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平良への好きが溢れた清居が好きが溢れたやつの長めの独り言

平良と清居、どちらが先にお互いを認識したのか?

平良は、春の教室で初めて清居に出会った。
一方の清居は、シーズン1の5話で、用水路で流されるアヒル隊長を撮影している平良を見つけて「きも」って言いながら微笑んでいた…
この時点で清居は平良の存在を認識していたし、自分に似たアヒルのおもちゃにあんな熱視線で写真撮る同じ制服着たやつ…

桜を纏って教室にやってきた清居は、自分をまっすぐ見つめる平良のことを、ちゃんとあの時のアヒルを撮ってたやつだってわかってたんだと思う。望まぬ場所に連れてこられたひとりぼっちの自分を、そんな自分を見てくれるやつ…
平良が先生に名前を呼ばれて座ろうと前向いたとき、清居はちゃんと平良のことみてたし、先生が発した〝平良一成〟に反応してたんだ…

気づけばいつも平良を目で追ってる清居
掃除当番決めの時、何かと平良をこき使うと見せかけてそばにいたい清居

実は自分のグラスだけいつも大きくて、ジンジャーエールが並々と自分だけ注がれていることを気づいている清居

ダンス通っていることを2人だけの秘密にしたかったのは実は清居も同じだったのかもしれない…

コンテスト後の清居の壁ドンしてるところを後をつけた平良と、後をつけられていたことを実はわかってた清居
なんて言ってもらうことが正解だったかは清居自身もわかってないだろうけど、自暴自棄になって疑心暗鬼になって、自信がどん底に叩きつけられた状態で「清居が1番」て言われて、なにが1番なんだよ⁉️おまえにとって1番てなんなんだよ⁉️って…もしかしたら、この時点ですでに平良のちゃんとした気持ちを聞きたかったのかもしれない…

崇拝って意味の好きじゃない、ちゃんとした好きが欲しくて欲しくてたまらんかったのかもしれない…だからこそあんなに感情をあらわにしてまで「俺はお前が死ぬほど嫌いだ」って、口をついて出たのでかもしれないな。

周りの奴らが見事に手のひら返してきたのに、平良だけが変わらず自分を見ていた

そして、そのあと起こったトマジュー事件の時

捨て身で自分を守った平良

音楽室で「清居だけが特別」と言った平良

自分だけを守ってくれる、見てくれる平良

好きが溢れたんだよ清居は

その後のひらきよは、一人暮らしの平良の家に行ったり、河原で待ち合わせしたり、神社で2人っきりで撮影会したり、花火もするし、縁側ですごす2人の時間も、何もかも…

こんなの恋人じゃなけりゃなんなんだよ?

っていう距離感なひらきよなんだよもう…

そんなひらきよの対比のシーンから、清居の好きがいかにして溢れていったかを考えてみたいと思う。


縁側回想シーン

平良のシーン

床に寝そべって宿題する平良と、その眼前で優雅にロッキングチェアに腰掛けてルービックキューブに講じる清居。そして自分の宿題が終わってさぁ片付けよう‼️と立ち上がりかけたところを見計らって清居が「終わったっしょ?」と自分のノートを平良に投げ渡す…
キングとそれに仕える人間の構図。


清居のシーン

平良と一見したら構図は同じかのように見える。
しかし、清居が裸足だし、日差しの入り方とか微妙に違う気がする…
そして、再編集版であるシーンが追加されたことにより、私の中で清居の気持ちやその後の場面での清居の発言に大きく意味をもたらしたと感じた…
テレビでは、床で平良が写真の整理をしている缶の中に清居が手を伸ばそうとして、それを平良が制止するところで終わっていたあのシーン…
再編集版では、結局清居が缶の中の写真をパラパラと見ている。そしてその横で気にせず外の写真を撮ったりしている平良と、それに気づいてつまんなさそうに平良の方を見上げる清居…

たった数秒の追加シーンだけで、こうも物語の方向性が変わるものなのか??

驚愕した…そして歓喜した…

「おまえが撮った俺が1番いい」(シーズン2)

まさかここに繋がるなんて思いもしなかった!

酒井マジック恐るべし!!!

