的には色んなことはやらせずに一つのことに集中させて活きる選手だと思います。相手CFとのバトルと最低限の引き付けてリリースに集中させられれば中々強力な選手だと思います。
 昨季ポヤトス就任から運ぶドリブルや引き付けてリリースなどのビルドアップへの意識はやや良化している印象です。ただ、失点後など動揺がある状況下では以前の姿に戻るような印象もあり、付け焼き刃感も否めません。ボールを持ったときの置き所がフィードを狙う前提で外に流れすぎる傾向があり内側や戻しのコースを自分から消しがちなのが気になります。そういったコースを匂わせる駆け引きもないせいで相手の寄せも速くなりやすく、より苦戦している印象です。ただ、昨季の意識向上は個人的にはだいぶ好印象だったので今季も期待しています。

20 中谷進之介
1996年3月24日 182cm/77kg
 おそらく今年のCB陣の軸ですね。Jトップ級の選手をフリーで獲得はとてもありがたいですね。経験や実績に裏付けされた自信のようなものが雰囲気から感じられてCBとして絶対的な格を感じる選手という印象です。
 プレーに関してはまだPSMしか見れていないので、なんとも言えませんが、ビルド面で悪目立ちせず守備面で三浦と連携して相手CFを抑える様子は好印象。ただ、三浦との組み合わせだとLCBに入ることが多くなりそうなので、保持でのLCB適性は少し注目したいですね。
 キャプテンマークを巻くことも多そうで期待してしまいます。

24江川湧清 開幕前現在離脱中
2000年10月24日 175cm/67kg
 昨季の序盤戦連敗から怪我もあり中々出場機会は得られていませんが、個人的にはまだまだ楽しみな選手です。昨季の序盤はマッチアップが大迫や町野といった準代表級だったのもあり、ある種仕方なかったとも思います。23歳なんてまだまだこれからですよ。
 そういったクオリティ不足は一度置いておいて、個人的に気になるのはLSBで使われた時に絞ってLHV化とかじゃなく普通にオーバーラップしている時があるのが気になります。福岡のRSB起用時にも見られますが、その選手そのままアップダウンさせるんかい的な使い方?動き方?があるのでそこは何か明確にしてほしいですね。
 大外LWGと噂のウェルトンの加入で桶屋が儲かる的に守備的なLSBのニーズも高まると思うので、そこを活かせたら出場機会も増えるかもしれません。

28 坂圭佑
1995年5月7日 174cm/72kg
 江川が離脱中なのもあり、中谷/三浦/福岡に次ぐCBという想定での獲得と思われます。私の勉強不足で現時点では身長の割に競り合いが強いという噂くらいしかまだ知らないです。
 こういうあまりわからない選手を試合見る中で把握していくのが楽しみの一つですよ。早くまとまった時間のプレーを見たいですね。
 公式の動画とかで見る感じのんびりしてるけど何か面白い雰囲気あって好きです。

SB

基本はWG化中盤化どちらも器用にこなせる黒川半田が重宝されると思いますが、WGや中盤人選によっては岸本/中野あたりも今後候補に上がってくる可能性もあると思っています。半田の夏移籍が既定路線ではあるので、その後は黒川岸本ですかね。

3半田陸
2002年1月1日 176cm/70kg
 ほぼ非の打ち所はないように感じます。前評判では内側にポジション取ったところから流れの中でチャンスメイクといった現代的SBの印象でしたが、昨季はWG化しての突破や激しい上下動にも耐えていてかなり万能な印象です。肉体的な強みありつつ、プレーバリエーションもあって和製ディロレンツォやカルバハルといった選手にもなれそうな感じします。
 強いて言えば現状使われる側の要素がやや強いので、ここから更に、後方の選手として出し手の能力が高まればほぼパーフェクトな選手になりそうですね。あと1on1の守備に自信がある故のことだと思いますが、数的優位取れる状況でも中切りからの縦で奪うっていう1on1守備をしてしまっている時がありますね。全体的に静的な志向がもう少し強まれば完成度高い選手になると思います。
 夏の海外移籍が既定路線ではありますが、それまで頑張ってなるべく良いクラブに行ってほしいですね。

