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愛の迷宮~渚と陸

第1話:約束のエンゲージリング

幼馴染だった渚と陸。
二人はお互いを想い兄と妹のように
幸せな日々を送っていました。
しかし、ある日、陸は家族と共に
突然遠い国へと引っ越してしまったのでした。

遠い記憶に陸への想いを残しながら
渚は可憐な女性へと成長してゆく


時は流れ記憶が薄れかけた頃の
ある日の夕方、運命は彼らを再び
結びつけることになります。

その頃、陸は仕事で日本に出張に来ていて会社のビルのカフェで偶然渚と再会ました。

お互いに驚き合いながらも、彼の心には大切な思い出と共に
強い絆を感じました。

陸は渚に幼い頃約束したエンゲージリングを予約しプロポーズしようと決めたのです。

「渚、君に僕の全てを賭ける。ずっとこの先も一緒にいたいんだ。
だから、君に似合うエンゲージリングを贈りたい。
一緒に幸せな未来を築こう。」


驚きと喜びが入り混じった渚の表情。彼女は幼い頃から陸との結婚を夢見ていました。その夢が現実になる瞬間に、胸が高鳴るのを感じました。

「本当に、陸くん…? 私もずっと忘れずに思っていたわ。思い続ければいつか出逢えると。
幸せだわ」

陸は再会した約束のカフェで渚が1番好きなハリーウィンストンのエンゲージリングを渡す事を誓います。

しかし、二人の幸せは長く続きませんでしたした。

陸の海外での仕事に大きなチャンスがやってきて、手がけていた大きなプロジェクトが
独立する事になり、プロジェクトリーダーに抜擢されました。
生涯にまたとないチャンスで
渚を幸せにする為にも、安定した環境を選ぶ他ありませんでした。


「渚、俺が海外に戻らなければならなくなったんだ。でも、君と結婚したい気持ちは変わらない。だから、3年後に答えを出そう。その間、この婚約指輪を預かっていてくれるか?」

渚は少し寂しそうな表情を浮かべながらも、嬉しい気持ちで頷きました。陸の約束を信じることができたのです。

「陸くん、私は待ってます。」

その日から、渚は心の中に婚約指輪を守りながら、陸の帰りを待ちました。1年が過ぎ、2年が過ぎても、陸の姿は見えませんでした。

渚は陸との思い出に浸る日々を送りながら、同時に別の出会いを経験していました。近くに住む優しい男性が、渚の心を少しずつ引き寄せていくのです。

次回予告:第2話「遠い約束」渚、俺が海外に行かなければならなくなったんだ。でも、君と結婚したい気持ちは変わらない。だから、3年後に答えを出そう。その間、この婚約指輪を預かっていてくれるか?」

渚は少し寂しそうな表情を浮かべながらも、嬉しい気持ちで頷きました。陸の約束を信じることができたのです。

次回予告:第2話「遠い約束」

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