だって、原作には、清居が平良の撮った写真を目にする描写はまだまだ先のほうだったし、ましてや学生時代に目にしていたなんて…きっと、あれから幾度となく共に過ごした秋の日に、たくさん撮られてた写真をみる機会は何度もあったのだろう。むしろ、シーズン2で2人のベッドサイドのローテーブルに無造作に神社での写真を置いているところを考えると、日常的に清居は平良の撮った写真を見ているのだと思う。そして、写真を目にするたびに、自分がこんな顔をしているのか?って、好きなやつの目に写る俺は、こんな顔しんのか?って、恥ずかしくてむず痒いながらもどんどん愛しさが増していったのだろう…


ちなみに、牛倉神社での2人だけの撮影会を掘り下げるんだけど…

2人にとって間違いなく近所の馴染みのある場所であることは確かだ。神社の規模こそ示されてないけど、遊具があってなおかつぐるっと一周することが容易いようなあの秘密基地感のある場所で過ごすあの空気感を持ってして、ただ立ち寄ったという状況ではないことがわかる。2人で意図的にあの場に向かって、尚且つ手ぶらで神社内を歩いているところから察するに、自転車のカゴかあるいは社の前階段に2人とも荷物を置いて、これまた意図的に神社内を歩いて回っていたのだろう。そこ状況が撮影会じゃなかったらなんなんだよ!?ってぐらい無遠慮にパシャパシャずっと撮ってるところを見ると、清居の明確な許可があってのことだったのだろう

そもそもなんだが、〝2人で過ごす〟と簡単に言ってはいるが、夏の水掛け合いの日の夜にしろ、縁側で過ごす日にしろ、、、平良が1人暮らしであの家には誰も来ないということは確実であり、高校生男子が「今日は友達の家に泊まるから」ってのも別に不自然でもなんでもないことだから、きっとそういう日もあった可能性は大いにある。なぜなら、河原で清居が平良を待って平良の家に行くシーンと対比のように2人乗りして平良の家と反対方向に漕ぎ出すシーン…送って行く途中だったとしても、それだけのために自分のリュックまで持って行く必要あるのか?
一晩泊まって、翌朝一緒に登校するっていうことも男子2人だったらありえると思う。

〝俺たちの関係に名前はなかった〟

2人が揃って考えていた〝名前のない関係〟の間柄で、あそこまで心を許して笑い合ったり、時間を共有して過ごせるのだろうか…
答えは当然ノーだ。
だって、少なくとも清居はすでに好きだったのだから。シーズン2のキンモクセイのシーンがそれを証明している。

「好きなんて簡単な言葉…早く、早く言えよ…」

清居からしたら、平良が自分のこと好きなのはわかってたし、自分だって平良のことが好きだ…でも平良がいつまでたっても告白してこないから…

〝俺たちの関係に名前はなかった〟


一方で、平良もまた、戸惑っていたのかもしれない…

なぜなら、あれだけキングキングと崇めていたはずの清居との関係について

手の届かないところにいるはずのキングが、一兵卒である自分の生活空間に度々侵入し、2人っきりで同じ時間を共有している…
そんなことが起こるはずがないと思っていることが日常的に起きていた秋の日…

平良にとっては、キングと一兵卒だと思っていたはずの関係になんだか違和感を覚えて…

〝俺たちの関係に名前はなかった〟

同じことを思っているようでいて、全然違う世界線で交わりもしていなかった平良と清居だったんだろう

清居は最初からずっと確認してるんだ…
シーズン1でもシーズン2でもずっと…
モノローグでもずっと…

〝お前は俺が好きなのか?〟
〝好きなんだろ?〟
〝おまえ、男が好きなのか?〟
〝おまえは俺に永遠をくれるのか??〟
ってね。あれだけ熱い視線を浴びていても、どこか自分自身を見てもらっていないモヤモヤした感覚をずっと抱いているからこその自信のなさ。

特に音楽室での〝おまえ、男が好きなのか?〟に対する平良の〝わからない…〟にたいそう落胆する清居

平良の考えていることがいつだってわからない。
男が好きだからそんなに熱い視線を送ってくるのか?それとも?俺自信が好きなのか?そして、男が好きって言われたとしたら…ゲイであるじぶんはそれで納得できたのか?

わからない
わからない
わからない…

きっと、清居自身も質問した意図が明確になってなくてあたま追いついてなくて、でも間違いなくさっき俺を守ろうと城田に鬼の形相で殴りかかった平良の行動は俺のためで…

わからない…わからないんだけど、平良が言う

「他の男子は好きじゃない、女子も好きじゃない。綺麗だなって思うのは清居だけ。清居だけが特別。」

俺を見て、俺だけを見てってずっと愛されることに飢えてきた清居にとって、これほど待ち望んでいた言葉はなかったのだろう

この日、清居は平良に何度も恋をしたんだ

ダメだ…

清居が平良好きなことなんて一生語れるからきりがないんだ💦

一旦終わります!!!

Fin

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