4黒川圭介
1997年4月13日 173cm/70kg
 今季は役割が変わりそうで注目しています。昨季はWG化して黒川の良さが出やすい使われ方だった印象でしたが、今季はおそらく大外に張るであろうウェルトンとの兼ね合いで絞った位置での役割が増えそうな予感。PSMでは判断が低い位置の選手のそれじゃない場面もあり、まだまだ未知数なところではありますが楽しみです。
 ボールの持ち方がすごく良い選手なので絞った位置でも最低限機能すると思いますが、プラスして出し手や守備者としての役割も増えるのでそこも注目です。攻守に静的な要素を付け足していければますます手のつけられない選手になると思いますので楽しみです。中野/今野/江川といったライバルが昨季のWG化よりもやりやすい形になると思うので、意外と安泰でもないと思うので応援したいですね。上手くいかなかった場合はウェルトン中に入れて黒川大外に戻す可能性もなくはないと思います。

15岸本武流
1997年7月16日 174cm/66kg
 個人的にPSMで最も心掴まれた選手です。昨季のガンバに欠けていた右大外で無難に働ける選手。DF登録ではありますがRWGとして使っても不足を感じさせない攻撃力があると思います。獲得時はSBとWG両対応とだけ聞いて中途半端な走れるだけなのではという印象を勝手に受けていましたが、実際はむしろその逆で、外に張るWGとして働きつつSB並みの守備貢献もある、ただただいい選手でした。
 今後ウェルトン合流によるアラーノRWG採用と半田移籍でRSBとしての起用が増えると思いますが、SBであれだけ大外から仕掛けられれば十分すぎると思います。あとはDFラインの守備者としての警戒力などがどれくらいあるかは気になりますね。
 個人的にはアラーノを差し置いて、ウェルトンと岸本の両WGすら全然ありだと思っているくらいには心掴まれています。

19今野息吹
2001年5月10日 179cm/70kg
 アジア大会で見た印象ではかなり良い選手ですね。立ち位置の取り方が上手い印象でペースポジション中に取ったところから瞬間的な加勢でクロスを上げ切るところなんかはすごく現代SBを感じさせます。戦術的な縛りが緩そうな代表でそういった動きができるくらいなので、周りを見る力はかなりあると思います。それでいて本人が自らあげる長所は肉体的な強みが多いのが粋だと思います。
 ただ、アジア大会だけではプレー強度などを測る材料としては不明瞭ではあるので、そこがまだまだこれからという可能性もあると思います。その辺りJ1レベルでのプレーを見てみないと分かりませんが、LSBに与えられる役割によっては一気にレギュラーというのもなくはないと思います。

33 中野伸哉
2003年8月17日 173cm/64kg
 今野と同様にSBに与えられる役割によっては一気に重宝されることもありえる選手だと思います。昨季の半田離脱後そのままWG化タスクにはめ込まれて評価を落としたのは、少し可哀想な印象です。確かに出るからには結果残せという論調も分かりますが、それにしてもハードな役割だったと思います。
 今季は守備的なSBのタスクもあると思いますし、練習試合ではWGとして得点を記録するなど持ち前のUT性で一定の出場機会はあると思います。強化部や本人のコメント的にもおそらく海外への転売前提での移籍なので、その辺りしっかり活躍してもらってお金を残せるように頑張ってもらいたいですね。

46松田陸
1991年7月24日 171cm/69kg
 年齢的にも経験値的にも良いところ突いてきたと感じますね。GKでいう石川のような質の高いサブとして機能しそうな補強だと思います。現在のプレーレベルがどれほどかを早く見たいと思いつつ、かつての活躍は痛いほど知っているので無論楽しみですね。
 内外に立ちつつ大外から高精度なクロスを放り込むのは、左右違えど今野の良い手本にもなりそうなプレースタイルだと思います。ロティーナの指導を受けているのも何気に楽しみなポイントですね。試合終盤のクロス爆撃要員としても期待しています。

MF

CDM/CM

今季は中盤の底2枚に変更するようで、おそらく起用可能ならネタラヴィは確定としてその相方がダワンになるのか鈴木になるのかといった構図。どちらも強みがある選手なので予想も難しいですが、肉体的に無理が効く場面も多いという点で予想はダワンに1票入れておきます。
 質に不安はないですが、2枠に対して本職が4枚、うち一人大卒新人という構成は若干の不安。倉田や石毛の起用もあると思います。

6ネタラヴィ
1996年8月25日 177cm/76kg
 超超高水準な技術に虜。大好きでほとんどケチつけるところもないのですが、アンカー起用時の時折ヘソから外れてしまうポジション取りだけ気になっています。
 おそらくネタラヴィのベストポジションはアンカー脇の補佐役(クロース、チアゴ、チャビ的なやつ)なのだろうと思って見ていますが、アンカー起用ならばヘソにはしっかり立って欲しいです。その点今季は中盤の構成を2枚にしたことで、そこの裁量が選手に委ねられる不安はありますが補完し合える関係が作りやすくなったと思います。ここの変更でひょっとすると昨季以上のネタラヴィが見られるかもしれません。
 現在のJリーグでも有数のお金払ってみる価値がある選手だと思います。ユニフォームも買いました。存在に感謝して応援しています。

16鈴木徳真
1997年3月12日 168cm/64kg
 PSMで虜枠第二弾です。こういう選手好きです。中盤で常に人と繋がることを意識しながら立ち位置を取れていて非常に好感度が高いです。
 獲得時はアンカーの控えといった見方が多かったですが、個人的にPSMを見た印象ではネタラヴィと同様アンカー補佐的な要素が強いように見えました。(底2枚の構成だったからこその動きだったかもしれませんが)人と繋がりにいく思考が強すぎるがあまり、中央からサイドにやや寄りすぎな印象もありました。(ネガトラが怖い。)ただ、インタビューなどを見るとサッカーへの理解度がずば抜けているので、その辺りはしっかりチューニング可能ではあると思います。
 それとはまた別に、肉体的なところで底1枚では瞬間的に耐えられない場面もあるのではないかとも思えるので、今季のCDM/CM陣で底2枚にするというのは割と賛成派ですね。

23 ダワン
1996年6月3日 177cm/69kg
 来日してからすごくなり続けている印象です。ネタラヴィの影に隠れた神外国人だと思っています。現代的なサッカーの文脈理解と肉体的技術的な強みというオールラウンドな能力により、低い位置でビルド/ネガトラを担当させても良いし、高い位置でターゲットマン的に使っても機能する幅広い起用法がある選手になっていると思います。SBないしCBで使っても良い働きしてくれるのではないかと個人的には見ています。
 そういったUT性があるため今季の起用法も中々読みづらいですが、個人的にはアンカーとして低い位置で固定して1年間見てみたいです。ヘソに立つ勤勉さと一定のネガトラ担保もあって、ミドルシュート一発もあるので適性はかなりあると思います。そういった力のあるダワンをアンカーに固定して先述のネタラヴィや鈴木徳真といった選手をアンカー補佐に置き広く動かせれば中々楽しいサッカーが見れるのではないでしょうか。

27美藤倫
2002年2月12日  180cm/67kg
 大学時代のハイライトをつまみ食いした程度の感想にはなりますが、大きな身体でのダイナミックな守備が見応えありましたね。ボールを持って捌くのも手慣れた感じ。
 詳しい感想はフルタイムで数試合見ないとなんとも言えませんが、ここから何色にでも染まれそうな選手でワクワクしますね。静的な振る舞いを身につけてマティッチ的なアンカーとしても見たいですし、得点関与力を高めてラビオのようなボックストゥボックスっぽい感じでも見たいです。
 ラヴィ/徳真/ダワンと実力者揃いではあるものの枚数的には入り込む隙はあると思います。期待しています。

CAM

CAMは山田でしょうね。移籍金払ってまで取ってますから、相当な期待のはずです。そのサブを宇佐美/倉田/石毛で争うという構図になると予想します。


7宇佐美貴史
1992年5月6日 178cm/69kg
 昨季は背番号変更&キャプテン就任からの怪我&新しいサッカーへの適応で中々大変そうでしたね。良い試合もなくはなかったけど、元の期待値を考えるともっとやってもらいたい気持ちはありました。今季はおそらくCFとCAMの控えが中心になる感じだと思いますが、やっぱり得点関与二桁くらいは期待したいですね。
 昨季の宇佐美はLWG/IH/CFのポジションを務めていましたが、気になる点はやはりポジション取りです。昨季に限らず近年の宇佐美は高い技術力があるにも関わらず、中々相手の守備ブロック内に留まることができていない印象です。相手からすれば最も警戒するスペースの狭いエリアなので、中々ボールを受けられないのも仕方ないことではありますがそこで待機できずに警戒の薄いエリアに下がってしまっては相手の守備陣にストレスをかけることができません。ブロック内で技術を発揮できている場面場面では良いシーンもあったので、意図的にそういったシーンを増やせると楽しそうです。
 他にもCF宇佐美のポストプレーから広いキックレンジを活かした展開なんかは他の選手にない強みだと思うのでもっと見たいです。というか宇佐美に関しては上手すぎてフィジカルコンタクトも苦にしない選手だと思っているのでそれをもっと活かしてほしいです。
 「宇佐美はサッカー脳がない」といった言説もありますが、個人的には半分同意の半分否定ですね。確かに必要な振る舞いをできていない瞬間は度々あり毎度それにやきもきさせられますが、怪我明けや途中出場などでチームの状況を把握する時間が多くある時の宇佐美は必要なアクションを起こそうとしていて結構冴えてると思います。速攻も行けそうな場面で保持を選んだり、突発的な裏抜けを試行したり、中々結果に結びつくことはなかったですが個人的にはそういった行動を見せてくれる選手は好きですしそれなりの評価したいです。何気に良い監督になるかもしれませんよ。
 個人的に宇佐美で言うと以前サッカー雑誌で見た「全員抜いて決めるのが理想のゴール」という良くも悪くも宇佐美を表す信念は今でもあるのかが気になります。(出典元不明)

9山田康太
1999年7月10日 175cm/68kg
 PSMで見た感じだと細かい特徴の違いはありますが、プレーの"テンション"はアラーノと似ていると思いました。基本的に全ての量や頻度が多くて走れる選手という印象です。山田のネガトラをきっかけにハイプレスを始動するようなシーンも何度かありましたね。個人の質の部分でもバイタルでのキレのあるターンは強引な縦パスでもなんとかしてくれそうなワクワク感がありました。
 今後注目したい点でいうとそういった「走れる」のプラスアルファの部分です。得点関与やカバーシャドウ守備といったCAMで起用する上でのスペシャルな部分を今後さらに注目したいです。

10倉田秋
1988年11月26日 172cm/68kg
 倉田も一番根っこ部分は量の選手だと思います。ただ他のそういった選手よりキックなど諸々のスキルが器用な方だと思います。そういった意味でやたらと3列目で使われることなどもありましたが、どうしても静的な素養の面で物足りない部分もあり基本的には2列目の選手だと思っています。
 今季はテンションの似ているアラーノや山田康太の電池替え要員をやりつつ、美藤の適応具合に応じて3列目もやるUT的な感じですかね。ガンバ育ちだからこそ今のままじゃいけないといった責任感といった面では宇佐美と並んで相当なものがあると思います。そうした熱を上手くエネルギーに変換していいサッカーに繋げてほしいと思っています。

46石毛秀樹
1994年9月21日 170cm/66kg
 走れて技術もあって、もっと評価されていい選手だと思います。レギュラー格になるには静的な振る舞いをもう少し磨けたら良いと思いますが、それは他の選手も同様ではあるのでそこまでの問題ではないと思うのですがね。能力的にパワーとテクニックの面で倉田と宇佐美の間くらいのキャラクターなので、より振り切った能力の両者の方がそれぞれ使い分けられているような感じもありますね。
 昨季出番を得られきれなかった中で山田康太が加入してきて、今季はより厳しい争いになりそうですが期待したいですね。個人的に山田のサブならカバーシャドウの技術など含めて石毛が一番役割こなせると思っているので、まずはそこに居場所を確保して欲しいです。

FW

WG

高額の移籍金は期待の表れだと思うのでウェルトンは最優先で使われるでしょう。そして、契約延長と副キャプテンを勝ち取ったアラーノも信頼が厚いとみてLWGウェルトンRWGアラーノを基本軸に予想します。個人的な好みで言うとRWG岸本はたくさん見たいです。


8食野亮太郎 開幕前現在離脱中
1998年6月18日 171cm/68kg
 食野はすごく不思議な選手だと思います。突っ込みがちな守備や攻め急ぐ攻撃など攻守の判断に荒々しさがあり、試合を見ていてすごくツッコミどころは多いです。能力としてもスピードや抜き去るタイプのドリブルはそれほど持っておらずCFやWGとしては難しいように思える能力です。
 しかし、バイタルでのターンとシュートだけは超一級品。これほど尖ったステータスの選手も中々珍しいのではないかと思うほどのシュート特化型。本当に上手いですよね。左右でほとんど精度変わらず蹴られるのもおかしさを増していると思います。
 個人的に先述したようなツッコミどころはあまり許容できないタイプなのですが、それを差し置いても今のガンバのスカッドなら最も得点を望める選手だと思っています。ただ、いかんせん使いづらい。2列目は選手層的にも厚いところではあるので今季は一か八かで大活躍かカラカラに干されるかだと思っています。
 シュートの技術はそのまま攻守の粗を薄くできればチームのストロングとして使いやすい選手にはなりそうですが、ポヤトス的にはどうなのでしょうか。場合によってはCAMコンバートもあると思います。

14福田湧矢
1999年4月4日 176cm/70kg
 ここ数年怪我もあり昨季はWGとしてのプレークオリティで中々厳しかった印象でした。両サイドのWG/SBでプレー可能なUT性はあるため、今季もある程度のプレータイムはあると思います。今年こそ期待しています。
 大外に張って仕掛けられるという点だけでも他のなんちゃってWGより良いとは思うのですが、いかんせん仕掛けの精度が物足りないですね。元々活躍していた時の良かった点はLWBとして大外をアップダウンしながら突破を仕掛けるといった点で動的な資質が高い分、WGとして多彩な攻撃を求められると引き出しがもう少し必要に感じます。そのほかにも単純な空間/状況把握の面で若さが出る場面もあり、アグレッシブな守備を持ちながらも試合をクローズさせる交代要員としては少し使いづらくなっている感じはします。少し前まで半田移籍後のRSBあるかもと思っていましたがそこの役割も岸本に奪われた感じはありますね。
 具体的なプレーでいうとキック全般が弱いのが気になります。クロスやシュートがファーまで中々飛ばない、飛んでも軌道が山形になっていたり、フォームが大きすぎたりとドリブル中の駆け引きの手札としては使いづらいものになっていると思います。世界的なWGたちがメタのメタとして逆足でのファーサイドクロスに取り組むレベルの今のサッカー界でそもそものキックが弱いWGは中々大変だと思います。逆に言えばそこが改善すればそれを匂わせてドリブルというのも活き始めて相乗的に良いWGに近づくと思います。

17山下諒也 開幕前現在離脱中
1997年10月19日 164cm/54kg
 新戦力選手。こちらも私の浅学で飛び抜けた俊足であることくらいしか理解していないのですが、裏抜け深さ要員兼大外要員兼ロングカウンター要員としての活躍を期待したいですね。どれも昨季のガンバには少なかった要素なのでそれらをスタメンでもサブでも出せそうな山下は楽しみです。
 注目したい点でいうと、大外WGとしての静的な振る舞いがどれくらいできるかですね。それによってスタメン格になるか飛び道具に収まるかが変わると思います。

41中村仁郎 開幕前現在離脱中
2003年8月22日 166cm/60kg
 昨季は怪我の影響でカップ戦1試合出場のみで現在も離脱中ではありますがそれでも特大期待をしています。
 個人的に中村仁郎はとにかく久保建英に被ります。久保建英の進化前を見ているような気持ちになります。現在の久保は肉体的にも大きく進化してテクニシャンの枠組みを超えたWG/ストライカー的な選手になっていますが、中村仁郎にもそうなって行って欲しいです。絶対に中途半端なCAMなんかじゃなく大外WG or WGストライカーとして育てて欲しいです。Jリーグには(大きな主語)古くからのトップ下信仰のせいか良いWGが少ないように思えます。中村仁郎にはそういった有象無象のCAMにはなってほしくないです。絶対WGです。もっと言えば久保よりも静的な振る舞いを備えたWGになってくれれば最高です。
 現状の課題として非保持の守備強度がありブロック守備の一端を担うWGとして致命的な部分でもあるので、そういった点が改善されるまではCAM起用もやむなしといった感じですね。
 今季はとにかく怪我を治しつつ、シーズン終盤くらいに試合を動かすジョーカー役として定着してくれれば最高です。期待しています。

47ファンアラーノ
1996年9月2日 172cm/69kg
 昨季のエース枠。今季は副キャプテンにも就任して、もはやチームの中心格とも呼べる存在です。
 アラーノの魅力は基礎的なアスリート能力の高さと意外にもアイデアのある攻撃にあると思います。WGという攻守の負担が大きいポジションを90分通して一枚で計算できるのは大きいです。並み居るJの選手たちの中でも走ることに関してはトップレベルだと思います。フィジカルを活かした長距離のボールキャリーからの絶妙なラストパスはアラーノの十八番ですね。裏へのアクションも他の選手よりも多く、CFジェバリとの補完性も良いものがありました。ジェバリの脇役力を考えるとアラーノには更に主役力を高めて欲しいです。
 その一方で食野らと同様に攻守の判断で急ぎすぎる傾向にあり、走れる割に思考停止では扱いづらい粗があると思います。また、本人の志向か、資質を顧みた監督の判断かは分かりませんが、WGとして大外に張って相手の陣形を広げる役割をすることはあまりないためSBに大外タスクを任せる前提での起用となるのもあまり使い勝手が良いとは言えません。今後CAM起用もあると思います。
 後者はともかく前者が改善されれば、出場しただけ得を生み出せるスーパーな選手になると思います。フリーロールを任されるならば今季は二桁得点見たいですね。

?ウェルトン
1997年8月6日 175cm/80kg
 何も見てません!申し訳ない!他の方々のコメントを見ているとわりかし正統派な大外WGなようで期待してしまいますね。しかも、両足器用に使えてムキムキ!楽しみです。
 守備で穴を開けずにWGとして攻撃のキーマンになってくれれば言うことありません。

CF

順当にいけばジェバリがレギュラーですが、PSMでは坂本がスタメン起用されいい動きを見せました。どちらも他の選手と活かし活かされのチームプレイヤーでチームに組み込みやすい選手なので、結局は得点力で決まりそうですね。

11イッサムジェバリ
1991年12月25日 186cm/84kg
 良い選手だけど主役ありきの名脇役の印象です。覚醒してバロンドール取る前のベンゼマみたいな感じで、クリスティアーノ・ロナウドみたいな超主役選手との組み合わせで見たい選手ですね。今のガンバのスカッドなら2列目には2列目らしい選手が多いのでCFは素直に主役を張れる選手を置きたいのが本音ではあります。良い選手なんですけどね。
 ジェバリの良いところはフィジカル、テクニックを活かして高水準に幅広い攻撃に絡める万能性だと思います。パスワークに絡むと見劣りするCFもいる中で、そこにある程度組み込めるジェバリは良いですね。頻度はそこまでないもののパスを受ける動きも上手く速攻時にランニングのコース取りを間違えないのも理解度が高くて好きです。
 その一方でエリア内でのストライカー的な動きやゾーン3などでの自分が動いて相手の陣形を乱すといった能動的な行いは少なく、やはりジェバリ+誰かの存在が欲しくなります。せっかくの長身はエリア内でも活かして欲しいのですが。
 また、全体的な運動量はそこまでなく、前進時の大きな外抜けや強烈なハイプレスの先導などでの貢献はそこまで見込めません。(守備自体は上手いですが。)
 色々と器用だけど使いやすくはない絶妙な選手は個人的に好きではあるのですが、外国人枠を使うことなんかを考えるとシーズン10〜15点ほどは期待したいです。それが厳しければより主役級のCFとの入れ替えもあると思います。ひとまず坂本との争い頑張ってほしいです。

13坂本一彩
2003年8月26日 173cm/66kg
 PSM見た感じ今季ブレイクの予感ムンムンですね。以前から動き出しのキレや収めた後のスムーズなドリブルは光るものがありましたが、レンタルを経てJ1でも見劣りしない格の選手になってきたと思います。こういったスタイルの選手はチームとの連携を深める毎に良さが滲み出るタイプだと思うので、一度ハマれば連鎖的にハマってくるのではないかと思っています。
 注目したい点は押し込んだ後の狭いスペースでの振る舞いです。現状ゾーン2辺りでの動き出しが映える選手ですが、押し込んだゾーン3などでも自分の色を出せるようになれば狙った形での得点量産も可能になってくると思います。
 現状ジェバリと横一線だと思いますが、運動量などの良い点に目を向ければレギュラー奪取も全然あり得る話だと思います。期待です。

40唐山翔自
2002年9月21日 180cm/72kg
 ほぼ同世代の坂本が復帰して若干立場が弱くなっている印象です。現状宇佐美と3番手争いくらいの立ち位置だと見ています。J2への再レンタルもありだと思いますがひとまずは残留。
 動き出しとシュートセンスで勝負する古典的なストライカーだと思っています。このタイプの選手は他での貢献をそこまで見込めないため、ひたすら頻度をこなして結果が出るのを待つしかなく大成するまで中々もどかしい思いをすると思いますが、大成すれば一番得点を量産できると思っているので地道に出場機会を投資してほしいですね。オンザボールが伸びるか肉体が伸びるかすれば出番のきっかけは多少得られやすくなりそうですが。
 スカッドの整備が進み正統派なCFを使いやすいメンバーになってきていると思うので、期待したいです。


まとめ

4-2-3-1  予想布陣
GK一森、東口、石川、張
CB中谷、三浦、福岡、坂、江川
RSB半田、松田、(岸本)
LSB黒川、中野、今野
CDM/CMネタラヴィ、ダワン、鈴木、美藤
CAM山田、宇佐美、石毛、倉田
LWGウェルトン、山下、福田
RWGアラーノ、岸本、食野、中村
CF坂本、ジェバリ、唐山

黒川/半田の攻撃性能で考えれば黒川上げ半田ステイが基本と思いつつも、ウェルトンをLWGとして逆足大外で使うことを考えればRWGがフリーロール気味のアラーノとなり黒川ステイ半田上げとなることもあり得るのかと。(大外RWGウェルトンもある?)そうなれば中野/岸本辺りの順位も上がってきそうな予感。

PSMで見た山田/アラーノ/岸本辺りのユニットでの強度を考えるとCFも運動量ある坂本にして、強度方面に染めるのもあり得そう。

中盤2枚はラヴィ/ダワン/徳真の3人で回せなくなった時がかなり不安。

個人的キーマンは岸本。昨季あれほど苦しんだ右大外レーンをWGでもSBでも使えそうなのは大きいと思います。

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